『旅・徒然に』－旧狩勝線・狩勝高原エコトロッコ鉄道－
Kontan
こんにちは、ご訪問頂きありがとうございます。
今回からの「旅・徒然に」は「旧狩勝線」として、この春に旧狩勝線を訪ねた時の様子を、道すがら見かけた風景とともに紹介していきたいと思います。
前に「狩勝峠」を紹介しましたが、その際にその峠について調べていたら、「旧狩勝線」を紹介するブログが目に留まり、その存在を初めて知りました。
※ 富良野市・布部大橋手前辺りから西の方角に見える山の様子です。
※ 西の方角から南の方へ目を転じると、こんな感じで山が連なっていきます。
※ 狩勝国道（国道38号線）のここを通るたびに、迫力あるこの山の姿に心魅かれます。
※ 国道を南に進み 山部大橋を過ぎると、右手にあるログハウスの建物と広い駐車場です。「何かな？」と思って寄ってみると、「トイレ」でした（他の用途にも利用できる施設なのかもしれません…）。
※ 狩勝峠に向かう車中、ルームミラーに写るこの山の姿に「よっ！また来たよ」と心でつぶやいてます。
当時、狩勝峠付近の路線は急勾配区間だったので脱線事故等が起きていました。そのため、新狩勝トンネルの建設を機に新たな路線は南にＵ字形に迂回するルートになりました。
因みに、「根室本線」と「石勝線」はＹ字型の珍しい新狩勝トンネル内の上落合信号所で合流し新落合信号所に繋がり、そこから新得駅間は二線の重複区間になっています。
今回は、鉄道遺跡「旧狩勝線」の入口にある「狩勝高原エコトロッコ鉄道」と「旧新内駅」を紹介します。
新得町から狩勝峠へ向かうと、「３合目」の道標が立っている辺りに入口があります。
旧根室本線新内（にいない）駅（廃駅）構内に造られた保線用の軌道自転車でレール走行が楽しめる施設です。
施設に入り、まず目につくのは静態保存されている蒸気機関車「59672号機」です。
この機関車は大正11年に川崎造船所兵庫工場で製作されたのち、昭和3年に池田機関区に配置替えとなり、根室本線・釧網本線で活躍しました。
そして、昭和41年に配置替えとなり広尾線・士幌線で使用され昭和50年に廃車になったものです。
トロッコ乗り場受付で切符を購入します。切符は昔懐かしい「硬券」で、これまた懐かしい「ダッチングマシン」（日付印字機）で日付を印字してくれます。
トロッコ乗り場で切符に鋏を入れてもらったら、いよいよトロッコに乗車です。係員からトロッコの操作方法や注意事項を聞き、タブレットをセットしてもらいます。
発車ベルが鳴り、信号機が青に変わったら「さあ、出発です。出発進行！」。
全長800ｍの踏切あり、トンネルありのコースが楽しめます（中学生以下の方の乗車には保護者の付き添いが必要となります）。
尚、詳しくは「狩勝高原エコトロッコ鉄道」のホームページをご覧ください。
今は、廃駅となった「新内駅」の駅舎が残されています。また、20系Ａ寝台車「ナロネ22-153」と「ナロネ21-551」、開放B寝台車の「ナハネ20-132」も保存されています。
私は疎くてよくわかりませんが、「ナロネ22-153」は料金がＢ寝台の4、5倍もする寝台の最高峰だったらしいです。
敷地内には、石川啄木の歌碑もあります。かつて落合駅から新内駅までの線路は、狩勝峠を越え景色が良く「日本三大車窓」の一つとされていました。
歌集「一握の砂」に収められている歌だそうです。
啄木は小樽から釧路の新聞社に単身赴任するために汽車の旅をしました。旭川から釧路行きの汽車に乗りました。富良野を過ぎ、やがて狩勝峠にさしかかりました。
啄木は日記に、「…石狩十勝の国境を越えて、五分間を要する大トンネルを通ると、右の方一望幾百里、真に譬（たと）ふるに辞なき大景である。…」と記しています。
ご訪問頂きありがとうございました。
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