『旅・徒然に』- 抜海駅と利尻山と ① ー
こんにちは、ご訪問頂きありがとうございます。
予てから「存続か?廃止か?」で関係機関等で議論されていました「抜海駅」でしたが、とうとう2025(令和7)年3月15日(土)に同日のダイヤ改正で廃止され、その7月中旬 - 8月上旬には解体工事が行われることになったようです。
その廃止当日、私は通常の勤務日で仕事があるため、その営業最終日にには行くことはできませんでした(非常に残念ではありましたが…)。
そこで廃止される前に再度訪問(以前にも訪問したことがありました)しておきたいと思い出かけることにしました。

↑ 砂川大橋からの石狩川および樺戸山地で神居尻山 (947m)、ピンネシリ (1100m)、隈根尻山 (971m)等が見えています。
稚内市の抜海村まではるばる行くので抜海駅だけではもったいないと思い、その道中にある既に廃駅になった幾つかの駅と、私の大好きな山「利尻山」の眺望も楽しみながら(楽しめるかどうかは天気(雲)次第で行ってみないとわかりませんが…)行くことにした次第です。
その行程すべてを1度に紹介するのは大変なので3回くらいに分けて紹介していく予定です。
初回の今回は、留萌本線の一部が廃線になったのに伴って廃駅になった駅(国道233号線沿いにある廃駅)を紹介します。
※ 『留萌本線・廃線(留萌駅-石狩沼田間)内の駅を訪ねて』シリーズでの紹介とダブりますが、その訪問は2023(令和5)年6月下旬で、今回の訪問は2024(令和6)年9月上旬で、その間1年ほど間がありますので申し訳ありませんがお付き合いください)
(訪問日:2024年(令和6年)9月上旬)
今回私が抜海駅を目指して走ったコースは、まず国道12号線を砂川市まで行き脇道に入り砂川大橋を渡って国道275号線に入り北上、新十津川町・雨竜町・北竜町を通過して留萌市に入り国道233号線を留萌市まで進みました。
そして、留萌市から海岸沿いを走る国道232号線をず~っと北上し、天塩町でさらに道道106号線に入り、稚内市の抜海村・抜海駅に至るというコースをとりました。

↑ 樺戸山地で一番高い山がピンネシリです(画像:左) 道の駅 田園の里うりゅう(画像:右)

↑ 道の駅 田園の里うりゅう
ですから、その際に立ち寄った一部廃線になった留萌本線の廃駅は、旧恵比島駅・旧幌糠駅・旧峠下駅・旧藤山駅・旧大和田駅の五つの廃駅になります。
旧留萌駅に行くには留萌市内・市街地に入って行かないとだめなので、遠回りになり今回はパスさせてもらいました。
一部廃線になった留萌本線の廃駅
旧恵比島駅
雨竜郡沼田町字恵比島(うりゅうぐんぬまたちょうあざえびしま)にあったJR北海道留萌本線の駅(廃駅)です。
1910(明治43)年に鉄道院留萠線深川駅ー留萠駅間の開通に伴い一般駅として開業しました。
2023(令和5)年に石狩沼田駅ー留萌駅間の廃止に伴い廃駅になりました。
駅名は、所在地名からでアイヌ語の「エピソマプ」(頭(水源)が・浜(の方)に・入っている・もの(川))に由来すると考えられているそうです。








旧峠下駅
留萌市留萌村峠下にあったJR北海道留萌本線の駅(廃駅)です。
1910(明治43)年に鉄道院留萠線深川駅ー留萠駅間の開通に伴い一般駅として開業しました。
2023(令和5)年に石狩沼田駅ー留萌駅間の廃止に伴い廃駅になりました。
2024(令和6)年に雪の重みで駅舎が倒壊しました。
駅名は、所在地名からでアイヌ語の「ルチシポク」(峠・下)の意訳に由来する和名です。



※ 以下の動画の中には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
旧幌糠駅
留萌市幌糠町にあったJR北海道留萌本線の駅(廃駅)です。
1910(明治43)年に鉄道院留萠線深川駅ー留萠駅間の開通に伴い一般駅として開業しました。
2023(令和5)年に石狩沼田駅ー留萌駅間の廃止に伴い廃駅になりました。
駅名は、駅付近に流れる留萌川北支流中幌糠川を指すアイヌ語の「ポロヌプカぺッ」(大きい(親なる)・野の・川)に由来するそうです。





※ 以下の動画の中には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
旧藤山駅
留萌市藤山町にあったJR北海道留萌本線の駅(廃駅)です。
1910(明治43)年に鉄道院留萠線深川駅ー留萠駅間の開通に伴い一般駅として開業しました。
2023(令和5)年に石狩沼田駅ー留萌駅間の廃止に伴い廃駅になりました。
駅名は、当地の農場主であった藤山要吉の農場内に駅が設置されたことに由来するそうです。





※ 以下の動画の中には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
旧大和田駅
留萌市大和田3丁目にあったJR北海道留萌本線の駅(廃駅)です。
1910(明治43)年に鉄道院留萠線深川駅ー留萠駅間の開通に伴い一般駅として開業しました。
2023(令和5)年に石狩沼田駅ー留萌駅間の廃止に伴い廃駅になりました。
駅名は、大和田炭砿の所有者大和田荘七の寄付により開設され、炭砿所在地に設置されたことに由来するそうです。





※ 以下の動画の中には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
サロベツ原野駐車公園
サロベツ原野駐車公園はオロロンライン、幌延町(ほろのべちょう)市街地から約18㎞、天塩町(てしおちょう)市街地から約12㎞の位置(幌延町浜里:はまさと)にある駐車公園です。
天気の良い日には利尻島や礼文島を望むことができ、日本海に沈む夕日を眺めるビューポイントでもあります。
また、道路を挟んで向かい側の原野には「オトンルイ風力発電所」の大きな三枚羽をもつ風力発電の風車が28基立ち並んでいる光景を間近に見ることができます。


その名前の「オトンルイ」はアイヌ語で「浜にある道」の意で、映画のロケ地にも使われた人気の観光スポットになっています。
この日は幸いにして天気が良く雲も少ない青空広がっていたので、海上に浮かんでいるかのように利尻山が山頂までとてもよく見えていました。
今回の後、今年(令和7年)の春に廃止後の渤海駅の様子も見に行きましたが、その際は山の中腹辺りから上に雲がかかっていて写真に撮る気になれないほど残念でした。


※ 以下の動画の中には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
※ フリー百科事典ウィキペディア「道の駅 田園の里うりゅう」「恵比島駅」「峠下駅」「幌糠駅」「藤山駅」「大和田駅」「サロベツ原野駐車公園」、宗谷総合振興局サイト「サロベツ原野駐車公園(幌延町)」を参考にさせて頂きました。
ご訪問頂きありがとうございました。
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