『登山日記・藻琴山』-9合目へ-
こんにちは、ご訪問頂きありがとうございます。
今回は、「9合目へ」として、9合目辺りまで登っていった時の様子を紹介していきます。
(訪問日:2021(令和3)年9月上旬)
予定通りに正午前には藻琴山への登山口がある「ハイランド小清水725」に着いた私は、日本一遅く咲くという「天涯(てんがい)の桜」や「屏風岩(びょうぶいわ)」が見られるスカイライン遊歩道コースを登って行くことにしました。
「ハイランド小清水725」は、その名にあるように標高が725mで、標高1000mの山頂へ275mの標高差を登って行くことになります。
広い駐車場の片隅にある案内板、その傍の箱の中のあった入林届の冊子に記入して早々に山頂へ向けて出発しました。
登山道に入って行くと、背の低いハイマツの林が続いていました。
しばらくの間、ハイマツ林を歩いて行くと下山して来る年配の女性の方(かく言う私も間違いなく年配のおじさんではありますが…)とすれ違いました。
その方とすれ違う際に、私は横にかさばる体型をしているので邪魔にならないように道の端に寄って待ちました。
その時に「山頂は真っ白で何も見えなかったわっ!」と山頂の様子を教えてくれました。
事前に調べた資料では「藻琴山へは片道大体1時間くらい」と書いてありました。
すれ違った女性が山頂にいたのは、多分下山には1時間もかからなかったででしょうから30~40分位前ではないかと予想してみました。
そう考えると、私はいつものようにのんびり撮影しながら登っていくことになるので、早く見積もっても山頂に至るのはこれから1時間半くらい後になりそうでした。
それに駐車場から藻琴山の方角を眺めてみたときには、山頂と思われる付近に雲がかかっているようには見えなかったように思いました。
それにここまで来たからには登らないという判断にはならないので、たとえ山頂がガスっていたとしても仕方ないと思って登り続けることにしました。
そうこうしていると、道端に8合目の道標を見つけ、その標識の上には「頂上まで1700m」という表示板もありました。
ハイマツに混じって少し背の高い樹木も茂ってトンネルのようになっている中を登って行きました。
多少の上り下りのある道を歩いていくと、標高800m辺りに日本一遅く咲くという「天涯の桜」(チシマザクラ)と書かれた表示板を見つけました。
『 天涯の桜(チシマザクラ) (説明版より)
この桜は、ごく最近まで春の藻琴山に登山をするごく一部の人にしか知られていない孤高の存在でした。
日本の桜前線が終点である根室にたどり着くのが、例年5月の中旬。標高800メートルほどと思われるこの場所で「天涯の桜」が咲くのは、それから半月から一ヶ月遅れの6月になってから。たぶん、日本で最も遅く咲く桜の一本だと思われます。 』
樹木のトンネルのような中を歩いて行くと、急に開けた所に出ました。
大小様々な大きさの岩がゴロゴロと半分土の中に埋まっているような広場でした。
ここにはかつて避難小屋があったそうで、ロングトレイルコースと合流している広場です。
※ ロングトレイルコース・・・スカイライン遊歩道分岐(この広場の分岐) → 望岳台遊歩道(約2.4km) →トドマツ遊歩道(約0.4km) →銀嶺水遊歩道(約2.0km) → 銀嶺水山小屋 → 登山道 頂上 →頂上 、この広場の分岐から山頂まで約5.9kmのコース
ロングトレイルコースへの入口付近に藻琴山遊歩道各コースの案内板と、その近くにはお地蔵さんもありました。
私は遊歩道の中で一番短く短時間で山頂へ行けるスカイライン遊歩道を選んでいましたので、道標に従って左へ続く登山道を進んで行きました。
その道標には「頂上まで1500m」と書かれた板も付いていました。
↑ 屈斜路湖を隔てて対岸の山の陰に見えてる白っぽく見えている辺りは、多分「硫黄山(アトサヌプリ)」でしょう?(画像左)
↑ 上の画像「硫黄山(アトサヌプリ)」の左側奥の方に見えている山は、多分真ん中のピークが「摩周岳(カムイヌプリ)」で、その左側が「リスケ山」、右側が「西別岳」でしょう?
道標を過ぎ歩いていくと、「9合目」の表示板がありました。
9合目の表示板を過ぎると尾根道になり、周囲の様子がよく見渡せるようになり眺望を楽しみながら歩いていきました。
先ほどのロングトレイルコースへの分岐があった広場から高度が上がっているので眺めもより広く見渡せるようになりました。
屈斜路湖も全体が見渡せるようになり、硫黄岳や摩周岳などもよく見えるようになりました。
↑ 屈斜路湖の対岸に見えていた三角の山、特徴的な形だったので「あの尖がっている三角の山は何ていうのかな…?」と思いながら眺めていました。
↑ 硫黄山のズームです。数日前に硫黄山へも立ち寄ってきたばかりだったので「他の山からはこんな風に見えるんだ…」と思いながら眺めていました。
※ 以下の動画には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
↑ 尾根を辿る道でも多少上り下りの起伏があって、ハイマツなどが茂っている合間から屈斜路湖が覗き見できました。
※ ウィキペディアフリー百科事典「 藻琴山」・「斜里岳」・「双湖台」・「双岳台」・「阿寒摩周国立公園」、川湯ビジターセンターサイト「藻琴山登山道」、大空町サイト「藻琴山トレッキング」を参考にさせて頂きました。
ご訪問頂きありがとうございました。
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