『登山日記・富良野岳』-上富良野岳-
こんにちは、ご訪問頂きありがとうございます。
今年(2022年(令和4年))も残すところあと1週間足らずとなってきました。
例年のことではありますが、この年末・年始は何かと慌ただしく、また降雪の季節でもあり何だかんだと時間を取られてしまいます。
そのためブログの更新が遅れ気味となってしまい大へん申し訳なく思っております。
そんな中でも時間を見つけ作業を続けておりますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。
今回は、「上富良野岳」山頂までの様子を紹介します。
前回は十勝岳温泉凌雲閣近くの登山口を出発し整備された登山道を進み、三段山分岐を経て今も噴煙が上がっている「安政火口(別名;ヌッカクシ火口)」に着きました。
安政火口までは見学をする観光客ために歩きやすい様に、道はよく整備されています。
(訪問日:2021年(令和3年)7月下旬)
↑ 安政火口を後にして先の分岐点へ戻り、次は上ホロ分岐へ向けて登って行きました。
↑ 後ろを振り返ってみました、コロコロした岩だらけの火口から道端には再び緑が目立ち始めてきました
安政火口を見学した私は涸れ沢までもどり、対岸に渡って上ホロ分岐を目指しました。
左手を見上げると化物岩、その裏斜面をトラバースする道、割と歩きやすい道ではありますが所々に大きな岩があるのでそれを乗り越えながら進んで行きました。
↑ 上ホロ分岐へ向かう道ばたにはこんなお花が咲いていました(名前は分かりません…)
富良野岳周辺は、7月が花の見頃だそうです。
下界では「暑さが日毎に増し、そろそろ夏も近いぞ!」という頃ですが、富良野の山々には遅い春がやって来ていました。
場所によってはまだあちらこちらに雪が残っているのが見えましたので、私としては「登山道に雪が無くなってて、ちょうどいい頃にやって来たな~」と思いました。
↑ 安政火口からだんだん離れていくにつれて、先ほど火口へ向かう際に歩いていた道が谷の向こう側の山腹に見えていました。
安政火口に向かって登山道を歩いている時に、対岸の山腹を斜めに走っている登山道を登っている登山者の姿を見かけました。
私もその道を登り始めて時々樹木が開けた所から富良野岳などの山並みが見えるのは感動ものなのですが、だんだん傾斜が急になってきたのには閉口しました。
↑ 少しずつ高度が上がってくると、木々の間から山々が見えてくるようになりました。
※ 以下の動画には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
↑ 歩いていると道端にこんな物を発見! 何の装置か分かりませんが置かれてありました
息を切らしながら登っていると、道端に何やら変わった機器が設置されていました。
私が思うに、登山者数を記録するためのカウンターのような物か? ヒグマや鹿などの生息状況を調べるような物なのか? ちょっと気になりました。
↑ 先に見えている三角の山は、三つあるピークの真ん中にある三峰山だったかな? さらに右側へいくと富良野岳
↑ 登っていると、方角によって富良野岳が見え隠れしています
※ 以下の動画には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
↑ やたらゴツゴツした岩の多い道に出ました、歩きにくい!
※ 以下の動画には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
※ 以下の動画には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
↑ 岩に苦戦しながら歩いていると、何やら標識がありました。これが「上ホロ分岐」の道標でした。上富良野岳へ行くか、真っ直ぐ富良野岳に行くかの分かれ目です。
※ 以下の動画には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
やがて沢を直登するような道に変わり、岩がゴロゴロしている道を登って行くとそこに「上ホロ分岐」があり、左に行くと上富良野岳(→上ホロカメット山)、右に行くと富良野岳稜線分岐を経て富良野岳へ至ります。
上富良野岳を目指している私は上ホロ分岐を左へ沢を直登して行く方向に進みましたが、この分岐を越えた辺りからさらに勾配がきつくなってきました。
↑ 私は化物岩(画像左)を左手に見ながら、上富良野岳を目指して左へ伸びている道を進みます。
↑ 「300階段」と呼ばれている階段がしばらく続く道をひたすら登って行きました
上ホロ分岐を過ぎてしばらく歩いていると、道の周囲の樹木などの背丈が低いものが多く高い樹木が少なくなってきたことに気がつきました。
それで見晴らしがよくなってきたので嬉しい限りで、息切れで立ち止まるたびにシャッターを押してしまい撮った画像がことのほか多くなってしまいました。
↑ 「花より団子」の私でも道端にこんな花たちを見つけたらカメラを向けずにはいられません、春なんですね~。
勾配がきついからなのでしょうか? 「300階段」という木製の階段がしばらく続く登山道へと変わりました。
化物岩南側に続く階段ですが、「階段だから上りは楽か」と思いきやこれがまた結構きつく息は切れるし汗は噴き出るし(私が無駄なぜい肉が多いせいもありますが…)、ほんとかなりきつかったです。
↑ 化物岩の南側を通りながら進んで行くと、岩の反対側はこんな風になっていることが分かりました。
↑ 道の右側(化物岩の南側)を見ると、今向かっている上富良野岳から三峰山そして富良野岳へと連なる山々が青空の下きれいに見えていました。天気がよくて良かったっ!!振り返ると、上富良野町上空には雲海が広がっていました。
300階段の急な上りが終わると「D尾根」と呼ばれているなだらかな道が続く稜線に辿り着きました。
道は荒地のザレ場になり、背丈の低いハイマツが道端に繁っていました。
「山と高原地図」を見ると、このD尾根は安政火口のある北側は「切り立った崖」で、その反対の南側は三峰山沢へと下って行く斜面となっていました。
その斜面の所々には残雪も見られましたが、南斜面で日光が良く当たり暖かいからでしょうか、エゾコザクラ、チングルマ、エゾノツガザクラ,、ワヒゲなどの高山植物、山野草が花盛りのお花畑状態でした。
7月中旬~8月中旬にはチングルマの大群生が一斉に開花する時期なんだそうですが、私はそんなこと露知らず(しつこいですが、私は「花より団子」ですから)思いがけずそんな光景に出くわすことができました。
↑ D尾根から見る三峰山沢の上部(画像左)、その沢を囲むようにして富良野岳へつながる山並みは北側になるのでまだ融けずに残っている雪がちらほら見られました。
↑ 一方、急な崖と谷が広がっている安政火口側は荒涼とした姿を見せ噴煙まで上げている真に活火山そのものという感じでした。
※ 以下の動画には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
南側から見ると緑色した化物岩でしたが、D尾根の上の方から見ると反対側は岩肌丸見えの崖で「真に化物」の岩という感じがしました。
この谷は、「安政火口」の道標の先にあった今でも噴煙を盛んに出していたあの火口まで切れ落ちて繋がっているわけです。
D尾根が終わると、「これでもか!」という具合にさらに急坂が現れました。
先ほどの谷の上の方にある「八ツ手岩(やつでいわ)」のちょうど南側に位置する急な上り坂で、ここまで来たら「胸突き八丁」(どっかの山でもこの言葉を聞いた覚えがありました…、利尻山だったかな?)です。
※ 以下の動画には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
↑ D尾根も終わり辺りまで来ると、ちょっと前まで歩いて来た尾根上の道が筋のように見えていました。
↑ D尾根が終わり急坂辺りまで来ると、化物岩近くの方角に小さく「凌雲閣」の建物が見えていました。
↑ あともう少しで上富良野岳山頂です、急な坂道を一歩一歩登って行きました。階段の向こうに三峰山の尖がり頭が見えていました(画像左)。
※ 以下の動画には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
↑ 三峰山前後にあるいくつかのピークを越えて富良野岳(画像左)へ、富良野岳の山頂(画像右、ズーム)
※ 以下の動画には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
谷の向こう側には、「十勝岳は活火山である」ことを思い出させるかのようにごつごつした岩肌がむき出しで、その所々から噴煙が立ち上っていました。
↑ 急坂も終わり辺りまで来ました、周囲には背丈の高い木はなくハイマツが繁っていました。
※ 以下の動画には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
さらにその奥には尖がり帽子のような端正な形をした十勝岳見えていました。
今回の登山では、残念ながら十勝岳まで行くための心と体の準備ができていませんでした。
今回の登山が無事に終えることができたら、「次回には2度目の十勝岳登山に挑戦したい」と考えていました。
↑ 谷の上部からは絶えず噴煙が上がり、ガスがかかったように周囲を白く曇らせていました。その右手の奥の方に見えている三角の山が十勝だけです。次回はあそこを目指す予定です。
※ 以下の動画には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
↑ 白い煙を出している辺りには「硫黄(イオウ)」なのでしょうか黄色く色づいていました(画像左)。十勝岳山頂のズーム(画像右)
※ 以下の動画には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
やっとの思いで胸突き八丁の急坂を登り切ると分岐標識が立っている尾根に着きました。
その分岐標識から左に折れて少し行った所に標高1893mの上富良野岳山頂がありました。
↑ 分岐標識の所から100m位北の方に山頂標識が立っていました。
↑ 標識1893mの山頂標識です
以前は「十勝岳温泉分岐」と分岐点名で呼ばれていたそうですが、今では「上富良野岳」と命名されその山頂標識も立っています。
↑ 山頂標識の裏側です
↑ 上富良野岳山頂からの眺望です、登っている時に見えていた雲海も消えて上富良野町の様子がクッキリと見えていました。
↑ 山頂標識の向こうには安政火口へ切れ落ちている崖や谷があり、その向こうに見えている崖の上が「上ホロカメットク山」の山頂、さらにその奥に見える三角の山が「十勝岳」です。
※ 以下の動画には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
↑ 上ホロカメットク山の山頂(画像左)と十勝岳山頂(画像右)のズーム
山頂から続いている稜線を先に進み一旦下ってからさらに上り返して行った先の一段と高い所に標高1920mの「上ホロカメットク山」があります。
上富良野岳山頂から上ホロカメットク山へ至る道の踏み跡が尾根上にクッキリと見えていました。
↑ 富良野岳方向に見える眺望です。遠く日高方面の山並みも見えるらしいのですが、この日は白くかすんでいたのでよく見えませんでした。
また、回れ右して後ろを振り返って見ると、これから私が歩いて行く富良野岳へ繋がる「三峰山」へ向かう道も尾根上に見えていました。
※ フリー百科事典ウィキペディア「 十勝岳温泉」、「十勝岳」、「富良野岳」を参考にさせて頂きました。
ご訪問頂きありがとうございました。
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