『北海道のダム』-芦別ダム -
こんにちは、ご訪問頂きありがとうございます。
今回は、「芦別ダム (あしべつだむ)」(芦別市常磐(ときわ)494)を紹介します。
(訪問日:2020年(令和2年)7月下旬)
芦別ダムは、石狩川水系空知川(いしかりがわすいけいそらちがわ;石狩川の最大支川)に水力発電を目的に造られた重力式コンクリートダムです。
※ 以下の動画には風切音や機械音等の雑音が入っていますので、視聴に際しては音量にご注意ください。
ダム堤の高さが16.5m、堤頂長は90.8m、総貯水容量は625万㎥です。
竣工年は、1952年(昭和27年)です。
空知川の河川水を発電に利用する計画は、大正初期からあり大正7年(1918年)に「野花南発電所(のかなんはつでんしょ)」、翌8年には「奔茂尻発電所(ぽんもしりはつでんしょ)」が建設されました。
※ 以下の動画には風切音や機械音等の雑音が入っていますので、視聴に際しては音量にご注意ください。
次は本ダムの「芦別発電所」が計画されましたが、動き出すのは第二次世界大戦後の昭和26年(1951年)に「対日援助物資見返資金」の融資を受けて工事が着工されました。
※ 対日援助物資見返資金・・・戦後、アメリカの対日援助物資を払い下げた代金(見返資金)を積み立て経済の安定と再建のために運用する目的で設置された特別会計。
ローラーゲート4門をもつダムで、調整池を設置してダム右岸側の取水口から水槽に導水し落差約14mを利用して最大1万kWを発電しています。
本ダムはJR北海道・芦別駅から北西方向に位置していて、その道のりは約3㎞ほどです。
芦別市街地を通る国道38号線(芦別バイパス)を富良野市から赤平方面に向かって走って行くと、芦別市街地に入り右手に見えてくる「道の駅 スタープラザ芦別」の前を通過し、およそ1㎞ほど進んだ所にある交差点で右折し道道4号線に入ります。
右折して100mほどの所に空知川に架かる「空知川橋」があり、その橋を渡りながら右手に目をやるとゲートが4門並んでいる本ダム堤の姿が見えてきました。
※ 以下の動画には風切音や機械音等の雑音が入っていますので、視聴に際しては音量にご注意ください。
橋の前後からですと両岸に繁る樹木のせいでダムの様子がよく見えないので、通行の邪魔にならない所に車を停め、一番よく見えそうな橋の中央辺りまで歩いて行きました。
※ 今回紹介しました「芦別ダム」と同じ名前のダムが芦別市内の近隣にあります。三笠市桂沢ダムから国道452号線(夕張国道)を芦別市方面へ北上して行く途中にある「キムンダム」入口を過ぎて数百m辺りの右手に「芦別ダム」の案内板があります。右折して林道に入って行くともう一つの「芦別ダム」があります。このダムについては後日再度確認取材して紹介したいと思っております。
※ 一般財団法人日本ダム協会サイト「ダム便覧『御料ダム』」、国土交通省 北海道開発局 札幌開発建設部サイト「112 脚別ダム【札幌開発建設部】治水100年」を参考にさせて頂きました。
ご訪問頂きありがとうございました。
御料ダム ⇦⇦⇦ 今 回 ⇨⇨⇨ 貫気別川ダム
※青字部分をクリックすると、そのページが表示されます。
※これまで掲載した記事をご覧いただくには、「ホーム」ページの「インデックス」をご利用ください.