『道東の旅Ⅲ』-神の子池-
こんにちは、ご訪問頂きありがとうございます。
今回は、「神の子池」(斜里郡清里町(しゃりぐんきよさとちょう))を紹介します。
(訪問日:2019年(令和元年)9月下旬)
前回で紹介しました「裏摩周展望台」、今回は「霧の摩周湖」ではなく「霧のない摩周湖」でしたので、摩周湖の裏側の風景をゆっくりと堪能することができました。
『 神さまからの贈り物 「神の子池」 (標示板より)
この池は、摩周湖(カムイト=神の湖)の伏流水からできているという言い伝えで「神の子池」と呼ばれています。
神の子池の伏流水は1日12,000tも湧き出ており、周囲220m、水深5mで、水が澄んでいるので底までくっきりと見えます。水温が年間を通して8℃と低く、倒木が青い水の中で腐らず化石のように沈んでいます。
その隙間を朱色の斑点を持つオショロコマが泳ぐ様子は、何ともいえない不思議な美しさです。
清里町 』
※ 以下の動画には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量にご注意ください。
※ 「神の子池」のコバルトブルーに魅せられて同じような動画をいくつも撮ってしまいました。「しつこいな!」と思われるのを承知でアップさせて頂きました、すいません。
『 お 願 い (標示板より)
神の子池は、神秘の摩周湖が源と言われている小さな池です。周囲も貴重な自然の宝庫となっております。
私達は、この環境を育て、動植物にとって良好な生息場所を守る義務があります。
皆様には、次のことをお守り頂き環境保全にご協力をお願いします。
神の子池での泉水、水中撮影を禁じます。池及び周辺での魚釣りを禁じます。
水質汚染の原因になりますので、小銭の投げ入れを禁じます。
人にやさしく、自然にやさしく 清里町 』
『 ◇神の子池のご利用のお願い◇ (標示板より)
1.ここは「水源かん養保安林」の法律の制限をうけた区域がありますので、保護・保全にご協力下さい。
2.神の子池に通じる道路は、軟弱な地盤もあるので、徐行運転を行って下さい。
特に路肩は弱い状況ですので、車両のすれ違う場合は、注意して下さい。
3.写真を撮影する場合も区域内の植物等の保全に努め、区域外での撮影にご協力下さい。池に入るのも厳禁です。
(調査・営利等を目的とする場合、入林承認が必要です)
4.歩道を通行する際は、足元も滑りやすく頭上からの落下物もあるかもしれないので、注意してお帰り下さい。
5.悪天候のときは、落石や木が倒れたり枝が落下する恐れなどもあるので通行・見学はご遠慮下さい。
6.空きビンや紙くずなどコミの持帰りにご協力下さい。
(ゴミの投棄は犯罪です)
7.タバコの吸い殻の火の始末にご協力願います。
(たき火やキャンプなども禁止です)
8.無許可のスノーモービル、牛馬など車馬の乗入れを禁止します。
林野庁 北海道森林管理局 網走南部森林管理署
清里町役場
~ 自然は大切に! ゴミゼロに協力! ~ 』
道道150号線が清里峠辺りから1115号線に変わり清里町方面へ向かって北上していきました。
ここまで来たらこの道の途中にある「神の子池(かみのこいけ)」、今や日本全国はもちろんのことアジア各地、いや世界各地からも観光客が押し寄せるほどのメジャーな観光地となっていますので、私としてもスルーしていくわけにはいきません。
神の子池は清里町の森林内にある池で、透き通った水を通して水深5mほど(ちょっと見には5mもあるような深さには見えませんが…)の池の底が青く見えます。
摩周湖をぐるり取り巻く外輪山の北側約4㎞ほどの所に位置し、水源は日量1万2000トンの湧水といわれますが、流入している川は地上には見られません。
池の周りにある遊歩道をぐるりと歩いて行くと池から水が流れ出ている水路が見られますが、石の間をかなりの勢いで大きな音を立てながら流れていくところが見られました。
アイヌが「カムイ・トー」(神の湖)と呼ぶ摩周湖の伏流水が「水源」と言われ「神の子の池」と名付けられましたが、水質調査の結果、池の水源は「外輪山への降水」が伏流水の水源となっていることが分かったそうです。
水温が年間を通して8℃と低いため、池の中に沈んでいる倒木は腐敗することなく残っています。
また、池の水は冬でも凍結しないそうで、「井戸水といっしょだ!」(夏冷たく冬温かい…)と思いました。
神の子池で一番不思議に思うのは、何といっても「コバルトブルーと言われたりするように池が青く見えるのは、どうして?」ということです。
フリー百科事典・ウィキペディア『神の子池』によると、「水の高い透明度と適度な水深により太陽光が池の底まで届くこと、底に積もっている白い火山灰」による相乗効果によるそうです。
↑ 最近は札幌などの都会の森などにも出没するようになった「ヒグマ」、ましてやこうした地方の自然豊かな森林に出没しても不思議ではありません。出会いたくはありませんが…。
その池の見事な青い色に魅せられながらしばらくの間水面に見入っていると、小さな魚が泳いでいるのが目に入りました。
それは、サケ目サケ科の魚「オショロコマ」(「カラフトイワナ」とも呼ばれる)だそうです。
尚、5月下旬までは積雪のために大きな道路から池までの林道は「車両通行止め」となるそうで、道道から往復約4㎞の道を歩かなくてはなりません。
そうしたことから、スノーシューなどを装着しての雪上ツアーが行われているそうです。
※ 清里町ホームページ「神の子池」、きよさと観光協会サイト「神の子池」、プレスマンユニオンサイト北海道STYLE「神の子池」、環境省ホームページ 「国立公園へ出かけよう!阿寒・摩周・屈斜路 阿寒摩周国立公園 神の子池と裏摩周コース」、フリー百科事典・ウィキペディア「神の子池」、「オショロコマ」を参考にさせて頂きました。
ご訪問頂きありがとうございました。
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