『旅・徒然に』-旧黒岩家住宅・簾舞通行屋-
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今回は、「旧黒岩家住宅・簾舞通行屋(きゅうくろいわじゅうたく・みすまいつうこうや)」(札幌市南区簾舞1条2丁目4-15)を紹介します。
開拓使時代初期の通行屋・農家の家屋構造を今に伝える札幌市に残る唯一の通行屋です。
1971年(明治4年)に開通した旧本願寺道路の宿場にするために、その翌年に開拓使によって建てられました。
政府の命を受けて福岡県出身の黒田清五郎が、この辺りの最初の日本人定住者として通行人に宿を提供しつつ周辺の開拓にも取り組みました。
当時も湯治場として有名な定山渓まで原生林に囲まれた幅3m以下の本願寺道路は、その後に開通した札幌本道(国道36号の元になった道路)に取って代わられ交通量が少なくなり、1884年(明治17年)に通行屋は廃止されました。
その後、明治19年(1886年)に新しく有珠街道(現在の旧国道230号)が開通した際に、その街道沿いに旧屋部分を移設再築し合わせて小屋などの新屋部分も増築しました。
1982年(昭和57年)に黒岩家は新築した家に引っ越し、1984年(昭和59年)3月に札幌市はこの建物を市の有形文化財に指定しました。
そして翌年に通行屋当時の姿へ復元・修復され、現在は「簾舞郷土資料館」として使われています。
札幌に残る唯一の通行屋そして開拓農家の住宅であり、地域の公共施設(役場の出張所・施設教育所(簾舞小学校の前身)など)にも利用された地域の歴史を物語る貴重な建物です。
簾舞の当時の歴史を偲ばせる資料や定山渓鉄道線に関する資料などが展示されています。
※ ウィキペディアフリー百科事典「簾舞通行屋 」を参考にさせて頂きました。
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