『札沼線(札幌駅~北海道医療大学駅)駅巡り』-篠路駅-
こんにちは、ご訪問頂きありがとうございます。
今回は、「篠路駅」(札幌市北区篠路4条7丁目)です。
本駅について調べていると、思いがけない「地域の歴史」が分かりました。今から60年程前のこの地域に「茨戸油田」があって、そこで産出された石油を本駅から輸送していたというのです。
秋田県や新潟県等から石油が採れたという話は聞きましたが、札幌近郊の地域から石油が採れたという話は初耳でした。
調べてみると、札幌を含む石狩地方には「石狩油田」、「厚田(あつた)油田」、そして「茨戸(ばらと)油田」の三つの油田があったそうです。
中でも「石狩油田」が一番大きく最盛期の昭和4年には年間1万㎘程の石油が生産されていたそうです。 また、厚田油田は1888年(明治21年)に試掘が始まり、1961年(昭和36年)の廃田まで産油していたそうです。
「茨戸油田」は、1956年(昭和31年)に油層とガス層が確認され1958年(昭和33年)に油田開発が始まりました。1970年(昭和45年)にガス、1971年(昭和46年)に石油の生産が中止されるまで続きました。
最盛期には、茨戸地区から石油がパイプラインによって篠路駅まで運ばれ、鉄道により室蘭へ輸送され精油されていたそうです。(『「札幌市北区役所ホームページ」―49、噴出した太古の恵み-茨戸油田』より)
本駅の大まかな成り立ちについて紹介します。
・1934年(昭和9年):国有鉄道札沼南線一般駅として開業する。
・1935年(昭和10年):札沼南線と札沼北線が統合して、「札沼線」に改称される
・1949年(昭和24年):日本国有鉄道(国鉄)に継承される
・1987年(昭和62年):国鉄分割民営化によりJR北海道に継承される
・1997年(平成9年):札沼線の本駅からあいの里教育大駅間が複線化される
・2012年(平成24年):桑園駅から北海道医療大学駅間が電化される
2面2線の相対式ホームをもつ地上駅です。業務委託駅で、東口に「みどりの窓口」、「自動券売機」、「自動改札機」が、西口に「自動券売機」、「簡易自動改札機」等が設置されています。
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