『登山日記』-アポイ岳・その2-
こんにちは、ご訪問ありがとうございます。
アポイ岳入口を出発しました。五カ所ある休憩所では、子供たちの作った標語に感心させられました。木立の間を抜けて吹いてくる風が汗ばむ体に心地よく、ただただ願わくば「クマだけは寄ってくるなよ!」と念じながら歩いていました。
「アポイ岳 小さな命が 泣いている」第五休憩所の傍にあった標語です。
昔と変わらぬ? 佇まいの五合目山小屋
携帯トイレ用の簡易トイレブース(この中で携帯トイレを使って用を足すのです)
まずは「五合目山小屋」に着きました。「そうだ、この小屋だ!」、小屋の外観は今も昔も変わりないようです。中も覗いてみると、「多分、こんなだった?!」と思い見回しました。あれから30年も経っているなんて信じられない…。よく言われます「過ぎてしまえば、あっという間」、実感でした。
使用済みの携帯トイレは、「登山口入口」の所に「回収ボックス」があり、そこに捨てられるようです。(簡易トイレではありません。中には簡単な造りの便座だけがあって、その下に携帯トイレをセットして使用するものです。)
山小屋付近から望む太平洋の様子。海面に模様がみえます、それを「潮目」というのでしょう。
てっぺんに覗いている茶色い所(分かりにくくてすいません)、取りあえずはあそこを目指します。
ここにもありました「クマ避けの鐘」、もちろんここでもかき鳴らしました!
昔と違うのは、山小屋の近くに携帯トイレ用の簡易トイレブース(アポイ岳ファンクラブ「アポイ岳・トイレの取り組み」佐々木 泰氏より)が設置されていたことです。実際に見るのは初めてで、「これなら快適に用を足せるのではないかな」と思いました。
「取らないで 悲鳴が聞こえる 花達の」 非常に残念です、心無い人達がいることが…。
ここにもありました「エゾシカ食害 調査中」の籠です、ここに「電気柵」作るわけにいきませんね。
急な坂道が続きます、大きめの石が転がっていて足元がだんだん悪くなってきました。
「世界ジオパーク」に加盟してるので、そうした設備は山を汚さないためにも大切です。ふと思い出しました。まだ行ったことがなく実際に見た訳ではありませんが、聞くところによると「日本一の山、富士山」は「ゴミだらけ」だそうです。本当だとしたら、「世界遺産・富士山」が台無しです。
こんな山道が続きます。どこまで登ったかな? 振り向き、振り向き進みます。
上右の画像の中、下に見える四角いものは山小屋の屋根です。「や~ね~っ」誰ですか?木久扇師匠みたいなこと言っているのは!
上に上がるにしたがって眺めが利くようになり、右の画像は様似町の「様似漁港」辺りです。
行く手に何か看板が見えてきました、「何かな? 六合目かな?」
「毒ヘビ」注意の看板でした。マムシかな? ヘビも登山するのでしょうか?
あちこち見て回り山小屋で時間を食ってしまいました。とにかく馬の背を目指して出発です。その登り口には例の「クマ避けの鐘」や道端の草藪には「エゾシカ食害 調査中」の籠もありました。
大ぶん上まで登ってきました、太平洋そして水平線です。海は広いな~♫大きいな~♬
大きな岩がゴロゴロしてます、山小屋の屋根も益々小さくなってきました。
花を見つけました、「アポイキンバイ」という花でしょうか?
さっきと同じ方角です。でも、さっきより高い所からの眺めです。「エンルム岬」と、小さいけれど「親子岩」、さらに小さく「塩釜ローソク岩」も見えています。
上方を見上げると、目の前には急な登り坂がずっと上まで続いています。ただただ「頂上からの絶景」を楽しみに登り始めました。急斜面をゆっくり一歩一歩登っていくのですが、10歩もいかないうちに息が上がってきます。晴れ渡った青空が目に染みるようで最高の天気でしたが、初夏の日差しに汗がどっと噴き出してきます。
先はまだまだあります、嫌になるほど! 空が見えます、でもまだ頂上ではありません。
また少し上に登ってきました。左は襟裳岬方面、右は様似方面です。高さの違い分かりますか?
こんな所にも「エゾシカ食害 調査中」の籠。 シカも登山するんですね。
こんな高い所にも、さっきの「アポイキンバイ」を見つけました。高山植物ですからね…。
立ち止まる度に振り返り、「どれだけ登れたか」確かめます。山小屋までの道とは違い、背丈の高い木々もだんだん少なくなり、遠くの方まで眺められるようになるのが楽しく、励みになります。
そうこうしているうちに「7合目」に来ました!
こんな花も見つけました!「エゾコウゾリナ」というらしいのですが…、合ってますか?
こんな植物もあったのですが… これって「花」なんですかね? ほんと疎くてすいません。
やっと「7合目」の道標が見えてきました。「あれ!6合目は?」見落としてしまったのか、それとも道標自体が無かったのか分かりません。とにかく山小屋から「2合分」登ったことが嬉しくて、「あと残り3合分だ!」という心の声に背中を押された気分になりました。 …次回へ続きます。
ご訪問ありがとうございました。
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