『JR留萌本線の駅を訪ねて』-石狩沼田駅-
こんにちは、ご訪問ありがとうございます。
今回紹介する駅は『石狩沼田駅』です。この駅はかって札沼線(愛称;学園都市線)の終着駅でもありました。現在は簡易委託駅(7時20分から13時40分まで営業、土日祝日は休業)として窓口業務も行われています。
1910年(明治43年)に『沼田駅』として開業しましたが、1924年(大正13年)に上越線に沼田駅が開業したため『石狩沼田駅』と改称しました。1935年(昭和10年)に札沼線が開業するも太平洋戦争により一時休止となり昭和31年に営業再開、1972年(昭和47年)には札沼線が廃止になりました。
札沼線が開業する前の昭和初期までは、単式と島式の複合ホーム2面3線(3番線は側線)でした。現在は1面1線の単式ホームで、向かい側に使われていない島式ホームがあります(私が訪れた時にはまだ雪が多く残っており、島式ホームは積もった雪の下になっていました)。
駅舎は古く老朽化は否めませんが、建物自体は大きく立派でかっての駅の賑わいを忍ばせています。ホームの向こうで下の方が雪に埋もれている状態の看板『名所案内』を見つけました。それには『夜高あんどん祭り』と『クラウス15号蒸気機関車』の文字が見えていました。
『夜高あんどん祭り』は時々テレビのニュース等で地域の話題の一つとして紹介されたりしますので、北海道では結構名の知れたお祭りです。もう一つの『クラウス15号蒸気機関車』については、私は初めて知りましたで調べてみました。
『クラウス15号蒸気機関車』は1889年(明治22年)にドイツで製造され、幾つかの鉄道会社を経て昭和6年に北海道の留萌鉄道で石炭運搬等に使用されました。その後は、明治昭和鉱業所(沼田町)で石炭貨車運搬用として昭和42年まで現役で活躍していました。現在日本に現存する小型蒸気機関車の中では最も古いものです。
昭和45年には沼田町の「指定文化財」に、平成22年にはJR北海道より「準鉄道記念物」に指定されました。5月上旬から10月末まで道道867号線沿いにある「ほろしん温泉ほたる館」前で、天気が良ければSL車庫から出されて屋外に展示されています。
また、「明治昭和炭鉱」と表示された車庫の中には機関車を外に押し出すのに使われる黄色い貨車移動機「アント」もあり、これも現在では貴重な機械となっています。この他にも沼田町にはホタルはもちろんのこと、炭鉱資料室、化石体験館、キャンプ場などもありますので、夏休み等には家族皆で訪れてみてはいかがでしょうか。
尚、詳しくは『沼田町ホームページ』等をご覧ください。
ご訪問ありがとうございました。
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