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 歌舞伎俳優の坂東三津五郎氏が21日すい臓がんのために死去されました。残念ながら歌舞伎を生で見る機会はありませんでしたが、テレビドラマや映画等でご活躍されている姿を拝見させて頂いておりました。心よりご冥福をお祈りいたします。

   すい臓がん

 すい臓がんは「治療しにくく死亡率も高いがん」ということをよく聞きます。私も60歳手前で坂東氏と年齢が近いものですから、他人事のようには思えません。それで気になったものですから調べてみました。

 (1)すい臓とは

 『すい臓』はお腹の深い所にあって、上腹部のみぞおちと臍の中間辺りから左上方にかけてあります。細長い臓器で門脈(太い血管)に近い方から[頭部・体部・尾部]に分けられ尾部に行くにしたがって細くなり長さ15㎝位の臓器です。隣接臓器には、頭部の方から十二指腸、胆管、門脈から肝臓、腎臓、大腸と多くの臓器の中にあります。

 すい臓は、消化酵素のアミラーゼ、リパーゼ等を含む膵液を分泌する外分泌機能と、血糖調節に必要なインスリン等のホルモンを分泌する内分泌機能を持っています。膵液は膵管を通って十二指腸に分泌されます。

 (2)すい臓がんとは

 単に[膵癌]という場合には膵管から発生し、腫瘤をつくり浸潤・転移を起こしやすい胆管がんを指します。すい臓がんの中の9割超を占め、消化器のがんの中でも[治りにくいがん]と言われています。発生率が少ないにもかかわらず死亡原因が上位にあるのは、特徴的な初期症状がなく、がんと診断された時には大半がかなり進行していて他臓器にも転移している場合が多く、切除できても早期に再発することが多いからです。

 危険因子としては、肉食、喫煙、排気ガス、化学物質等が挙げられますが、統計学的にその関係は証明されてはいません。人口10万人当たりの罹患率は10人程に達しているそうです。また、慢性膵炎や糖尿病があると膵癌の危険性が増す可能性があるそうです。

 (3)症 状 は

 症状は腹痛と黄疸が多く、次いで食欲不振、腰背部痛、全身倦怠感、体重減少などで特徴的な症状に乏しいのが診断の遅れにつながっています。糖尿病発症や糖尿病の経過中の急な悪化よって診断のきっかけになることも多いので、そうしたことが思い当たる方は検査をお勧めします。

 膵癌の6割は膵頭部にでき、胆管を圧迫したりするため黄疸が生じやすいのが特徴です。癌が進行すると、腹水、消化管出血が見られることがあります。

 膵体部や尾部の場合には黄疸も出にくく、その発見がさらに遅くなることも多く、見つかった時には手術不能ということが多くあります。症状としては、上腹部痛や腰背部痛が多く、体重減少、腹部膨満、便秘、下痢、糖尿病の悪化などで特徴的な症状に乏しく、別の病気でCTや超音波検査をした際に見つかることも多くはありません。進行すると腹部腫瘤や腹水が見られることもあります。

 (4)検 査 は

 血液検査、画像検査、内視鏡検査、組織検査に分けられます。難治癌と言われる膵臓がんですが、ヘリカルCTやMRI、PETなどの新しい検査法が出てきています。が、他の癌にも言えることですが、早期発見、早期治療が一番重要です。したがって、まず第一に「すい臓がんを疑うこと」から始め受診、診断、治療することが大切です。「おかしいな」と思ったら病院へ行きましょう。

ご訪問ありがとうございました。

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