『登山日記・イワオヌプリ』-ニトヌプリ分岐へ-

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入山届の箱 こんにちは、ご訪問頂きありがとうございます。

 2022(令和4)年の美瑛岳・美瑛富士登山撤退の後、2023(令和5)年は体調が芳しくなかったことや他の行事等があったため登山には行けませんでした。

 一年間ほど全く登山から離れていたので、翌2024(令和6)年はきっと体力・脚力が落ちているだろうと思ったので、高度のあって行程が長くかかるような登山は避け足慣らし・体力回復を狙って低山への登山のみにすることにしました。

 そこでまず登った山はニセコ連邦の中の山で「イワオヌプリ」でしたので、今回から数回に分けてその登山の様子を紹介しますので、宜しくお願いします。

                            (訪問日:2024年9月上旬)

 イワオヌプリは北海道倶知安町と蘭越町にまたがるニセコ連邦東山系に位置する標高1116mの活火山で、ニセコ積丹小樽海岸国定公園に属しています。

 山名はアイヌ語の「イワウ・ヌプリ」で「硫黄の山」を意味していて、ニセコ連邦の中で一番若い火山です。

道の駅 あかいがわ 道の駅 あかいがわ

道の駅 あかいがわ 道の駅 あかいがわ

↑ 「道の駅 あかいがわ」の様子

 地肌に火山礫・火山灰等が向き出しになっている部分が多く、山頂部には馬蹄形の噴火口が二つあります。

 山頂は東側に開いた火口の中の中央火口丘です。

 山頂の西側にも火口があり、その火口の中に直径約100mの火口が入れ子状になってあり、山肌は硫黄の結晶や火山礫に覆われ噴気活動を伴って温泉が噴出しています。

道の駅 あかいがわ 道の駅 あかいがわ

道の駅 あかいがわ 道の駅 あかいがわ

↑ 「道の駅 あかいがわ」周辺の様子

 イワオヌプリ(標高1116m)とニトヌプリ(標高1080m)の間にあるカルデラ状のくぼ地に標高1039mの「小イワオヌプリ」があります。

 イワオヌプリの北側の硫黄川沿いに硫黄採掘跡地があります。

 この硫黄鉱山は江戸時代後半からありましたが明治期以降にマッチの原料としての需要が増してから本格化し、1886(明治19)年に三井財閥により北海道で初めて蒸気精錬が導入され生産が拡大されました。

 ニセコ町五色温泉 インフォーメーションセンター  ニセコ町五色温泉 インフォーメーションセンター

 ニセコ町五色温泉 インフォーメーションセンター  ニセコ町五色温泉 インフォーメーションセンター

 最盛期の大正時代には200人ほどが生活していましたが1944(昭和19)年に閉山し、2009(平成21)年に経済産業省の「近代化産業遺産群」に選出されました。

 十勝岳付近の山肌から噴煙モクモクたなびく様子や樽前山の山頂の樽前ドーム等とはまた違ったイワオヌプリの山頂付近の様子を実際に登って見てみたいと思ったわけであります。

ニセコ町五色温泉 インフォーメーションセンター ニセコ町五色温泉 インフォーメーションセンター

ニセコ町五色温泉 インフォーメーションセンター ニセコ町五色温泉 インフォーメーションセンター

 「登山は早朝から」と思っている私は例によって近くの道の駅で車中泊で前泊をして目的の山「イワオヌプリ」へ早起きをして向かいました。

 イワオヌプリ登山口には「ニセコ町五色温泉インフォメーションセンター」があり、数台の車が停められる駐車場もあります。

ニセコ町五色温泉 インフォーメーションセンター ニセコ町五色温泉 インフォーメーションセンター

ニセコ町五色温泉 インフォーメーションセンター ニセコ町五色温泉 インフォーメーションセンター

※ 以下の動画には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。

 何分早朝なので「そこに登山者の車を停めていいのか」センターの方に確認することができませんでしたが、停めさせて頂き出発しました。

 ニセコ町五色温泉 インフォーメーションセンター(標高748m)の傍に登山道へ通じる長い橋がありました。

 ニセコ町五色温泉 インフォーメーションセンターから道道58号線を約400m程倶知安町の方へ向かった道路沿いにも駐車場があり、そこにも登山口があります。

ニセコ町五色温泉 インフォーメーションセンター ニセコ町五色温泉 インフォーメーションセンター

橋を渡って 橋を渡って

 橋を渡りながら周囲の様子をうかがっていると、左側の眼下には五色温泉の建物や露天風呂等が見えていました。

 進行方向の方にはこれから登っていくイワオヌプリ等の山並み、後ろを振り返ると「ニセコアンヌプリ」の端正な形をした山容が見えていました。

橋を渡って 橋を渡って

ニセコ神社の社 ニセコ神社の社

 橋を渡りきると、展望台なのでしょうか?ウッドデッキの広いスペースがありました。

 確か…? (1年ほど前の山行でしたので記憶が定かではありませんが…)ウッドデッキの反対側の奥へ行く小道があり、そこを進むと「ニセコ神社の祠」があったと思います。

 そのへの手前・社への入り口には「鳥居」もありました。

石畳の道 石畳の道

石畳の道 石畳の道

 祠の傍に石碑があり、地質学者で登山家で第14代日本山岳会会長でもあったという北大名誉教授「佐々保雄氏」の言葉「山を恐れず山を畏(おそ)れよ 山を愛し山に逝く これまた人生」が刻まれてありました。

 今の私にとってはさしずめ「山でヒグマに出会うこと」が「山での一番の恐れ」です。

 そこからは石畳の歩きやすい道が続いていました。

 石畳の道が終わると、火山灰のザクザクとした道に代わり、樹林帯の中を医師の階段のありしばらく上り坂を登っていきました。

火山灰のスペース 火山灰のスペース

石の階段 石の階段

 急坂というほどの上りでもありませんでしたが、結構長く続いていて標高もかなり稼げたように思いました。

 やがて再び火山灰質の小石などが広がっているスペースに出ました。

 木製のテーブルやベンチも置かれていて、その奥に入山届が入っていると思われるボックス(標高821m)が立っていました。

石の階段 石の階段

入山届の箱 入山届の箱

 そういえば、五色温泉インフォーメーションセンターや橋の周辺にも入山届用のボックスが無かったことに気がつきました。

 「入山届用のボックスここにあるということはここが正式な「登山口」ということになるんだ」と思いました。

 「ここまでの道は登山道ではなかった、ってことになるのかな…? 前段がずいぶん長かったな~!」

入山届の箱 入山届の箱

入山届の箱     入山届の箱

 入山届出箱のある休憩所から長い長い階段が樹林帯の中へと伸びている姿を見て、「あそこを登っていくのか…?!」と絶句するような思いでした。

 丸太を等間隔で止めた形の階段でしたが、私の足の長さ(短い?)の加減からか歩幅が階段に上手く合わなく歩きにくくて丸太と丸太の間に足を置いて登っていく感じになってしまいました。

 五色温泉インフォメーションセンターから少し離れた駐車場にある登山口から登ると、この入山届出箱のあるここに合流するようです。

入山届の箱がある広場    長い登り階段へ

入山届の箱がある広場から 長い登り階段へ

 「登山口が二つあるからそれらが合流するここに入山届出箱を置くのが良い、でないと箱が二つ要ることになるか…」と、やっと納得した私でした。

 羊蹄山や十勝岳などにあった急登に比べるとここの坂道はそれほどでもないような感じでしたが、私の歩幅に合わない階段は靴のつま先が丸太に引っかかったりして歩きにくかったので長い階段が苦痛でした。

ニトヌプリ分岐へ     ニトヌプリ分岐へ

ニトヌプリ分岐へ ニトヌプリ分岐へ

 イワオヌプリ登山では有名だというこの長~い長~~い階段を過ぎるとなだらかな道となり一息付けました。

 せっかく苦して作ってくれている長い階段ですが、歩幅が合わない私にはちょっと辛いものがありました(贅沢言ってすいません)。

 ニトヌプリ行きとイワオヌプリ行きの分かれ道、分岐点が現れました。

 この辺りは標高930m位だそうで、視線の先には双耳峰のニトヌプリが見えました。

ニトヌプリ分岐へ ニトヌプリ分岐へ

 ニトヌプリ分岐へ

 ニトヌプリは標高1080mで大沼の北岸にある山で、大沼や神仙沼(しんせんぬま)方面へも行けるようです。

 近い将来にニトヌプリやチセヌプリ、シャクナゲ岳などへも登って見たいと思っています。

 チセヌプリは綺麗なドーム型をした山容で道道66号線を走っていると「あの山に登って見たい!」といつも思ってしまう山で(思うだけでまだ登ってはいませんが)、湯本温泉から頂上まで2時間で行けるそうです。

 

ニトヌプリ分岐へ ニトヌプリ分岐へ

 神仙沼にはかなり前になりますが訪れたことがあります。

 神仙沼は共和町にある高層湿原(海抜750m以上)でニセコ山系で最も美しく神秘的な沼といわれれ、道道66号線(岩内洞爺線:ニセコパノラマライン)沿いにその入り口や神仙沼レストハウスがありますし、徒歩5分くらいの所に展望台もあります。

ニトヌプリ分岐へ ニトヌプリ分岐へ

ニトヌプリ分岐へ ニトヌプリ分岐へ

 長い階段から解放されてなだらかな登山道を歩きながら上がった息を沈ませながら歩いていると、道端に壊れた?標識が落ちているのを見つけました。

 「 ニトヌプリ ⇨ 」とかいてありましたが地面に落ちているので方向はわかりませんが、視線を上げるとニトヌプリやイワオヌプリが見えていますので迷いはしませんでした。

 霧が深くて視界が悪い時には大切な道標なので早いとこ直して頂ければと思いました(私が直すにも道具を持ち合わせていませんし、登山者が勝手にいじってもいけないのではと思いながら)。

 そこを通過して少し行くと「 イワオヌプリ ⇨ 」という道標が道端に、今度は壊れてない形で立っていました。

※ 以下の動画には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。

※ ウィキペディアフリー百科事典「 イワオヌプリ」「五色温泉インフォメーションセンター」「ニトヌプリ」「神仙沼」「チセヌプリ」を参考にさせて頂きました。

 ご訪問頂きありがとうございました。

 

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