『留萌本線・廃線(留萌駅-石狩沼田間)内の駅を訪ねて』-旧大和田駅・旧留萌駅-
こんにちは、ご訪問頂きありがとうございます。
今回は、「旧大和田駅・旧留萌駅」の各駅を紹介します。
訪問日:2023年(令和5年)6月下旬)
旧大和田駅
大岩田駅(おおわだえき)は、留萌市大和田3丁目にあった北海道旅客鉄道(JR北海道)留萌本線の駅した。
大和田炭砿の所有者・大和田荘七の寄付により運炭を目的に開設されました。
以下、本駅の歴史を紹介します。
・1907(明治40)年に大和田炭砿および斎藤炭山から留萌港へ馬車鉄道が敷設されました。
※ 以下の動画には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
・1910(明治43)年に鉄道院留萠線深川駅から留萠駅間の開通に伴い一般駅として開業した駅でした。
・1918(大正7)年から1924(大正13)年の間に北海炭業大和田炭砿が本駅に積込場を設置し、留萌港への馬車鉄道を廃止し本駅の積込場まで切り替えました。
・1925(大正14)年に大和田炭砿が閉山しました。
※ 以下の動画には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
・1931(昭和6)年10月に線路名が留萠本線に改称されました。
・1949(昭和24)年6月に公共企業体:日本国有鉄道に移管されました。
・1984(昭和59)年2月に荷物取扱いが廃止されると共に出札・改札業務が廃止になり旅客関係の職員を配置しない無人駅になりましたが、閉塞扱いの駅員は継続して配置されました。
※ 以下の動画には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
・1986(昭和61)年11月に閉塞合理化に伴い交換設備が廃止になり運転無人化されました。
・1980年代後半に駅舎が改築され貨車駅舎になりました。
・1987(昭和62)年4月に国鉄分割民営化によりJR北海道に継承されました。
・1997(平成9)年4月に線路名を「留萌本線」に改称されました。
・2023(令和5)年4月に石狩沼田駅から留萌駅間の廃止に伴い廃駅になりました。
単式ホーム1面1線を有する地上駅(無人駅)で、深川駅から留萌駅間の途中駅で唯一列車交換のできる駅でした。
駅舎はトイレの無いヨ3500形車掌車を改造した貨車駅舎が旧駅舎の基礎の上に設置されていました。
旧留萌駅
留萌駅は留萌市船場町(るもいしふなばちょう)2丁目にあった北海道旅客鉄道(JR北海道)留萌本線の駅(廃駅)でした。
国鉄時代には留萌本線の他に羽幌線(はぼろせん)や天塩炭砿鉄道線(はぼろたんこうてつどうせん)、留萠鉄道臨港線(るもいてつどうりんこうせん)が分岐する駅でしたが、JR移管までに廃止されました。
以下、本駅の歴史を紹介します。
※ 以下の動画には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
・1910(明治43)年11月に鉄道院留萠線の終着駅・留萠駅(一般駅)として開業しました。
・1921(大正10)年11月に留萠線が増毛駅まで開通しました。
・1927(昭和2)年10月に留萠線の支線(後の羽幌線)が大椴駅(おおとどえき)まで開通しました。
※ 以下の動画には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
・1930(昭和5)年12月に留萠鉄道臨港線が西留萠駅まで開通しました。
・1931(昭和6)年10月に線路名が留萠本線に改称されました。
・1932(昭和7)年に留萌港南岸および北岸にそれぞれ貯炭場と陸上高架桟橋が設置されました。また、臨港線が来た留萠駅まで開通しました。
・1934(昭和9)年9月に臨港線が仮古丹浜駅まで開通しました。
※ 仮古丹浜駅・・・北岸線より分岐して古丹浜に至る線を着工しましたが予定地の土地買収が進まずに、手前の所に仮古丹浜駅を設け木材を中心とする貨物を扱いました。
・1941(昭和16)年10月に留萠鉄道臨港線が国有化され本駅の構内側線扱いになりました。12月に構内配線改良が完成し羽幌線が大和田寄りの東留萠信号場から分岐していたのを構内分岐に変更(東留萠信号場は廃止)、同時に羽幌線用ホームが新設されました。さに天塩鉄道線(後の天塩炭砿鉄道線)が開通しホームが新設されました。
・1949(昭和24)年6月に公共企業体:日本国有鉄道に移管されました。
・1967(昭和42)年7月に天塩炭砿鉄道線が廃止されました。11月に2代目駅舎の教養が開始され現在の建物になりました。
・1969(昭和44)年に留萌港湾塩見地区に石油配分基地が開設され、羽幌線より分岐する専用線敷設運用が開始されました。
・1987(昭和59)年3月に国鉄羽幌線が廃止されました。
・1987(昭和62)年4月に国鉄分割民営化によりJR北海道に継承されました。
・1997(平成9)年4月に駅名を「留萌駅」に改称されました。
※ 以下の動画には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
・1999(平成11)年3月にJR貨物駅が廃止されました。
・2008(平成20)年10月に「キヨスク」が閉店しました。
・2016(平成28)年12月にっ留萌本線本駅から増毛駅間が廃止されました。
・2023(令和5)年4月に石狩沼田駅から留萌駅間の廃止に伴い廃駅になりました。廃止により列車の運行がなくなり線路跡を利用した通路が新設されたため駅の西側と「道の駅るもい」がショートカットできるようになりました。
単式ホーム1面1線を有した地上駅(棒線駅)でした。
廃止当時の駅舎は羽幌線とのターミナルであった1967(昭和42)年に建て替えられたものでしたので深川駅等と同規模のコンコースや待合室がありました。
また廃止時点では相対敷ホーム2面2線の形であったが、本駅から増毛駅間の廃止、2021年のダイヤ改正を経て1番ホームだけの使用となり単式ホーム1面1線の運用にとなっていました。
2007(平成19)年度から貨物側線跡・羽幌線ホーム跡の公園化が留萌市により行われ、2016年4月に交流施設「船場公園(現在のるしんふれ愛パーク)」・「道の駅るもい」(指定は2020年から)として整備されています。
雄冬岬
旧留萌駅まで行った帰りは、同じ道を引き返すのもつまらないので国道231号線の海岸沿いの道を使って帰ることにしました。
その途中で旧増毛駅や雄冬岬等に立ち寄ったので、今回はその「雄冬岬」を簡単に紹介します。
雄冬岬は石狩市浜益区の国道231号線沿いの雄冬海岸にある岬です。
※ 以下の動画には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
この一帯はかつて「陸の孤島」と呼ばれるほど道路が整備されておらず行くことが大変困難な所でありました。
室蘭市の「地球岬」、根室市の「落石岬」と並んで「北海道産大秘岬」とも言われていました。
地名の由来には、アイヌ語の「ウフイ」(「燃える」の意)で断崖続きのこの辺りの海岸では船の遭難が危惧されるため「岬で火を燃やして灯台の役割をさせたことから」とか、「かつて落雷により浜辺が焼けたため」、「海岸に赤い崖が続くため」等の説があるそうです。
※ 以下の動画には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
岬の道路を挟んで反対側には「銀河の滝」と呼ばれている滝があります。
尚、この『留萌本線・廃線(留萌駅-石狩沼田間)内の駅を訪ねて』シリーズは今回で終了します、ありがとうございました。
※ ウィキペディア・フリー百科事典「 大和田駅」「留萌駅」「留萠鉄道」「雄冬岬」を参考にさせて頂きました。
ご訪問頂きありがとうございました。
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