『登山日記・紋別岳』ー4000m地点へ-

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4000m地点 こんにちは、ご訪問頂きありがとうございます。

 今回は、「4000m地点へ」その様子を紹介します。

         (訪問日:2022年(令和4年)8月下旬)

 前回では支笏湖畔(しこつこはん)・支笏湖温泉街の外れにある紋別岳登山口を出発し、山頂にあるNTT無線中継所(支笏味仙中継所)への保守点検用の舗装道路を登って行きました。

 自動車用の道路ですので道幅は普通自動車1台分位で車同士のすれ違いは厳しいかな?…急な上り坂もなく螺旋状に造られた道ですので距離的には長いですが歩くにはとても楽です。

 登り始めは紋別岳麓の樹林帯ですので眺望はほとんどなく林の中を歩いて行く感じの道がしばらく続いていました。

1800mから2200mへ 1800mから2200mへ

1800mから2200mへ 1800mから2200mへ

 単調な登りに我慢しながら歩き、高度が上がって行くにしたい道端の樹木の間から少しずつ眺望が利くようになってきました。

 やがて遠くの山々の様子が見られるようになってくると、その変化を楽しみながら励みとなって一歩一歩進める足に力が入るような感じがしてきました。

1800mから2200mへ 1800mから2200mへ

2000m辺り 2000m辺り

 前回の紹介の中では、道端の所々に立っていた距離を表す標識、下の数字が進んだ距離数で上の数字が山頂までの残りの距離数(標高ではなく)を表しているようで、「下:1000、上:3849」という標識の所まで至ることができました。

2200m辺り 2200m辺り

2200m辺り 2200m辺り

 そして今回はまず道端に「下:1800、上:3049」の標識を見つけて、1800m登って来て残り3049mの所まで進んできたことが分かりました。

 この辺もまだ樹林帯の中のようで残念ながら茂木々の他は何も見ることができませんでした。

2200m辺り 2200m辺り

2200m辺り 2200m辺り

 次に出てきた標識には、画像では日光が当たって読み取りにくいのですが「下:2000、上:2849」と記されていましたので、前の標識から200m進めたことになります。

 この辺りの道も麓の樹林帯の中を通っているようで左右を見回しても眺望はありませんでした。

2200m辺り 2200m辺り

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 そして次に出てきた標識には、「下:2200、上:2649」と記されていました。

 この辺りまで来ると、やっと道は樹林帯の中から支笏湖畔に沿って進む道になってきたようで道路脇に茂る木々の間から支笏湖面や遠くの山々等が見えるようになりました。

2600mへ 2600mへ

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 さらに進んで高度を上げて行くと、湖をはさんだ向こう側にドーンと大きな山容の「風不死岳(ふっぷしだけ)」と思われる山が見えてきました。

※ 風不死岳・・・千歳市にある火山で、標高は1102.5mで三等三角点「風不止」。成層火山で溶岩ドームを持ち、支笏湖の南側に位置する支笏カルデラの後カルデラ火山。山麓には幅が狭く深い峡谷がいくつもあり、その一つが「苔の洞門」です。

2600mへ 2600mへ

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 風不死岳は以前「登山日記・樽前山から風不死岳」の中で紹介しましたように、私は「樽前山(たるまえさん)」から932峰(北山)経由で縦走して登った山です。

 風不死岳が見え始めましたので「その隣りにある樽前山もじきに見えて来るはずだけど…」と思っていたら、期待通りに見えてきました。

2600mへ 2600mへ

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※ 樽前山・・・支笏湖の南側、苫小牧市の北西部に位置する活火山で、標高の最高点は樽前ドームで1041m、一等三角点「樽前岳」のある東山で1022m、三等三角点「樽前山」のある西山で994m。樽前ドームは火口原にある溶岩ドームで周辺との比高は約120m、最大径は約450m、風不死岳、恵庭岳(えにわだけ)、と共に支笏三山(しこつさんざん)と呼ばれ、イチャンコッペ山、紋別岳(千歳市)を加えて支笏五山とも呼ばれています。

 その日の空模様には方角によって空に雲が多く浮かんでいる所もありましたが、その風不死岳と樽前山の溶岩ドーム上空には雲がほとんどなく青空の元しっかりその姿が見えたことに感動しました。

2600mへ 2600mへ

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 さらに道路を進んで行き、下方麓の方を見てみると先ほど登山口へ向かう途中にあった支笏湖温泉街の駐車場の一部や建物の屋根等が見えていました。

 その右側・支笏湖に視線を移すと、湖上を小さなモーターボートのような船が疾走している姿が見えたので「どんな形のボートかな?」と思ってカメラをズームにしてみたらお客さんを乗せた観光用のボートのようでした。

4000mへ 4000mへ

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※ 以下の動画の中には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。

 そんな感じで眺望を楽しみながら歩いていたら「下:2600、上:2449」と記された標識がありました。

 その辺りを歩いていて、ふと道路の先の方へ視線を上げてみたら、目指していた紋別岳の山頂らしき山の上にンテナの塔が数本立っている様子が見えてきました。

4000mへ 4000mへ

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 山頂も見え始め「もう少しだ、頑張ろう!」と嬉しく思いながら登っていると、さらに高度は上がっていって見える眺望もより良く見渡せるようになってきました。

 支笏湖の姿も広く全体が見えるようになって、まるで利尻山が海上に浮かんで見える感じと同じように風不死岳も湖面からそびえ立っているかのように見えていました。

4000mへ 4000mへ

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 その横には樽前山の溶岩ドームが東山から西山へ続く丘の上に載っているかのような形できれいに見えていました。

 さらにその東の方へ視線を移していくと、自然林の広がりとそのずっと先の方には広がる太平洋の青と空の青が混ざり合うように見えていました。

 海と陸地の境目辺りに赤と白の縞模様に色分けされた背の高い煙突、その先から白い煙が風になびいている様子も見えていました。

4000mへ 4000mへ

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※ 以下の動画の中には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。

 支線を遠くの方から山の麓の方へ戻してくると、さっきも見えていた支笏湖温泉街の建物が豆粒のように小さく見えてたので、またまたズームにして撮ってみました。

 歩いて行くにつれて見える景色の高度も少しずつ上がっていくので山頂が近づいていることを感じていました。

4000mへ 4000mへ

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 その途中、山側に立っていた木が道路側に倒れて道を塞ぐようになっている所がありました。

 少し前に大きな台風が北海道に近づいて来て大雨や強風によって被害をもたらしたことを思い出し、「この倒木もその時の影響によるものかな?」と思いました。

 幸に通り抜け出来ないほどの大きな木ではなかったので、倒れた木の枝の間を潜って先に進むことができました。

4000mへ 4000mへ

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 これまでに何度も見え隠れしていた樽前山の溶岩ドームなのですが、見えている方向や姿等が微妙に変わって見えるので、再度見えてくるとついシャッターを押してしまいました(しつこくてすいません)。

 一方下の麓の方には、支笏湖温泉街の駐車場から建物までその姿が一層良く見えていました。

4000mへ 4000mへ

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※ 以下の動画の中には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。

 「山頂ももうすぐだな…?」と思いながら歩いていて、道路端のガードレールの間から景色をふと眺めてみると、樽前山がとても良く見えているのに気づきました。

 樽前山の中央に溶岩ドーム(最高部の標高1041m)が見えていて、その右側に見えるピークが「西山(にしやま)」(標高994m)、左側のピークが「東山(東山)」(標高1022m)で三つのピークが勢ぞろいでした。

4000mへ 4000mへ

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 上の3枚の画像(樹木のもの以外)は樽前山の西山の様子をズームしたものです。

 ピークの上に二つ塔の様な物が立っているのが見えますが、それらは観測装置で小さ方がGPSにより位置を測る装置で、背の高い方は溶岩ドームの監視カメラ装置、どちらの装置の周りにも太陽光発電用のパネルが張り付けられていました。

4000mへ 4000mへ

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※ 以下の動画の中には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。

 上の画像の上段2枚は「支笏三山」と呼ばれている山のうちの「恵庭岳」の画像、支笏湖の北側に位置する山で、当日はそちらの方角には雲が多かったため残念ながら山頂部分は見えませんでした。

 反対の南側にある風不死岳や樽前山の方はすっきりと晴れていたのでとても良く見えていました。

4000mへ 4000mへ

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※ 以下の動画の中には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。

 この辺りまで登ってくると、だいぶん高度が上がっていましたので支笏湖をかなり大きく見渡せるようになっていました。

※ 支笏湖・・・千歳市にある淡水湖で支笏洞爺国立公園(しこつとうやこくりつこうえん)に含まれ、日本最北の不凍湖です。面積は琵琶湖の1/9で国内で8番目の大きさですが最大の深さは3倍以上もあり、カルデラ湖では日本で2番目の大きさ(1位は同じ北海道の屈斜路湖(くっしゃろこ))です。

4000mへ 4000mへ

4000mへ 4000mへ

 山頂が近いと思ってラストスパートで勢いをつけて歩いていましたが、進むにつれて傾斜もゆるくなり笹藪が広がっていました。

 道は、それまで見えていた湖から離れだんだん林の奥へ入って行くような感じになってきました。

4000m地点 4000m地点

 そして見つけたのが次の標識で「下:4000、上:849」と記されていました。

 ということで、山頂まで残り1kmを切り山頂はもうすぐ!!

※ ※ ウィキペディアフリー百科事典「紋別岳」「風不死岳」「樽前山」「支笏湖」を参考にさせて頂きました。

 ご訪問頂きありがとうございました。

 

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