『道外へ旅』-大涌谷・箱根神社-

スポンサーリンク

大涌谷 こんにちは、ご訪問頂きありがとうございます。

 前回は、30代前半の頃以後乗る機会のなかった飛行機に乗って新千歳空港から成田国際空港間の往復・空の旅の様子を紹介します。

 もちろん空の旅ができたのも所用があってのことでしたので、それがおわったあとの時間を利用して身に観光旅行としゃれこみました。

 朝から夕方までの時間、移動時間もありますのであちこちまわることはできず近間で1~2ケ所を訪れてきました。

 今回は、「大涌谷・箱根神社」に行ってきましたので、その時の様子を紹介します。

          (訪問日:2023年(令和5年)7月下旬)

   大  涌  谷

 大涌谷(おおわくだに)は、神奈川県箱根市にある箱根火山の火山性地滑りによってできた崩壊地形です。

 箱根火山中央火口丘の「冠ヶ岳(かんむりがだけ)」の標高800mから1,000mの北側斜面にあり地熱地帯で活発な噴気を出しています。

大涌谷 大涌谷

大涌谷 大涌谷

大涌谷 大涌谷

※ 以下の動画の中には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。

 箱根地帯の噴気地帯で最大規模で、多くの宿泊施設等へ温泉の供給源になっています。

 1983(昭和58)年に箱根ロープウェイを利用して訪れることができるようになり「富士箱根伊豆国立公園・大涌谷園地」として整備されました。

大涌谷 大涌谷

大涌谷 大涌谷

『   大涌谷延命地蔵尊略縁起      (説明板より)
この地蔵尊は延命子育ての地蔵と呼んで霊験あらたかなことで世に知られております
今より千百有余年の昔弘法大師がが諸国遍歴の途次この辺り一帯が噴気烈しく熱泥がたぎり荒涼としてさながら地獄の様相でありましたのに心を痛め、この地に一体の地蔵菩薩を刻んで地獄の責苦にあえぐ人々の救済を祈願したのが始めと伝えられております
以来幾星霜時代による変遷はありましたがその霊験によって多くの人々の苦悩を救い幸福をもたらしせ今日なお益々その信仰を集めております
心身の病苦に悩める人諸願成就を祈る人いずれも眞心をもってこの地蔵尊を念ずる時は必ずご利益を得ることができます心して眞言を唱え祈願致しましょう    』

 

『   「駒ヶ岳の溶岩流の末端崖に建てられた神社」    (説明板より)
       箱  根  神  社
 険しい地質の箱根では、山岳信仰が盛んとなり、山岳修行僧が多く往来していました。天平宝字元年(757年)にその一人である万巻上人が来山し、その後に勅願を得て送検されたのが凾館神社です。治承4年(1180年)の小田原石橋山の戦いで矢ずれた源頼朝をかくまって足助田ことから、鎌倉時代以降は武家の信仰を集めて勢力を拡大しました。
 箱根火山の後期中央火口丘とよばれる山体は約4万年前以降の火山活動で形成されたもので、駒ヶ岳はその内の一つで、箱根神社はその山麓に位置しています。駒ヶ岳は約2万7千年前から活動を始めた成層火山で、地形をよく観察すると山頂付近から何枚もの「溶岩流」が流れ出たことがわります。神社の本殿へ登る階段のある急斜面は、この溶岩流は末端崖で、本殿などの建物は溶岩流の上に建っています。

後期中央火口丘の地形
駒ヶ岳から南方面の地形を示した地図と写真。
溶岩流がいくつも重なってできていることがわかります。

富士黒土層
 赤茶色の関東ローム層のなかにみられる
 黒色の地層で、約1万年前~5千年前の 
 富士山の噴火活動が穏やかだった時期に
 形成されたと考えられています。

富士黒土層の地層の近くにはヒメシャラの純林が
広がり、県の天然記念物に指定されているよ。
参道にの両側には樹齢300~800年を超える杉の大木も
あり、箱根の豊かな木々の緑も見どころだよ!

溶岩流の姿
山頂や山腹の河口から溶岩が流れ下り、そのままの姿で
冷えて固まることによって舌のような形になります。溶岩の表面や側面は空気や地面に触れて冷えるので固まりますが、中心部は熱いのでドロドロとそのまま流れ下った中央部は凹み側面が相対的に高まり、溶岩堤防という地形をつくります。駒ヶ岳でもこの溶岩堤防などの地形を観察することができます。   』

 硫黄の採取は原則禁止され、火山ガス(亜硫酸ガス・硫化水素ガス等)が噴出されているため健康上も注意が促されています。

 地熱を利世してできた茹で卵(温泉卵)は温泉に含まれる硫黄と鉄分が結びついた黒い硫化鉄となる(メイラード反応)によって黒い卵(「黒たまご」)が名物の一つとなっていて、「1個食べると7年寿命が延びる」まどと言われ人気があります。

大涌谷 大涌谷

大涌谷 大涌谷

大涌谷 大涌谷

 大涌谷自然研究路の噴石シェルターが2019年までに7棟が建てられました。

 箱根山神山北側に大涌谷園地があり、約600mの周回ルート「大涌谷自然研究路」が整備されました。

 2015年には噴火警戒レベル2に引揚げられ、大涌谷自然研究路の立ち入りが規制されたりしました。

大涌谷 大涌谷

大涌谷 

※ 以下の動画の中には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。

 2021(令和3)年7月に梅雨前線豪雨により大涌谷の一部土砂崩れが起き温泉製造設備に被害があり旅館等への配湯が一時中止されることも起きました。

   箱  根  神  社

 箱根神社(はこねじんじゃ)は、神奈川県足柄下郡箱根町元箱根80にある神社で、旧社格は国幣小社、かつては箱根権現、三所大権現とも称されていました。

 鎌倉時代には、日本国中の神祇の筆頭にあげられたほど鎌倉幕府の篤い崇敬と保護を受け、伊豆山神社と共に「二所権現」に指定され、三島大社と併せて「二所詣(三社詣)」が行われるなど、後北条氏の時代まで特に武家たちの信仰を集めていたそうです。

芦ノ湖畔 芦ノ湖畔

箱根神社 箱根神社

※ 以下の動画の中には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。


『   第六天神社      (説明板から;本来は縦書きでした)
一、御祭神  淤母陀琉神(オモダルノカミ)

一、例祭日  一月一日

御祭神淤母陀琉神は神代の昔天神の第六番目に誕生された生殖力の旺盛な神ですが特に殖産興業・商売繁昌の守護神と敬迎されています。
箱根神社は古来関東における山岳信仰の霊場として崇められ奈良時代の末萬巻上人により現在地に奉遷されました。
爾来、箱根山に入峰修行する多くの修験者(山伏)等が跪拝した九頭龍明神や弁財天と共に第六天神と称へ奉り侵攻しましたが、明治維新の神仏分離以来ひそかに奉粛されてきました。
今般御鎮座一二三〇年を記念し、境域を改修鳥居を建立して祭祀を復興したものです。   』

箱根神社 箱根神社

 神社前の芦ノ湖上に「平和の鳥居」と称される鳥居が建っています。

 昭和27年(1952年)にサンフランシスコ講和条約締結と当時の皇太子明仁親王の立太子の礼を記念して建立されたもので、鳥居の扁額は東京オリンピック開催と鎮座1,200年を記念して昭和39年(1964年)に掲げられたものです

御本殿に向かう参道の両脇に樹齢600年を超える老杉がそびえ立っています

 第四鳥居の近くに「矢立の杉」と呼ばれる注連縄の巻かれた大杉が目につきます。かつて征夷大将軍 坂上田村麻呂が東北鎮撫に向かう際に、戦勝を祈願して御神前に矢を献じ祈願が成就したことから後の世の武将達も参詣の際に表矢を献じるようになったと伝えられています。

箱根神社 箱根神社

『   武道場の開設の由来        (説明板より)

 古来、刀剣や弓矢は、神に捧げる威儀物として、また武具として尊重され、破邪顕正の象徴とされてきました。平安朝の武将・坂上田村麻呂は、延暦二〇年(八○一)東北鎮撫に赴き、箱根の山坂を越えるとき、当初箱根権現に「表矢」を献上して武運長久を祈り、心願を成就しました。
 爾来、源の頼義や八幡太郎義家、鎌倉時代の源頼朝や義経等、後世の武将たちが、この先例に倣ひました。当神社の「矢立の杉」はその名残を留めてゐますが、このことを鎌倉三大武軍、源實朝は象徴的に詠じてゐます、 東路の関守る神の手向けとて 杉に矢たつる足柄の山
また武士道が成立した鎌倉時代には、曽我兄弟の仇討があり、武士の鑑とあがめられましたが、弟の五郎時致(筥
王)は、箱根権現の稚児として仕へ、境内の杉立を対手として剣を磨きました。このやうな由縁に基づき、当神社では今般武道場を建立し、文武両道を錬成する青少年教化の伝道として開設されました。

 武道場御利用の御案内
   ー略-                        

箱根神社 箱根神社

箱根神社 箱根神社

 御本殿に近い場所にある大杉を「安産杉」と呼ばれ親しまれています。御祭神である瓊瓊杵尊と木花咲耶姫命の夫婦が結婚されて、彦火火出見尊が健やかに誕生したという神話に由来した幸運の木で、子孫繁栄、子授け安産に御神徳があるとされています。

 箱根神社にある正参道石段前、第四鳥居の横にある手水舎、新道では神聖な場所に入る前に水で口と手を濯ぎ清めるために神社の境内に手水舎という施設があり、水と柄杓が設置されています。

箱根神社 箱根神社

箱根神社 箱根神社

箱根神社    箱根神社

 九頭龍神社(くずりゅうじんじゃ)の御祭神は九頭龍大神であり、位置付けは箱根大神の眷属なので、箱根神社と合わせて参拝するのが良いです。

 九頭龍神社には本宮と新宮があり、本宮 (ほんぐう) は箱根神社の境外社にあり、伝説で調伏し改心した毒龍の化身を芦ノ湖の主・龍神として湖畔近くの箱根園の箱根九頭龍の森の中に祀られています。

 九頭龍神社は芦ノ湖の九頭龍伝説にまつわる神社で大昔、箱根に修行に来ていた萬巻上人(箱根神社の社殿を建立した高僧)は、芦ノ湖に棲む毒龍が里人たちを苦しめていることを知り、湖畔近くの小さな岩場・龍が島に壇を築き大般若波羅密多経を唱えて毒龍を調伏しました。

箱根神社   

箱根神社   

箱根神社 箱根神社

※ 以下の動画の中には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。

 「九頭龍神社本宮」は平成12年(2000)に箱根神社の境内に「九頭龍神社新宮」として建てられ、本宮、新宮ともに縁結びの神様として多くの人が訪れるスポットとなっています。

箱根神社内の九頭龍神社新宮前の階段を降りると9つの龍のがずらりと並んでいますが、この龍の口から流れ落ちる水が境内から湧き出た御神水で、このお水は「龍神水(りゅうじんすい)」と呼ばれるもので口に含むと不浄を清め運気が上がると言われています。

※ フリー百科事典ウィキペディア「大涌谷」「箱根神社」、株式会社小田急箱根サイト箱根ナビ「九頭龍神社」を参考にさせて頂きました。

 ご訪問頂きありがとうございました。

 

新千歳空港から成田国際空港へ空の旅 ⇦⇦⇦ 今     回 ⇨⇨⇨ 次    回(準備中)

※青字部分をクリックすると、そのページが表示されます。

※これまで掲載した記事をご覧いただくには、「ホーム」ページの「インデックス」をご利用ください.

スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。