『登山日記・斜里岳』－熊見峠－
Kontan
こんにちは、ご訪問頂きありがとうございます。
今回は、「熊見峠」の様子を紹介します。
（訪問日：2021（令和３）年9月上旬）
前回では、「熊味峠」へ続く新道コースへの分岐点であり、斜里岳での唯一「トイレブーステント」が設置されている「上二股」から馬の背を通過し、いよいよ山頂へ至る様子や念願の山頂に着きその様子を紹介しました。
その上二股から標高1547ｍの山頂までの標高差は約315ｍで、標準タイムで登り１時間ですが私は他人の倍近くはかかりますが、下りと逃げ足は標準並みで行けています。
斜里岳は独立峰なので山頂からの眺望は360度ぐるり見晴らしは素晴しいはずなのですが、私が訪れた時は雲が多く羅臼岳や阿寒の山々、国後島などは残念ながら見ることができませんでした。
時間的に余裕がなかった私は、随時水分補給と写真・動画撮影をささっと済ませて早々に再び上二股に向けて下りて行きました。
山頂直下に祀られている斜里岳神社、上りの時に拝ませていただきましたが下り時は失礼させて頂いて先を急ぎました。
山頂直下辺りは急尾根道で馬の背辺りはガレ場で足元は良くない中で転ばないように気を付けながらさらに下って行きました。
やがて再びトイレブースのある上二股に着き、ここからは左に折れ「新道コース」へ入り「熊見峠」へと向かいました。
上二股から少し歩いて行った所に「竜神の池」への分岐が現れました。
「せっかくここまで来たのだから…」と少し迷いましたが時間に余裕のなかった私はパスすることにして先に進みました。
※ 以下の動画の中には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
この竜神の池の水が登って来た時にあった竜神の滝の水源になっているらしいです。
資料によると、この池の水には鉄イオンがたくさん含まれている低いph(酸性？)の湧き水が空気に触れると鉄分に変化して池の底に褐鉄のような黒く焼けたような色をしているので「鉄釜」と呼ばれているそうです。
新道コースは尾根道になっていて上り下りを繰り返しながら途中のピークとなっている所が目指す「熊見峠」です。
所々の上った高い所で振り返ってみると、斜里岳の頂上や斜里平野を見ることができました。
上り下りを繰り返していると、ハイマツ帯に入って行きました。
峠の名前に熊見峠」とあるのでその由来が、多分「熊をよく見かける峠」だからと思うと「ヒグマに出会ったらどうしよう…」なんて不安な気持ちが湧いてきました。
※ 以下の動画の中には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
幸にしてこの時は熊に出会わずに済んだんのですが、「熊」の名前が付いている所へ行くときには身構えてしまうのは私だけでしょうか？
進むにつれて登山道の周囲はハイマツだらけになって行き、ハイマツは背が低いので周囲の眺望が良いので熊の姿も見ることなく楽しみながら稜線を歩くことができました。
そして、着いた「熊見峠」は青々としたハイマツ帯の中にはありました。
こじんまりとした峠で、ハイマツの中に「熊見峠」と書かれた標識が立てられていました。
ここからは見えている麓に広がる森の中に下りて行くだけのようなので、ここが斜里岳最後の「展望台」なのかなと思いました。
※ 以下の動画の中には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
振り向いてみると、斜里岳の山容と上二股との間にある1250ｍピークからこの峠まで登って来た道筋がクッキリと見えていました。
山頂はガスや雲が多かったので眺望はあまりなかったのですが、熊味峠周辺はすこぶるいい天気で青空が広がっていました。
山頂付近は時折雲が流れてきているからなのでしょうか？ガスが掛かっている時もありました。
遠くの空には雲が垂れ込めているからでしょうか、クッキリはっきりとは残念ながら見えなかったのですが、サロマ湖からオホーツク海は見えていました。
摩周湖だと思われる湖とその湖面に浮かぶカムイシュ島も見えていました。
その近くにはパッチワークのように畑が続く清里の街並みらしき景色が見えていました。
ここでもあまり長くはいられないので画像や動画を一通り撮った後、早々に再び下二股に向かって下山を始めました。
熊見峠(1230ｍピーク)から下二股への下りは標高差400ｍほどで最初は緩やかな下りですが、沢に向かって行くと急な坂道が続きます。
そして、さらに高度を下げて行くと沢音が再び聞こえてきて「もうすぐ二股か…」と思ってしまいますが、なかなか下二股には着かない長い下り坂が続き、上りの時の歩いた記憶のある沢沿いの道を渡渉を繰り返しながら下って行きました。
やっとのことで沢沿いの道が終わり林の中の道を歩いていると、陽はとっくに斜里岳の向こう側に沈んでしまい周囲はだんだん暗さを増していきました。
何とか真っ暗になる前に「清岳荘」に着きたいと思いながら歩を進めますが、なかなか着かない「こんなに遠かったかな…」と思いながら、足腰の疲れと闘いながら歩き続けました。
それでも願っていたようにすっかり暗くなる前に思い焦がれた清岳荘に辿り着くことができました。
事前の調べで新道コースは「長い」と覚悟していましたが、「実際、長かった～～」と思いつつ私の斜里岳登山を無事に終えることができました。
晴れ渡った空の下で山頂からの３６０度ぐるり見渡せる眺望を楽しみたかった斜里岳登山でしたが、今回は実現できませんでした。
私は６０代後半の歳になっていて、「斜里岳への再度の登山を挑戦したい」という気持ちと「登れる体力があるだろうか」という気持ちがあって迷っていますが、結論は先延ばしにしていまる現在です。
尚。この「登山日記・斜里岳」シリーズは、今回で終了いたします、ありがとうございました。
※ 以下の動画の中には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
※ ウィキペディアフリー百科事典「斜里岳」・「洗濯板」、ＮPO法人きよさと観光協会「日本百名山 斜里岳を登る」・「斜里岳登山情報」、清里町サイト「清岳荘」、山と渓谷オンライン「斜里岳」、北海道ホームページ「斜里岳道立自然公園」を参考にさせて頂きました。
ご訪問頂きありがとうございました。
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