『登山日記・斜里岳』-水蓮の滝~万丈の滝-
こんにちは、ご訪問頂きありがとうございます。
そこで今回から「登山日記・斜里岳」シリーズを始めますので、よろしくお願いいたします。
(訪問日:2021(令和3)年9月上旬)
今回は、「水蓮の滝~万丈の滝」へ至る様子を紹介します。
仙人洞そして旧清岳荘跡を越えると下二股となります。
下二股の分岐で旧道へ進んで行くと、やがて滝が現れてきます。
まず最初に出会う滝は、「水蓮の滝」です。
水蓮の滝
旧道へ進んで行くと、一つ目に現れる滝が「水蓮の滝」です。
斜里岳で出会う滝のには大きく三つのタイプ(これは斜里岳で見られる滝としてであり、他にも数種類の滝があります)があるそうで、その一つ「なめ滝」に入るのがこの滝です。
なめ滝というのは、岩肌を滑るように水が流れ落ちるタイプの滝です。
溶岩流の板状節理の上を水が流れることによってでき、斜度が20~30度ほどということです。
※ 以下の動画の中には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
三重の滝
水蓮の滝の次に現れたのが「三重の滝」です。
滝自体は小さめですが流れが綺麗で、形式は段瀑(だんばく)で落差(8m)もあり水しぶきをあげている滝です。
段瀑とは、水の落ち方からの滝の分類の仕方で、落ち口から流れ出た水が途中で岩等にぶつかって段を作りながら落下する滝のことです。
二つの段があるのを二段瀑、三つの段があるものを三段瀑というそうです。
「三重の滝」ということは「三段瀑」ということなのかな?と思って見てみましたが、二段…?かな…。
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羽衣の滝
三重の滝からしばらく登ると、二つ目の滝「羽衣の滝」が現れてきます。
羽衣の滝は落差が10mほどあり、水蓮の滝同様になめ滝のタイプになります。
※ 以下の動画の中には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
上流から下流に向かって末広がりになった形から名付けられたようです。
ひらひらと舞っているかのように空を飛ぶ天女の羽衣、それが風にたなびいて刻々と変化しているかのような水の流れを横目に見ながら私はさらに登って行きました。
羽衣(はごろも)は、鳥の羽でつくった薄く軽い衣で、天女がこれを着て自由に空中を飛行すると言われています。
羽衣伝説の中では、「天女のあまりの美しさのあまりに羽衣を隠してしまう」ことからお話が展開していく物語が多いようです。
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※ 日本には「羽衣伝説」がいくつもありますが、2013(平成25)年に世界遺産「富士山」の構成遺産として登録された「三保の松原」そして「羽衣の松」に関わる伝説は有名でしょう。
※ 三保松原は静岡県静岡市清水区に位置し、駿河湾(するがわん)に突き出た三保半島の海岸線に沿い7㎞にわたって5万4千本のクロマツが茂る松原。
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万丈の滝
羽衣の滝からさらに登り7合目を過ぎた辺りに現れるのが「万丈の滝(ばんじょうのたき)」です。
滝の名前にある「万丈」とは、非常に高いこと、あるいは非常に深いことをいうそうです。
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因みに資料(日本滝名鑑4000滝)によると、万丈の滝の落差は30mとありました。
この滝も上記二つの滝と同じくなめ滝タイプであり傾斜も大きいので斜瀑(しゃばく)にも分類されるようです。
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滝の上部に目をやると、狭くなっている所から水が流れ落ち途中激しく岩に打つ寄せながら急流となって下っていました。
やや高くなっている所の石の上に登ると、山の間から少し展望が利くようになり遠くの様子が覗けました。
※ 以下の動画の中には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
※ ウィキペディアフリー百科事典「斜里岳」、NPO法人きよさと観光協会「日本百名山 シャリだけを登る」・「斜里岳登山情報」、清里町サイト「清岳荘」、山と渓谷オンライン「斜里岳」、北海道ホームページ「斜里岳道立自然公園」を参考にさせて頂きました。
ご訪問頂きありがとうございました。
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