『登山日記・藻琴山』-屏風岩・山頂へ-
こんにちは、ご訪問頂きありがとうございます。
今回は、「屏風岩・山頂へ」として、9合目辺りまで登っていった時の様子を紹介していきます。
(訪問日:2021(令和3)年9月上旬)
前回では9合目まで登りました。
9合目を過ぎると尾根にとりつき周囲が見渡せるようになり、左手には一層高い位置からの屈斜路湖が見えるようになりました。
※ 以下の動画には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
尾根を歩きながら山頂方向に目をやると、藻琴山が双耳峰(そうじほう)とわかる二つのピークが見えてきました。
※ 双耳峰・・・頂上がほぼ同じ標高で二つの耳のように並んでいる山を言う。北海道の他の山では、ニセコアンヌプリの主峰と南峰や斜里岳主峰と南斜里岳などがあります。
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さらに進み標高940mのピークを過ぎると、双耳峰の一つ目のピークの手前辺りに何故かそこだけ大きなゴツゴツトした岩が緑の山腹から飛び出している所が目につきました。
それが、藻琴山の「屏風岩」(頂上まで550m地点)でした。
※ 以下の動画には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
目に見えている岩掛けではなくて、山頂へ進んで行くにはその屏風岩付近を通るコースにある岩場を乗り越えて行かねばなりませんでした。
藻琴山登山コースで唯一といわれる難所「ロープ場」で、足場が悪くロープに頼らないまでも両手両足をフル動員して登って行かなければなりませんでした。
※ 以下の動画には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
少し緊張を強いられる所はここぐらいで、あとは周囲の景色を眺めながら楽しく歩けるハイキングコースでした。
岩場を登るのもこの山登りの良いアクセント?になって楽しかったですが、雨上がりの後などの滑りやすい時は気を付けないといけません。
※ 以下の動画には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
屏風岩からおよそ800mほど茂る樹木の中を進んで行くと、急にパッと開けた所に出ました。
テニスコートほどもあるかな?と思うような広い広場になっていました。
※ 以下の動画には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
双耳峰の二つのピークとピークの間の標高が低くなった部分・鞍部に当たるのがちょうどこの場所のようで、周囲の景色を見渡すことができる展望台のような場所でした。
昼食を摂ったり休憩したりするにはいい場所で、東藻琴側(「銀嶺水」の出る山小屋)からの登山道との合流地点にもなっている広場だそうです。
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もう一つのピークへの上りを制覇すれば待望の山頂に到達することができそうです。
ピークを見上げてみると、天辺に山頂標識らしきものや石碑のような物まで樹木の間に見え隠れしていました。
※ 以下の動画には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
東藻琴側からの登山道ですが、道道102号(網走川湯線)にある看板から入り、途中「シカ柵ゲート」を通過して8合目にある山小屋「銀嶺水」まで自動車で行くことができます(道路幅は狭いので走行には注意)。
山小屋の近くには「銀嶺水」と呼ばれている湧き水の湧水口があります(口に含むと甘みが感じられる軟水)。
コースタイムが8合目から山頂まで片道約30分と一番短いコースです。
ダケカンバの林の中を歩き始め、方角的に屈斜路湖は見えませんがオホーツク海を見ることができます。
山頂直下の鞍部にある広場でスカイライン遊歩道と合流します。
※ 以下の動画には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
鞍部の山頂直下の広場まで来ると、呆気ないほどに山頂までは直ぐでした。
山頂に着くと、細い丸太の棒に「藻琴山 標高1000m」と書かれた山頂標と石碑が私を迎えてくれました。
また、その傍には「一等三角点」もありました。
「何の石碑なんだろう」と思って、文字を読もうと近づいて行きましたら「山中源吉師之碑」と刻まれてありました。
その時は、「山中源吉師」がどんな人なのか知りませんでしたので、後日帰宅してからパソコンで検索してみました。
※ 以下の動画には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
すると、神職として藻琴山の観光発展と登山者の安全を祈願してきた方(1884~1960年)ということが分かりました。
山頂からは360度の展望が広がっていて、もちろん眼下には東西約26㎞、南北約20㎞の日本最大のカルデラの全景が見渡せました。
湖の中央部には、これも日本最大の湖中島の「中島」(面積5.7㎢、周囲12㎞)があり、摩周湖の中島「カムイシュ島」と同様に湖底から伸びている「溶岩円頂丘」で、最高点は355mです。
また、天気にもよりますが雲がなく空気が澄んでいるときには、摩周岳・西別岳から斜里岳、知床の山並み、雄阿寒岳、雌阿寒岳などを見ることができるそうです。
ハイランド小清水725にある登山口からおよそ1時間30分ほどで登ることができ(私の場合はもっともっとかかりましたが…)、全体的に比較的傾斜の緩い登山道が続いているので家族連れにも人気の山です。
こんなに楽しく登れて山頂からの湖あり著名な山々ありの眺望を堪能できる藻琴山は「登って良かったっ!」と思える山の一つでした。
私はハイランド小清水725にある登山口に下山を終えて無事に戻った後、帰り道の途中にある「藻琴山展望台パーキングエリア」に立ち寄りました。
そこから先ほどまで登ってすばらしい眺望を堪能してきた藻琴山々頂のある方角を見ながら、「楽しかった、良かったな~!」と思いながら今回の登山を振り返っていました。
尚、「登山日記・藻琴山」シリーズは今回をもちまして終了いたします、ありがとうございました。
※ ウィキペディアフリー百科事典「 藻琴山」・「斜里岳」・「阿寒摩周国立公園」、川湯ビジターセンターサイト「藻琴山登山道」、大空町サイト「藻琴山トレッキング」を参考にさせて頂きました。
ご訪問頂きありがとうございました。
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