『登山日記・樽前山~風不死岳』-樽前山々頂へ-
こんにちは、ご訪問いただきありがとうございます。
今回から「登山日記・樽前山~風不死岳」シリーズを始めます。
(訪問日:2021年(令和3年)2021年9月上旬)
「風不死岳」は「ふっぷしだけ」と読みますが、私は一番最初この名前を見た時は「何て読むんだ…?」と思ってしまいました。
支笏洞爺国立公園内「洞爺湖」の東に位置し、冬でも凍らない日本最北の不凍湖「支笏湖」の南岸に接しています。
恵庭岳・樽前山(この二座は以前に「登山日記」で紹介しました)と並んで「支笏三山」に数えられています。
風不死岳は北海道の空の玄関口・新千歳空港のある千歳市にある火山で標高は1102.5mで、三等三角点があります。
その麓には、岩盤の崩落などのために残念ながら現在は閉鎖されている「苔の洞門」があります。
登山コースには、樽前山7合目ヒュッテ・駐車場傍の登山口からのルートが一般的ですが、国道276号線沿いにある登山口からの北側のコースもあります。
また、樽前山7合目ヒュッテ前にある入口から樽前山の麓に広がるお花畑(時期的に限定されますが)の中を通って東へ向かいさらに東山々頂へ西に登り返す「お花畑コース」といわれているコースもあります。
私は、これまでに何回か登った経験のある7合目登山口から樽前山々頂を経由し、その傍を通るのでこの際だから932峰にも立ち寄ったあと風不死岳山頂を目指すコースを選択しました。
本音を言いますと、「このコースは距離的には長くなりますが急登という急登はなさそうで楽そうだから」というのが一番の選択理由でした。
千歳市々街から支笏湖温泉街へ向かって道道16号線を西へ車を走らせました。
温泉街へ入って行く手前の交差点で国道276号線に入り、その途中で苫小牧市方面へつながる道道141号線へ進み、さらに3㎞ほど走った所から樽前山7合目ヒュッテに向かうために林道へと入って行きます。
また3㎞ほど走って行くと樽前山7合目ヒュッテ、駐車場に着きました。
以前に来た時よりも広く整備された感じの駐車場(さらに今回は管理者の方もおられました)、トイレもあるので安心して登山に向えました。
身支度を整え、念のためトイレも済ませて樽前山々頂に向って出発しました。
私の足でも15分くらいで見晴台に着きました。
ポッカリと開けた広場でそこから支笏湖や目指す風不死岳などの眺望もすばらしく、テーブルやベンチもあって座って一息つける所です。
背の高い樹木が減り始め森林限界を過ぎた辺りからは、急な斜面が現れてきました。
階段はありますが、樽前山ではこの辺りが数少ない頑張りどころですが距離的には短かったのでそれほど辛くはありませんでした。
外輪山が近づくにつれてその斜度も緩やかになってきて、振り向いて見ると眼下には鬱蒼とした自然林、その向こうに支笏湖が一層大きく広がって見えていました。
やがて外輪山取付に着き、目の前にはドーンと大きな溶岩ドームが見え相変わらず噴煙を盛んに上げていました。
ここが「西山」と「東山」に分かれる分岐点になっていて、その道標が立っていました。
左へ行くと「樽前山神社奥宮」を経て「西山(標高993.9m)」へ向かう「西山コース」から外輪山をぐるり周る「外輪山西コース」に、右へ進むと「東山(標高1022m)」(樽前山々頂)を経て外輪山を巡る「外輪山北コース」になっています。
その「外輪山西コース」と「外輪山北コース」が合流する分岐点を経て932峰へと繋がっていますし、さらにその途中には風不死岳へ向かう分岐点もあります。
私は今回の登山の最終目的地「風不死岳山頂」を目指しているので、当然ながら右に進路を取りました。
樽前山々頂である「東山ピーク」までは「急登」というほどでもないですがしばらくの間上り坂となっていました。
登山口を出発してから1時間半ほどで当面の目標としていた「樽前山々頂」に着きました。
その時の溶岩ドームの周りは、ガスなのか噴煙なのか区別がつかない感じの白いもので囲まれていてその全容をはっきり見ることはできませんでした。
東の方には932峰とそれに連なるように風不死岳が、南には何といっても支笏湖の姿が目に飛び込んできて、西の方には雲海や雲の間から自然林の広がりが垣間見えていました。
眺めながら面白いと思ったのは、眼下の自然林の中に樹木が途切れて小さくぽっかりと開いている所が目につきました。
「あれは、何かな…?」と思い、望遠コンデジでズームして見ると、登山口のある7合目の駐車場でした。
この先に続く道のようすを辿ってみると、下り坂がしばらくは続いていたので「楽に距離が稼げるな!」と思いながら一休み、一休み…。
※ ウィキペディアフリー百科事典「樽前山」・「風不死岳」・「支笏湖」を参考にさせて頂きました。
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