『登山日記・いぶりの山々』-オロフレ山・登山口へ-
こんにちは、ご訪問頂きありがとうございます。
今回は、「オロフレ山・登山口へ」として、オロフレ山登山口などの様子を紹介します。
(訪問日:2020年(令和2年)10月中旬)
昆布岳から無事に下山できた私が、いぶりの山々の4座目に登頂を目指していた山は「オロフレ山」でした。
オロフレ山は白老郡白老町と有珠郡壮瞥町にまたがる標高1230.8mの火山です。
オロフレ山への登山口は、オロフレ峠(標高約930m)・かつて旧道時代に「大観望」と呼ばれていた「オロフレ峠展望台」にあります。
オロフレ峠展望台から登別温泉側の眼下に断崖絶壁が見えますが、それが「オロフレ峠の崩壊地形」と呼ばれ斜面の崩壊が進んでいました。
登別市のカルルス温泉へ下る旧道が続いていましたが、そのオロフレ峠の崩壊地形を避けるために「オロフレトンネル」が1988(昭和63)年に開通しました。
トンネルが開通したことで通年通行が可能になりました(11月から4月までの夜間(17時~9時)は通行止め)。
そのため、峠越えの旧道は登別・カルルス側が廃道になり、かつて営業していたレストハウスや売店もなくなり広い駐車場とトイレがあるのみとなっています。
※ オロフレ峠越えの道路開削は昭和7年に弁景・オロフレ間の道路改良に始まり、カルルス・オロフレ間の開削工事も昭和11年に完成・開通しましたが、同年の融雪大水害や戦争が勃発したため実際の開通は戦後の昭和26年となりました。
戦後は観光ルートとして注目され、昭和29年に北海道道となって整備が進みました。道道2号(洞爺湖登別線)のオロフレトンネル壮瞥側入口近くに「オロフレ駐車公園」があります。私も間違えそうになったのですが、登山口のある「オロフレ峠展望台」は旧道を上った所にあるので、その駐車公園とは全然違いますからご注意願います。
今回の山行「昆布岳・オロフレ山」計画した際に、『1日目で札幌方面から昆布岳登山口のある豊浦町へ向い昆布岳登山を、そして2日目で戻る際に通る国道453号線沿いにある壮瞥町久保内地区から道道2号線に入りオロフレ山登山口のあるオロフレ峠展望台からオロフレ山登山をして帰宅する』という予定を考えました。
昆布岳登山からの帰り道には、「ゆーあいの家」という日帰り温泉施設や「そうべつ情報館 i(アイ)」という道の駅があるので、温泉で昆布岳登山の汗を流し道の駅で1泊(車中泊)し、翌日早朝からオロフレ山登山口へ向う、という最高の山行の計画ができました。
日帰り温泉施設「ゆーあいの家」
日帰り温泉施設「ゆーあいの家」は、有珠郡壮瞥町字滝之町290-44(「北の湖記念館」の隣り)にあります。
源泉かけ流しの熱めとぬるめの2種類があり、「美肌の湯」といわれる炭酸水素塩-塩化物泉で神経痛・関節痛にも効果があるそうです。
入浴料金は大人450円という誠にリーズナブルな値段にまず心も懐も癒されました。
私は最初何気に「熱い湯」に足を入れてしまい思わず「熱っつ!!」、若い頃は「熱い湯」を好んでいましたが年輪を重ねた今は、温厚な「ぬるめの湯」が何よりも体の癒しになります。
優しい温泉のお湯に浸かり心も体も癒され「ホワ~ン、ホワン」として「このままここで1泊もいいかな~」気分満々でしたが、現実はそうもいかず今夜の宿泊地・「道の駅 そうべつ情報館 i(アイ)」へと向かいました。
道の駅 そうべつ情報館 i(アイ)
時はコロナ禍真っ只中の頃でしたので、道の駅の売店などは早々に営業を終了してしまい、後は人気のない閑散とした施設の風景にちょっぴり寂しいものがありました。
↑ 建物の奥に見えているおわん型の岩山は、見える方角からして多分「昭和新山」です(画像右)
私としては最小限24時間トイレが使えれば十分だと思っていたので、明日の山行に備えて食事を済ませ日没とともに就寝しました。
登山に出かけると「早寝早起き」するしかなく、しかも登山という過酷な運動をするわけで健康的な時間を過ごせます。
早く寝た分自然と早く目覚めてしまい、この朝も早々に起き出して登山口のあるオロフレ峠展望台へ向かいました。
オロフレ峠展望台・登山口
オロフレ峠展望台に着くと、早朝だからなのか数台の車しか停まっていませんでした。
トイレ近くに1台の車が停まっていましたが。トイレに近い方が何かと便利なので私はその車の右隣りに駐車しました。
その車の持ち主の方も登山が目的なようで、リュックなどの準備をされていました。
ただ私と違ったのは、私が向かう「オロフレ山」への登山口の方へは行かず、駐車場を挟んで反対側の丘の方へ登って行ったことでした。
その時は知らなかったのですが、帰宅後ネットで調べてみたらその方が向った方には来馬山(らいばやま)や化物山(ばけものやま)に通じている登山道があったのでした。
この後、いぶりの山々の一つ「来馬山」にも登る予定はしていたのですが、この時は「まさかここオロフレ峠からも来馬山に行ける」とは思ってもいませんでした。
↑ ガードレールがありますが、この先が旧道の跡なんでしょう
結局、私は来馬山へは登別市のカルルス温泉街サンライバスキー場からのハードな登山を選んでしまいましたが、その様子は後日「来馬山登山」シリーズで紹介したいと思っています。
↑ 草がぼうぼうと生えていて「これが元は道路?」と思ってしまいますが、多分この先が旧道の跡でしょう
↑ オロフレ峠駐車場につながる道路上から「羊蹄山と尻別岳」が見えていました
オロフレ山へ向かう登山口は、展望台の端の方にありました。
他の方が書かれたオロフレ山登山のブログを見た時に入山届の入った箱のような物があったと記憶していたのですが、実際に現地に行ってみると何もありませんでした。
↑ オロフレ山への登山口
「オロフレ山への登山口はここでいいのかな…?いいんだよな…」、箱もなく登山口を示す案内標識も何もなかったので、ふとそう思ってしまいました。
その周辺の様子は、事前に見てきたブログで紹介されていた登山口の画像と同じでしたので、「確かにここが登山口!」のはず…。
一抹の不安はありましたが、「ここまで来たら行くっきゃない!!」と決心しオロフレ山を目指して登山道に足を踏み入れました。
※ 以下の動画には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
※ ウィキペディアフリー百科事典「 昆布岳」、『胆振総合振興局サイト「登ろういぶりの山―山のぼり町巡りガイド」』を参考にさせて頂きました。
ご訪問頂きありがとうございました。
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