『オホーツク~知床の旅』-コムケ湖・シブノツナイ湖、他-
こんにちは、ご訪問頂きありがとうございます。
今回は、「コムケ湖・シブノツナイ湖、他」を紹介します。
(訪問日:2019年(令和元年)9月下旬)
紋別市の「オホーツクとっかりセンター」(紋別市海洋公園2番地)を後にして、国道238号線を南下しながら私は「この日の宿泊地をどこにするか?」早々に決めなくてはいけませんでした。
日が暮れかかり車中泊する場所を探す度に、近くに入浴施設のある道の駅を探すのですが見つかりませんでした。
ここ数日間風呂に入れてなかったので、「近くに温泉施設がある道の駅はないものか?」と車を停めて地図で探してみました。
明日の観光予定場所に「コムケ湖・シブノツナイ湖からサロマ湖周辺」を考えていましたので、湧別町辺りにある道の駅が狙い目でした。
地図を見ると、湧別町の国道238号線沿い(ちょっとだけ国道242号線にも入りますが)に「道の駅 かみゆうべつ温泉 チューリップの湯」を見つけ、「うそみたい、思ってた条件にピッタンコ!」と即決しました。
ラッキーなことに道の駅の直ぐ隣りに天然温泉「かみゆうべつ温泉 チューリップの湯」という日帰り入浴施設があったのでした。
道の駅 かみゆうべつ温泉 チューリップの湯
道の駅に着くと早速、洗面道具とタオルを手に温泉に向かいました。
泉質は含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩温泉(低張性弱アルカリ性低温泉)で関節リウマチ・変形性関節症・腰痛症・神経痛などです。
浴場施設には、大浴場、ジャグジーバス、露天風呂、サウナ、水風呂、打たせ湯などがあります。
この「オホーツクから知床の旅」に出てから初めての入浴でしたので、心身ともにリフレッシュできました。
上湧別百年記念公園 開基百年記念塔 中湧別駅記念館
道の駅 「かみゆうべつ温泉 チューリップの湯」の隣りには、「上湧別百年記念公園」「開基百年記念塔」「中湧別駅記念館」(湧別町中湧別中町3020番地の1)等の施設もありました。
※ 上湧別町・・・上湧別町は網走管内中部の紋別郡にあった町で、2009年10月に湧別町と新設合併し新たに湧別町として発足しました。
『 百年広場 (説明板より)
上湧別町開基100年記念
上湧別町長 松田 隆
開基百年記念塔「かみゆうべつ・われらが心の調べ」
この塔は、東京都の環境美術家、関根伸夫先生と環境美術研究所の作品で、上湧別の屯田兵等の先人が厳しく辛い開拓に、皆で励まし助けあって頑張りつづけられた心意気を象徴して、開拓の源である「心」を開基百年記念塔に形象化されたものです。
塔は巨大なハープを想像できますが、高い空から見るとハートに、その中央には一本の芯が入っているように見えます。これは町民の心が結集して大きく真っ赤に燃えたハートの威力によって宇宙に向けて飛翔する矢が放たれようとしているものですが、正に上湧別町が未来に向かって繫栄する姿をイメージしたものであり、ハープの爽やかな音色は、あなたの心をときめかせてくれます。
1966年 平成8年 9月29日
上湧別町長 松田 隆 』
『 碑 誌 (石碑より)
中湧別保線区は名寄線下湧別遠軽間、湧網線中湧別常呂間、石北線白滝金華間の鉄道線路諸施設駅舎並附属建物保安林等の管理維持改修に当り大正5年(1916年)開設以来地域経済文化の発展に寄与する所大であったがその所属定員常時二百数十名この地域に愛着を生じて永住する者尠からず仍って国鉄路線の廃止に伴い茲に建碑してその業績を記念する昭和32~36年中湧別保線区長在住北島保建之建碑に当り同僚の協力を多とする。
平成4年6月 (1992年)
中湧別保線区OB一同 』
中湧別駅は、紋別郡上湧別町字中湧別中町(現・湧別町中湧別中町)にあったJR北海道名寄本線の駅でした。
名寄本線は当駅で本線と湧別支線が分岐し、1987(昭和62)年までは湧網線の分岐駅でもありました。
※ 名寄本線・・・名寄本線は日本国有鉄道(国鉄)及びJR北海道が運営していた鉄道路線です。名寄市の名寄駅で宗谷本線から分岐し下川町・西興部村・興部町・紋別市などを経て遠軽町の遠軽駅で石北本線に接続(本線)しました。また、上湧別町の中湧別駅で本線から分岐し湧別町の湧別駅に至る支線がありました。
※ 湧網線・・・湧網線(ゆうもうせん)は日本国有鉄道(国鉄)が運営していた鉄道路線で、上湧別町(現・湧別町)の中湧別駅から名寄本線から分岐しサロマ湖・オホーツク海・能取湖(のとろこ)・網走湖の沿岸を通って網走市の網走駅に至る路線でした。
※ 以下の動画の中には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
1987(昭和62)年に湧網線が廃線になり、名寄本線も1989(昭和64)年に廃線になりました。
中湧別駅の駅舎は残っていませんが、跨線橋とホームの一部、列車などが展示されていました。
文化センターTOM
文化センターTOMの名称中にある「TOM」は、「T=チューリップ・タウン、O=オホーツク・オンワード、M=漫画・ミュージアム」を意味しています。
「トム」というと私は、中学生の時の英語の教科書によく出てきた「トム」や、アニメ「トムとジェリー」のトムを連想してしまいますが、そのどちらでもありませんでした。
『 友 愛 (石碑より)
上湧別町文化センターTOMの竣工を記念して愛媛県加茂川で採集した「青石」(2.9t)を友好親善のため贈呈します。
平成4年10月14日
愛媛県伊予郡中山町
町長 亀 井 正 哲
上湧別町長
佐々木義照 様 』
建物の中には、図書館、漫画美術館、コンサートホール、各種会議室・研修室などがあり、ロビーには中湧別駅の資料も展示されていたり、バスターミナルの機能もあるそうです。
この施設の入口付近には、アンパンマンとバイキンマンのベンチと、不思議なオブジェが迎えてくれていました。
「フローティング・グラニットボール」というオブジェですが、大きな石でできたボールが水の上に浮きながら動いていました。
※ 以下の動画の中には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
コムケ国際キャンプ場
次の日早朝に起き出して道の駅を出発し、国道238号線を西に進み「コムケ湖」へ向かいました。
コムケ湖畔の南端にある道道554号線への分岐で右折しオホーツク海岸へ向かって車を走らせました。
その途中に「コムケ国際キャンプ場」(紋別市沼の上コムケ湖畔)はありました。
今のところ「車中泊オンリー」(将来的にはバイク&テント泊も考えているので1~2人用テントは自宅に用意してあります。「えっ!?若い?今こそバイク&テント泊では…」と思われた方もいらっしゃるかと思います。でも、数日の休みを利用してのバイク&テント泊は私にとって苦行でしかありません!)の私ですので、入口で失礼させて頂きました。
コムケ国際キャンプ場(紋別市)はテントサイトは全面芝生で、駐車場が中央にあり便利(車での乗り入れは不可)です。
シャワー・水洗トイレ・コインランドリー等も完備されているので長期滞在するのには持って来いのキャンプ場で、入館・入場料もリーズナブルですので将来的には利用させて是非利用させてもらおうと思いました。
コムケ湖・コムケ湖海岸・三室番屋
コムケ湖海岸・三室番屋(紋別市沼の上コムケ湖)は、サケ・ニシン漁のための漁師の作業場・漁具の保管場所・宿泊場として「三室氏」により昭和16年に建築された歴史的建造物(復元)です。
現在では、この建物を「歴史伝承や交流の場」として活用され、当時の暮らしぶりや使われていた漁具の様子を見学、コムケ湖付近の自然散策などもできるそうです。
※ 以下の動画の中には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
コムケ湖(紋別市)は、オホーツク海に面した丘陵地帯にあり、オオハクチョウ・コハクチョウ・オジロワシ等約200種類もの野鳥が飛来する野鳥の楽園であり、バードウオッチングエリアでもあります。
また、湖岸には初夏にはスズランやクロユリ、夏にはエゾスカシユリ、初秋には赤く色づくアッケシソウ(サンゴ草)の群落やヨシ原の湿原が続いています。
※ 以下の動画の中には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
「コムケ」はアイヌ語で「曲がった」の意味で湖は細長く複雑な形をしています。
コムケ湖 は 海跡湖で、面積が4.84㎢ 、最大水深3.8m(平均水深1.2m)、 貯水量0.007㎦の汽水湖です。
※ 以下の動画の中には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
※ 海跡湖・・・海の作用で堆積した土砂により砂州が発達し海が区切られ湖になったタイプで、藻琴湖や能取湖、サロマ湖もこのタイプです。
※ 汽水湖・・・「汽水」とは海水と淡水の中間の塩分を持つ水のことをいい、その水を湛えている湖 沼を「汽水湖」といいます。
※ 以下の動画の中には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
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湖では、カキやアサリなどの養殖もおこなわれています。
私が訪れた時は9月下旬でしたが、サンゴ草の赤色の広がりはそれほど見られませんでした。
※ 以下の動画の中には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
※ 以下の動画の中には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
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シブノツナイ湖
コムケ湖の南東側にある「シブノツナイ湖」は、海跡湖で面積2.63㎢、最大水深は3.0m、貯水量0.00276㎦、「信部内湖」とも言われます。
シブノツナイ湖は紋別市と湧別町の境にあるコムケ湖と同じ汽水湖であり、湖口には水門があり、時化(シケ)の時には海水が流入します。
日本の重要湿地500に数えられ周りはヨシ原湿原であり、その外側は農地となっています。
「シブノツナイ」は「シュプノツナイ」アイヌ語で「うぐい・多い・川」の意味で、シュプノツナイ川にうぐいが多かったことに由来しています。
湖畔(東岸)には古代北方民族の住んでいたシブノツナイ竪穴住居跡があり、冬には全面凍結し網走湖と並んでワカサギ釣りの名所になっています。
※ フリー百科事典ウィキペディア「コムケ湖」・「上湧別町」・「中湧別駅」、北海道庁建設部町づくり局都市環境課サイト「コムケ湖 原生花園」、公益財団法人 日本野鳥の会サイト「JP007 コムケ湖・シブノツナイ湖(こむけこ・しぶのつないこ)」、道の駅ホームページ「道の駅 かみゆうべつ温泉 チューリップの湯」、紋別観光案内サイト「三室番屋」、紋別観光案内所サイト「三室番屋」、紋別市サイト「三室番屋」を参考にさせて頂きました。
ご訪問頂きありがとうございました。
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