『登山日記・十勝岳』-再び上富良野岳へ-
こんにちは、ご訪問頂きありがとうございます。
今回は、「再び上富良野岳へ」として、「今回こそは十勝岳登頂を果たすぞ!」と心に誓い、まずは上富良野岳山頂までの様子を紹介します。
(訪問日:2021年(令和3)8月上旬)
令和3年7月下旬に上富良野岳から富良野岳への縦走を果たすことができ気を良くした私が、次に挑んだのはやはり念願の「十勝岳」でした。
思い起こせば2020年(令和2年)8月下旬のこと、望岳台登山口から初めて「十勝岳登頂」挑戦しました。
↑ 午前5時前に起床した時には朝焼けで赤く染まった空が見えましたが、出発する頃には周囲が白み始めていました。
※ 以下の動画には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
その前年までの数年間に「駒ヶ岳・恵山(道南)」、「旭岳」、「黒岳」、「有珠山」、「観音岩山(八剣山)」、「恵庭岳」、「雌阿寒岳・雄阿寒岳」、「羊蹄山(比羅夫登山口及び真狩登山口からの2回)」、「利尻山」、「摩周岳」を登頂し経験を積んできました。
↑ 1週間ほど前に登った「富良野岳」の姿に「あの時も楽しかったなぁ~」と思い出し、「今日も楽しく登れたらいいけどなぁ…」と出発!
そして「いろんな山に上り経験を積んだから、もうそろそろ手強そうなあの十勝岳に挑戦しても良い頃ではないかな…」と思ったわけであります。
↑ 今日も来ました「三段山分岐」、そして「安政火口(ヌッカクシ火口)」に向かう登山道。
↑ ヌッカクシ川が流れる谷を挟んで向こう側の斜面をトラバースしている登山道の筋が見えています。
※ 以下の動画には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
早朝5時半くらいには望岳台を出発し意気揚々と登って行ったのではありましたが、300m位進んだ辺りで車中に忘れ物をしたことに気づき、迷いましたが一旦取って来るために戻ることにしました。
↑ 安政火口の入口へと下りて行きました。今回は安政火口をパスして即トラバースしている登山道へと進みました。
そんなアクシデントもありましたが、「雲ノ平分岐」を過ぎ、「十勝岳避難小屋」までも余裕で登り若干の休憩をとった後、岩場の急登も無事にクリアして進んで行きました。
↑ 高度を上げていくと、谷の奥に安政火口が見えてきました。その反対側の麓の方には、さきほど歩いて来た道とその向こうに凌雲閣の建物が小さくなって見えていました。
※ 以下の動画には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
当日は天気にも恵まれ晴天の中順調に進み、「この分だと予定通りに登頂を果たせるんじゃないか!」と思いながら「昭和火口」の手前辺りの急な斜面をいつもの様に息切らせながら一歩一歩登っていました。
↑ さらに高度を上げていくと、安政火口とはサヨナラで遠くに上富良野の町並が見え始めました。
↑ 谷に沿うようにその高い所にある登山道の様子が分かりました。その景色ともそろそろお別れです。
ふと先の方を見上げるとザレ場の斜面が続いているその上はさっきまで空しか見ていませんでしたが、その空が真に「一天にわかに掻き曇り」のような感じで急にガスが流れて来てホワイトアウト状態になっていました。
↑ 遠くの山中にぽっかりとダムが見えていました、方角からすると多分「しろがねダム」だと思います。そして、富良野岳も再び見えてきました。
↑ この辺りの登山道は、こんな感じです。
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上の方がガスのために何も見えない状態になり、先行している登山者達の姿が次々にそのガスの中に消えて行きました。
↑ 太陽がだんだん高度を上げてきて、この辺りは上富良野岳などの山で日陰になっていました。登山道に大きな岩が出没するようになりました。
↑ 道端に見つけた標識、「富良野岳まで 2.8㎞」とありました、「それじゃ、上富良野岳まではあと何キロ?」と標識に思わず突っ込みを入れた私でした。
「えっうそっ! 今日はこれからこんなガスった状態になっちゃうの…? これじゃ、頂上に行っても何も見えないじゃないの…」と思ってしまい、急に足が止まってしまいました。
↑ 登山道に大小様々な大きさの岩がゴロゴロ出てきました。このように岩がお出ましになるということは、富良野岳分岐が近いということになります。
※ 以下の動画には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
「まさか…、ここまで来たのに。 これでは苦労して頂上まで行っても写真も撮れないし…、ここで少し休みながら様子を見てみようかな…」ということで、適当な岩を見つけて腰を下ろしリュックも下ろして休むことにしました。
↑ ハイっ!富良野岳分岐の標識のお出ましです。今回も富良野岳方面には進まずに十勝岳方面へ向かいます。
20分ほど休んだ後、「せっかくここまで登って来たんだから、もうちょっと頑張ってみるか…」と、リュックを背負い登り始めましたが、上方の様子は相変わらずガスって真っ白でした。
↑ 登山者がコースを間違えないように黄色ペンキでしっかりと書いてくれています、有難いです。
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休憩の時に登山用GPS地図アプリを見てみたらと、ここの急登の後は山頂直下辺りにちょっと急な斜面があるくらいなので、ここを乗り切れば何とか登れそうな気もしていました。
↑ 進むにつれて大きめの岩がだんだん少なくなってきたのでだいぶん歩きやすくなりました。
そんなことを思いながら何とか足を進めていたのですが、なぜか次の一歩が出せなくなってしまいました。
↑ 道にほとんど石ころがなくなりました、また標識を発見「富良野岳 上ホロカメトック山分岐まで0.6㎞」と書いてありました。
↑ 安政火口の辺りから「化物岩」の南側の麓?(と言って良いのか分かりませんが)、そこを通る登山道をずっと登ってきました、振り向くとその化物岩が見えていました。
※ 以下の動画には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
登頂しても思ったような画像が撮れないかもという迷いからなのか、本当に体調が悪いからなのか分かりませんが気力が失せてしまった感じで、こんなことは初めてでした。
↑ さらに高度を上げていくと、西の方角に化物岩とその向こうに上富良野の町並。北の方角には安政火口まで切れ落ちていく荒涼とした山肌が見えていました。
↑ 荒涼とした山肌のずっと奥の方に見えている三角のピーク、それが今回目指している「十勝岳」だと思います、「まだまだ遠いなぁ~」。そして、振り向いて南の方角に「富良野岳」。
結果的に、この時の十勝岳最初の挑戦はここで諦めて下山することになりました。
↑ さらに登って行きますと、大小様々な大きさの岩がゴロゴロしている所に出ました。向こうの三角のピークは十勝岳?(左画像) 化物岩越しに上富良野町の風景がさらに広がって見えていました(右画像)。
↑ 活火山の山なのでガレ場があるのは当然です、それにしても気がかりなのは十勝岳と思われるピークの上空に黒っぽい雲がかかり始めていることでした。
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失敗談を長々と書いてしまい申し訳ありませんが、前回の貴重な失敗から「次に十勝岳登山に挑戦する時は違うコースで挑もう」と思った次第です。
↑ これから向かう予定の北の方角なんですが、青空も見えますがピークの上の雲が心配(画像左)、反対側の南側は雲も薄く青空が広がっていて富良野岳が美しいです。
↑ 上富良野岳の山頂にいよいよ近づいてきた感じです。ロープの向こう稜線に沿って歩いて行けそうな誘惑に駆られてしまいました(画像左)。
そこで、無事に達成できた「富良野岳登山」のコースを一部辿って再度挑戦してみたのが、今回の「十勝岳登山」ということになります
↑ 噴煙たなびく荒涼とした風景、この迫力がたまりません。「美瑛町など麓の町からも見えている噴煙の正体はあそこに見えている噴煙?!」感動ものです。
↑ 足元に目をやると切れ落ちている崖が、もし落ちたら…(画像左)。まずは順調にここまで登って来れたことに安堵。ギザギザの山影(多分…、「八ツ手岩」?)の向こうに見えている十勝岳(画像右)。
※ 以下の動画には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
まずは富良野岳登山と同じように十勝岳温泉登山口から上富良野岳まで行き、そこから「上ホロカメットク山」、「上ホロ避難小屋」、「大砲岩」、「十勝岳」へ至るコースで挑むことにしまいした。
↑ 上富良野岳山頂が近いのかな?と思ったのですが、まだまだ先は長そうです。こんな迫力ある登山道がまだ続いていました。
↑ 1週間ほど前の富良野岳登山の際この辺は「お花畑」状態でしたが、今回はこんな様子でした。
時期は富良野岳登山と約1週間ほど過ぎていますので野草の開花の様子も変わっていますが、登山道の様子を中心に紹介していきたいと思います。
↑ 多分「イワブクロ」? はまだ咲いていましたが、「チングルマ」は花は終わってしまっていました。
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前回選択した「望岳台登山口からのルート」は、他の「吹上温泉ルート」や「十勝岳温泉ルート」の中で一番最短ルートということで選びました。
↑ ここらは「D尾根」辺りになるのでしょうか、「お花」はもう終わっている感じでした。
↑ 多分「上ホロカメットク山」の山頂と思われる眺望の向こうに十勝岳が見えていました。登山道を見上げると、三角のピークと青空が広がっていて山頂直下の急登に差しかかっているように思いました。
でも登ってみて分かったのですが、十勝岳は活火山であり望岳台ルートは火山灰や火山礫、大小様々な大きさの岩塊などが多い登山道になっています。
↑ 振り返ると、これまで歩いて来た登山道の様子が山腹に見れとれました。斜面は急ですが道は九十九折りに作られていて思ったほど辛くはありませんでした。
※ 以下の動画には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
その周囲には草木や背の高い樹木などはほとんどありません、つまり「昔の西部劇に出て来る荒野の中を進む(私は、「夕陽のガンマン」など西部劇に親しんだ世代であります)」感じです。
↑ さらに高度を上げて振り返って見ると、D尾根から至る登山道の様子が山腹に描かれていました。南側に視線を移すと三峰山から富良野岳に至る稜線が見えていました。
↑ いよいよ「上富良野岳山頂」間近という所までやってきました。
天気がいいのはこの上ないのですが、「直射日光は遮るものなく降り注ぎ、人や地表を温める」ので、登山者としては体温の上昇から喉の渇きと体力を削がれていくという感じです。
↑ このガレ場を登り詰めた所が「富良野岳 上ホロカメットク山分岐(十勝岳温泉分岐)」標識が立っている所になります。
↑「十勝岳温泉分岐」標識から十数m先には「上富良野岳」山頂標識がありました。
※ 以下の動画には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
なぜ前回登れなかったかという訳に、そうした体力的な心配と苦労して登っても紹介できるような画像が撮れないかもという「骨折り損のくたびれ儲け」的な想いからの逃げがあったのかもしれません。
↑ 上富良野岳山頂の隣りに見えているピークが「上ホロカメットク山」のピーク。
↑ 上ホロカメットク山のピーしてみたらしてみたら人影が見えたので、ズームしてみたら途中で追い越された元気いっぱいの3人組の山ガール達でした。
今回は前回のような「殺伐とした?」登山道とは違い、急な上り坂も多少はありますが大概は草木に覆われた登山道を歩くことになるので、癒し感は申し分ありません。
距離的には長くなり所要時間もよりかかりますが、こっちの方がいいと思いました。
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上富良野岳までの様子については、「富良野岳登山」と特に変りはありませんのでそちらをご参照ください。
上富良野岳に着きました、今回はこの後「上ホロカメットク山」へ向けて進むことになります。
上ホロカメットク山々頂を見ると、ここに来る途中で追い越されてしまった元気な女性3人組の姿が小さく見えていました。
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※ 富良野観光協会サイト「 富良野西岳登山」、ヤマップサイト「富良野西岳」、ヤマケイサイト「富良野西岳」を参考にさせて頂きました。
ご訪問頂きありがとうございました。
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