『オホーツク~知床の旅』-ゴメ島(枝幸町)・日の出岬(雄武町)-
こんにちは、ご訪問頂きありがとうございます。
2019年(令和元年)、その前年に『還暦(60歳)』を迎えていた私は「還暦は単なる人生の通過点であって、さしてめでたくもないな~」と思いつつも「めでたくはないけど、一つの節目ではあるかな…?!」とも。
「自分へのご褒美」として「失業中だけど、この機会に"わずかな蓄え"の許す限り北海道中を周ってみよう」と思いました。
それで、道北の旅で「利尻島(利尻山登山)・礼文島の観光地」へ、道南の旅で「江差(かもめ島の観光)・松前(お城周辺の観光)・函館(函館山・市内の観光、羊蹄山登山)」へ、道東の旅で「十勝地方の観光地から摩周湖(摩周岳登山)・屈斜路湖周辺の観光」や「オホーツク沿岸から知床峠までの観光地」へ、その他いろいろな所へ行ってきました。
そうした旅や登山等の様子は、これまでにも各シリーズのブログ記事の中で紹介してきました。
今回からオホーツク海沿岸を走る国道238号線枝幸町(えさしちょう)から南下しながら知床峠まで4泊5日の旅した時の様子を新しいシリーズとして紹介していきます。
よろしくお願い致します。
その初回の今回は、「ゴメ島(枝幸町;えさしちょう)」と「日の出岬(雄武町;おうむちょう)」を紹介します。
(訪問日:2019年(令和元年)9月下旬)
ゴメ島(枝幸町)
ゴメ島は枝幸町に属する無人島で、同町の音標(おとしべ)の海岸から北東約500m沖合に位置していて、枝幸町の南に接している雄武町との境界線の近くにある音標岬から約1㎞の距離にあります。
島名の「ゴメ」は「カモメ」を指し(「北原ミレイ」さんのヒット曲「石狩挽歌(いしかりばんか)」の中で、「ゴメが鳴くからニシンが来ると~♬」という節があります)、ウミネコやオオセグロカモメの繁殖地で町指定文化財の天然記念物で、「音標ゴメ島遺跡」もあるそうです。
周囲約1㎞の島で島の上面は8mほどの高さで比較的平坦な地形で、北西から北東にかけての沿岸は浸食により湾入している、一方南西側は切り立った崖になっています。
2007年(平成19年)に遺跡の試掘調査が行われ2008年に「埋蔵文化財包蔵地」として登記されました。
遺構としては続縄文時代の焼土・柱穴が検出され、遺物としてはオホーツク文化期中期後半の土器が大部分で一部続縄文土器も出土しているそうです。
この「ゴメ島の記事」を書いていて思い出したのが、稚内市の南に接している猿払村に属していた「エサンべ鼻北小島(はなきたこじま)が消失してしまった」という報道でした。
※ 以下の動画の中には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
猿払村の沖合約500mにあった無人の小島が消えていたことを、私が「ゴメ島」を訪問した2019年9月に海上保安庁が確認したというものでした。
エサンべ鼻北小島は1987年の測量で海抜1.4mあったそうですが、2018年10月に地元住民が目視できないことに気づいたそうで、「波や流氷による浸食などで消失してしまったのではないか」ということです。
このエサンべ鼻北小島に限らず北海道沿岸にあった小島が消失してしまったという例は他にもあり、函館市沖約100mにあった「汐首岬南小島(しおくびみさきみなみこじま)」、新冠町の沖約200mにあった「節婦南小島(せっぷみなみこじま)」です。
日本の領海や排他的経済水域(EEZ)などの管轄海域を決める基点になる離島を「国境離島」といい、国内に484島(日本国内で周囲が100m以上ある離島が約6,800島)あるそうです。
こうした国境離島の保全などの問題は、領土・領海に関わる由々しき問題だし、全国の水源地が外国人に買われているという問題などと共に国会などでもっと考えて欲しいと願っているのは私だけなのでしょうか…。
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日の出岬(雄武町)
「日の出岬(ひのでみさき)」は、枝幸町と北側で接している雄武町にあり隣接する興部町(おこっぺちょう)に一番近い所にある岬です。
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その名の通りにオホーツク海から昇る「日の出」を拝む名所となっています。
周辺には公共の宿「ホテル日の出岬」や海浜公園、日の出岬キャンプ場、展望台「ラ・ルーナ」などがあります。
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ホテル日の出岬には自家源泉100%のオホーツクオムイ温泉があり、泉質はナトリウム-塩化物強塩泉(旧泉質名:強食塩泉)で塩辛い温泉ですがさらっとしていて体がとても温まるそうです。
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オホーツク海を望みながらゆっくりと浸かれる露天風呂もあり、海を眺めながら松山千春さんの歌「オホーツクの海」を口ずさんでみるのもいかがでしょうか!
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日の出岬キャンプ場は、広々とした芝のキャンプサイトにバンガロー(有料)も併設されています。
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きれいな整備された炊事場、2017年に新設されウォシュレットの付水洗トイレが設置されているきれいなトイレもうれしいところです。
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日の出岬の施設の中で一番目を引くのは何といってもその特徴的な形の建物・日の出岬展望台ではないでしょうか。
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「ラ・ルーナ」と名付けられた展望台は、1992年に標高約10mの高台の上に高さ9mの全面ガラス張りの2階建ての建物で、2月の流氷シーズンに流氷が迫ってくる壮大な眺めを寒さに震えることなく楽しむことができます。
展望台から朝日や夕日を眺めて楽しむのはもちろんですが、その名のラ・ルーナはイタリア語で「お月様」のことで夜間に月を静かに眺めみるのも趣があるのではないでしょうか。
※ 枝幸町「音標ゴメ島遺跡分布調査報告書」、雄武町観光協会サイト「日の出岬」、 フリー百科事典ウィキペディア「ゴメ島」・「日の出岬」、を参考にさせて頂きました。
ご訪問頂きありがとうございました。
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