『オホーツク~知床の旅』-沙留岬・オムサロ原生花園-
こんにちは、ご訪問頂きありがとうございます。
その初回の今回は、「沙留岬(興部町;さるみさき)」と「オムサロ原生花園(紋別市;おむさろげんせいかえん)」を紹介します。
(訪問日:2019年(令和元年)9月下旬)
前回では、オホーツク海沿岸を走る国道238号線を枝幸町(えさしちょう)の「ゴメ島」から南下し雄武町(おうむちょう)の「日の出岬」まで来ました。
今回はその日の出岬を後にして、さらに国道を南下し興部町(おこっぺちょう)の「沙留岬」へ向かいました。
沙留岬
沙留岬は、興部町市街地を過ぎて紋別市に入る真ん中辺りにオホーツク海にコブのようにポコンと突き出た所が「沙留岬」です。
岬には、駐車場がありオホーツク海で少ない海水浴場とキャンプ場が設けられ、夏場のシーズン中には多くのお客さんで賑わっているそうです。
また、釣り場としても知られていて岬から沙留漁港そして近くにある沙留川河口までの砂浜では時期によってカワガレイヤスナガレイ、マガレイ、クロガシラなどが釣れるそうです。
駐車場の南側には「興部町開拓発祥の地」の碑石が建てられてありました。
沙留岬からその南に位置する沙留漁港までの真ん中辺りに、名寄本線の沙留駅(JR北海道が運営してい鉄道路線でしたが、1989年(平成元年)名寄本線の全線廃止に伴い廃駅)がありました。
※名寄本線・・・名寄市の名寄駅で宗谷本線から分岐し、上川郡下川町・紋別郡西興部村・興部町・紋別市などを経て紋別郡遠軽町の遠軽駅で石北本線と接続する本線と、紋別郡上湧別町の中湧別駅で本線から分岐し湧別町の湧別駅に至る支線がありました。
※ 以下の動画の中には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
『 (碑石の碑文より)
酷寒風雪とたたかいながら、不屈不撓の精神をもって興部町開基の礎を築かれた幾多先人の偉業に感謝を捧げ、その事蹟を後世に伝えていくために、明治22年興部町で和人がはじめて定住越冬した発祥の地である沙留に開基百年を記念してこの碑を建立する。
昭和63年10月1日
興 部 町 』
※ 以下の動画の中には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
道の駅 おこっぺ
沙留岬の砂浜をのんびりあちこち歩き回りながらオホーツク海の海岸を堪能していたら、そろそろ陽が沈みかけていることに気がつきました。
観光は終りにして、その晩の車中泊をする場所を決めなくてはなりません。
地図を見ながら、さらに紋別市方面へ行くと『上湧別町の「かみゆうべつ温泉 チューリップの湯」という温泉が併設されている』道の駅があり、「温泉」にすごく魅力を感じました。
でも、明日の観光予定地への道順を考えると、『少し戻ることになるけれど興部町の道の駅に泊まった方がここから近いし良いのではないか…』と思い、結局『温泉は明日の楽しみにして…』道の駅オコッペに泊まることにしました。
「道の駅 おこっぺ」(紋別郡興部町興部1322-21)は、国道239号線沿いの興部駅跡地にJR名寄線の廃止に伴って建て替えられた交通記念複合施設です。
「アニュウ」には、鉄道の歴史をテーマにした展示コーナーの他にバス待合所やイベント館、町民ホール、会議室などがあります。
広場「ジョイパーク」には、噴水や湧水路、車輪のオブジェ、芝生広場、ステージなどが整備され夏祭りなどのイベント会場として利用されています。
ジョイパーク内にある「ルゴーサエクスプレス」は、ディゼルカーを改装して作られた簡易休憩所・簡易宿泊所で、5月~10月の開設期間中は無料で利用することができライダーなどに人気があるそうです。
『 道の駅 おこっぺ (案内板より)
町の紹介
興部町は、オホーツク海の中部に位置し、海、山、川、牧草畑の自然に恵まれた酪農業、漁業が盛んな町です。
人口は4,800人の小さな町で観光施設などは特にありませんが、風車近くのモーモー城(オホーツク農業科学研究センター)前の道路から見る青い空と藍い海、そしてどこまでも続く緑の牧場の眺めは特に見事です。
町の自慢は、興部の豊かな大地で育てられた乳牛で生産される牛乳やそれを原料にしたチーズ、さらにハム・ソーセージなども安全で安心の特産品です。また、オホーツク海で捕れるホタテ・カニ・サケは新鮮な海の幸として多くの人に喜ばれています。
道の駅について
「道の駅おこっぺ」は、興部町の申請に基づき、建設省道路局長により「道の駅」に登録されたものです。(平成8年4月16日登録)
「道の駅おこっぺ」は、大正から平成の時代の顔として、親しまれた興部駅とその周辺が生まれ変わり、新たな未来に向かい飛躍することを願って、JOYPARK(ジョイパーク)そしてANEW(アニュウ)が誕生しました。また、町の交通・情報サービスの拠点として…多くの人たちが出会い、語らい、憩うことのできるにぎわいの場として、いつまでも愛されることを願っています。 』
オムサロ原生花園
次の日、朝食を早々に済ませ国道238号線を南へ進みオムサロ原生花園に向かいました。
興部町から紋別市に入ると間もなく左手にオホーツク海の海岸線に広がる植物園「オムサロ原生花園」が見えてきました。
海岸線沿いに約5㎢の広さを持ち、夏から秋にかけてハマナス・エゾカンゾウ・エゾスカシユリなど約50種類の花々が咲き誇るそうです。
観賞のベストシーズンは7月で約20~30分程で一周できる遊歩道もあり、自生する草花の姿の他にも多様な野鳥も生息しているのでバードウォッチングのスポットとしても楽しめるそうです。
この日も早朝の訪問でしたので閉館中で私は施設の中に入れませんでしたが、併設されている休憩所「オムサロ・ネイチャー・ビューハウス」2階の展望台からオホーツク海や原生花園を一望することができ、1階には地元の物産品の販売もされていて発酵バターケーキや乳製品などの味が楽しめるそうです。
※ 以下の動画の中には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
※ 興部町ホームページ「沙留岬」・「道の駅 おこっぺ」、株式会社 紋別観光振興公社観光事業課サイト「オムサロ原生花園」・「オムサロ・ネイチャー・ビューハウス」、フリー百科事典ウィキペディア「沙留駅」・「名寄本線」、株式会社 オホーツク村サイト「オムサロ・ネイチャー・ビューハウス」を参考にさせて頂きました。
ご訪問頂きありがとうございました。
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