『登山日記・西別岳』-西別岳山頂へ-
こんにちは、ご訪問頂きありがとうございます。
今回は、「西別岳山頂へ」ということで山頂の様子などを紹介します。
(訪問日:2020年(令和2年)9月中旬)
第三お花畑
標高787mのリスケ山々頂もすばらしかったのですが、次はいよいよ最終目的地の西別岳山頂へ向かいました。
眼下の広大な牧草地、さらに根釧台地の広がりを左手に見ながら、向かう西別岳山頂は視線の右手方向に「早くおいで、おいで!おいで!」と誘うように見えています。
↑ リスケ山から下りて行った途中に「第三お花畑」の標示板がありました
※ 以下の動画には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
まずはリスケ山から下り分岐点に戻り、さらに尾根伝いに坂道を下っていきます。
若干の起伏のある鞍部を少し行くと、今度は西別岳山頂に向かって登り返して行くことになります。
↑ 「お疲れ様です、ありがとうございます」登山道の整備をして下さっている方と道の途中ですれ違いました
↑ 振り向くと、リスケ山の山頂標識が小さく見えていました
リスケ山分岐点からすこし下って行ったところに「第三お花畑」という標示板が立っていました。
秋に花を咲かす植物もあるはずなんですが、第一、第二お花畑同様にここでもこれといった花は見つけられませんでした。
↑ 右手に「摩周岳」が見えました
↑ 前方の尾根の上には西別岳山頂へと細い道が続いていました
※ 以下の動画には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
「どうも私の目と心と体は"花を愛でる"ためにはできていないらしい」ということをつくづく感じました。
↑ 緩やかなアップダウンの道を進んで行きました
ごくらく平
緩やかなアップダウンのある鞍部辺りに差しかかると、今度は「ごくらく平」と書かれた標示板が立っていました。
↑ 「ごくらく平」の標示板。ちょっとしたスペースがあり、右手に見えるは摩周岳と摩周湖
※ 以下の動画には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
穏やかな道を歩きながら、右手の方には「摩周岳」と「摩周湖」が見えていました。
↑ 摩周岳・摩周湖をズーム、振り返って反対側には根釧台地に広がる牧草地
「なるほど…、ゆっくり歩きながら山や湖を眺められる、それで「ごくらく平」なのか…」などと分かったようなことを勝手に思いながら、行く手に見えている山頂への上り返しに少しずつ近づいて行きました。
↑ 西別岳へ続いている道(左)と、振り返って歩いて来た道(右)
↑ リスケ山山頂の標識がゴマ粒の様に小さくなって見えました(左)、ここでやっと目についた花(右;花の名前はわかりません)
急登というほどの坂道でもないように思いながら登って行くと、山頂標識らしい標示板が頭の方から少しずつ見え始めました。
※ 以下の動画には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
西別岳山頂
それほどの急登ではなくても多少息は切れながら登って行った私でした。
どんな道も一気には登らない? 登れない? その途中に見える風景を確かめようと時々立ち止まってはまた歩き出す、決して休もうなどという魂胆は微塵もありません?!
※ 以下の動画には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
この上り返し、そんなに長い距離でもないのでキョロキョロしているうちに山頂に着きました。
ここからも摩周岳や摩周湖がもちろん見えていました、とは言っても先の第三お花畑やごくらく平よりはずっと近くに見ることができました。
※ 以下の動画には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
山頂標識がポツンと立っているだけの開けた山頂ですので、風が強い時などは吹きっさらし状態になるから大変かもしれません。
幸い私が登頂した時は、雲が多く眺望は今一つ二つ…くらいでしたが風はほとんどなく穏やかな山頂でした。
天気に恵まれた時には、地球が丸く見えるくらいの360度パノラマ景色だそうです。
摩周岳や摩周湖はもちろんのこと、雄阿寒岳、雌阿寒岳のほか知床の山々、さらに国後島(くなしりとう)までも遠望することができるそうです。
※ 以下の動画には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
「多分あれは斜里岳の山裾だろう?」という山の姿は見られましたが、山頂部がちょうど雲の中に隠れていたのでハッキリ「斜里岳だ!」と言い切ることができませんでした。
でも、東南の方角の雲の下に広がっている根釧台地や広大な牧草地などは見渡すことができました。
※ 以下の動画には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
もし機会があったら天気の良い日にもう一度この西別岳に登って、「360度ぐるっと見渡せるというパノラマ景色を見てみたい」と思いました。
ただし、「今度はあの『がまん坂』のない摩周第一展望台から西別岳分岐を経由したコースで登ろう」と固く決心した私でした。
そして、下山
「西別岳に登頂できた!」という達成感を胸に十分にその景色を堪能した私は下山することにしました。
西別岳山頂から今度は下ってポツンと小さく見えている「リスケ山」山頂標識、その分岐までの尾根を上り返し、さらに右手へと折れて行き再び待っているあの「がまん坂」を下らなければなりません。
「下りだから上りほど辛くはないだろう…」とは一見思いますが、腿(もも)の裏側ではなく上りとは逆の表の筋肉を使うので下りは下りでゆっくり工夫して下りないと、もし筋肉がつったりすると大変です。
私は利尻山登山の時に、その長い長い下山途中の避難小屋付近で思いがけずに足が攣りかける前兆を感じました。
「こりゃやばい、ここで本格的に攣って歩けなくなったりしたら大変だ…」と思いました。
幸い避難小屋の横に休憩用のベンチが置いてあったので座って休むことができました。
座りながら両足を伸ばしたり、屈伸を繰り返したりして足の筋肉のストレッチを試みました。
登山途中で足が攣ったのはこの時が初めての初体験、歩いて登山口まで下りられるかパ二クりましたが、どうにか攣りも治まって無事に下山することができました。
西別岳登頂を果たして気を良くした私は、この翌日に計画していた「斜里岳登山」のために清里町へ移動し、その晩「道の駅パパスランドさっつる」で車中泊をしました。
その日のうちに斜里岳登山口のある「清岳荘」まで行き、道や場所の確認までしていました。
ところが、車中泊している夜中に急に腿やふくらはぎが攣り出し、その痛みとの闘いに小一時間ほど費やしほとほと疲れ果ててしまいました。
それからです、「脚の攣り」に備えて漢方薬「芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)」を登山の際には必ず持ち歩くようになったのは。
そして、夜中の痛みの余韻が残る脚と寝不足の私は、その日(時計を見るともう当日になっていましたが…)の斜里岳登山を諦めて帰宅の途に着いたことは言うまでもありませんでした。
西別岳登山から清里町へ向かうために道道150号線を走っていたら、車窓から山腹に「牛」の文字が刻まれた小高い山を見かけました。
帰宅後パソコンで検索してみると、「モアン山」(標高約356m)という山に地元の農家青年部やJAの職員有志らによって毎年笹などを刈って作り上げているものだそうです。
尚、今回でこの「登山日記・西別岳」シリーズは終了させて頂きます、ありがとうございました。
※ ウィキペディアフリー百科事典「 西別岳」、「摩周岳」、「川湯エコミュージアムセンター・ホームページ『西別岳』」を参考にさせて頂きました。
ご訪問頂きありがとうございました。
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