『登山日記・いぶりの山々』-ホロホロ山々頂-
こんにちは、ご訪問頂きありがとうございます。
今回は、「ホロホロ山々頂」の様子を紹介します。
(訪問日:2020年(令和2年)9月下旬)
前回紹介しました徳舜瞥山頂からは遮るものがなく支笏湖、恵庭岳、樽前山、羊蹄山、尻別岳、ニセコアンヌプリ、有珠山、オロフレ山とその奥に駒ヶ岳、わずかに洞爺湖、太平洋、苫小牧方面と360度見渡せるそうです。
残念ながらこの日は360度ぐるりと雲・雲・雲の世界でした。
それでも期待半分・諦め半分で粘って待っていると、雲の下にある麓の様子が少しだけ見ることができました。
※ 以下の動画には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください
どうも雲の動きから天気が怪しくなりそうな気がしたので徳舜瞥山々頂から隣りに見えているホロホロ山の山頂へ向かって歩き出しました。
尾根づたいにいったん下りますが、この坂道はけっこう急でしかも足元には大小様々な石がごろごろしている道なので滑って転んだりしないように慎重に下りていきました。
季節が春ならこの道の周辺にはシラネアオイなどが咲いているそうですが、この時は秋で花はほとんど見かけませんでした(私が見つけられなかっただけかもしれませんが…)。
※ 以下の動画には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください
時々振り返ると、尖がっている形が特徴的な徳舜瞥山の姿がすぐそこに見えて何度見ても飽きませんでした。
鞍部の底まで行くと、今度は上り返しで高低差は100mほどあるそうです。
空が一段と近くに見えるようになってきて山頂が近いことを感じ始めた辺りから大きくゴツゴツした岩が重なり合っている岩場になりました。
※ 以下の動画には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください
私は徳舜瞥山から見えていたなだらかな山容から想像もできなかったのですが、調べてみたらホロホロ山は実は火山なんだそうです。
でも、山頂間近のこの岩場の様子から、「なるほど!この山はやっぱり火山なんだ…」と思いました。
進む方向を間違えないように所々にペイントされている矢印を探しながら大きな岩をよじ登って行きました。
胆振(いぶり)地方の最高峰1322.4mのホロホロ山々頂に着きました。
山頂標識の傍には一等三角点、点名「徳心別山」の標識もありました。
そしてまた後ろを振り向き徳舜瞥山を見ながら「これでホロホロ山とその双耳峰の徳舜瞥山の二座の山頂に立てた!」と思うとじわりと喜びが湧いてきました。
この喜びにもっとひたっていたいところでしたが、周囲の雲の動きを見ていると一段と速くなってきたように思いました。
↑ ホロホロ山に登るには「白老(しらおい)コース」があります。途中には沢渡りやはしご場、眺望ポイント(7合目辺りにタツニタイ見晴台)や休憩ポイントがたくさんあるそうです。
これからホロホロ山を下ってさらにあの徳舜瞥山々頂まで上り返して行かねばならないことを思うと、ここでゆっくり感じ入っている場合ではないような気がしてきました。
後はほぼ下るだけではありますが、さらに徳舜瞥山から駐車場までの道のりもあります。
さっきまでのんびり感動にひたっていたのが嘘のように今は「早く行け、何をぼさぼさしてるんだ!」と尻を叩かれているような感じがしてきました。
↑ 麓から登ってきた登山道のある側は緑いっぱいの山肌でしたが、その反対側は切り立った崖でゴツゴツとした岩肌がむき出しの斜面でした。
※ 以下の動画には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください
晴天の元360度見渡せるすばらしい景色を見ることができなかったことはとても残念でしたが、この際一刻も早く下山するべく徳舜瞥山に向かうことにしました。
やっとの思いで登り返した私は、「もう一度徳舜瞥山の山頂標識を拝んでから帰りたい」とも思いまいしたが、霧がどんどん迫ってきているように感じましたので分岐点から真っ直ぐ麓に向かって下山しました。
↑ 徳舜瞥山々頂にズームしてみると、動いている小人のような人影が見えました。
下山途中で霧に巻かれるようなこともなく駐車場に辿り着くことができました。
帰り支度を済ませ帰り際に山頂方向を仰ぎ見ると、霧がかなり麓の方まで下りて来ていたので「早く下山してきて正解だったな…」と思いました。
※ 以下の動画には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください
※ ウィキペディアフリー百科事典「 徳舜瞥山」、『胆振総合振興局サイト「登ろういぶりの山―山のぼり町巡りガイド」』を参考にさせて頂きました。
ご訪問頂きありがとうございました。
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