『北海道のダム』-民安ダム-
こんにちは、ご訪問頂きありがとうございます。
今回は、「民安(たみやす)ダム」(天塩郡天塩町南更岸(てしおぐんてしおちょうみなみさらきし))を紹介します。
(訪問日:2020年(令和2年)7月中旬)
民安ダムは、国道232号線沿いにある天塩町役場から約8㎞ほど遠別町へ向かって進んだ所にあるT字路交差点、その交差点で左折し後は道なりに進んで行くとありました。
サラキタナイ川水系サラキタナイ14号川にあるかんがい用水目的のアースダムで、アースダムとして、また国営事業による築造としても日本最北端のダムになります。
※ 以下の動画には風切音や機械音等の雑音が入っていますので、視聴に際しては音量にご注意ください。
高さが24m、堤頂長は260.5m、総貯水容量は200万㎥です。
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1984年(昭和59年)に着手され、2001年(平成13年)に竣工しました。
天塩町は留萌振興局管内の北部に位置し、日本海沿いの平坦地と内陸へ延びる丘陵地にある酪農地帯です。
民安ダムは天塩町南部の南更岸地区にあり牧草など飼料作物への湿潤かんがいと、肥培かんがいに必要な畑地用水を確保するためのダムです。
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※ 肥培かんがい・・・乳用牛からの糞尿を農地に還元することで地力増進と糞尿処理の改善を図るもので、家畜の糞尿を混合、腐熟発酵させ肥料価値を高めたうえで、水で希釈して草地等の農地に還元し糞尿中に含まれる飼料成分と水の相乗作用により作物生産量を増加させる技術です。また、近年はふん尿の流失、浸透を防ぎ、下流河川や湖沼への水質汚濁を軽減し自然環境を守ることからも取り組まれているようです。
北海道での肥培かんがいシステムの導入は、昭和40年代に初めて大規模酪農地帯である別海町や根室市などで国営土地改良事業として行われたようです。
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ダム管理棟横からダムの奥へと伸びている林道「民安ダム線」を進んで行くと、途中に「保安ダム サクラの森」という標示板がありました。
さらにその道路脇がきれいに整備され何やら文字が刻まれている石碑が等間隔に置かれている所もありました。
その時は「何だろう…?」くらいにか思わなかったのですが、帰宅してから調べてみました。
「民安ダム『サクラの森づくり』の会」の皆さんによる植樹活動と、「天塩青女俳句会」の皆さんによる石碑建立の活動によって整備されたものだそうです。
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※ 一般財団法人日本ダム協会サイト「ダム便覧『民安ダム』」を参考にさせて頂きました。
ご訪問頂きありがとうございました。
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