『登山日記・摩周岳』-摩周岳山頂-
こんにちは、ご訪問いただきありがとうございます。
今回は、『摩周岳山頂』までの様子を紹介します。
(訪問日:2019年(令和元年)9月下旬)
前回で紹介しました『摩周岳 0.4km地点』を後にして、いよいよ『摩周岳山頂』へ向かいます。
摩周岳0.4km地点前後から山頂までは、これまでのアップダウンの少ない緩やかな道とは打って変わってきつい登り坂になりました。
とはいっても0.4kmつまり400mくらいですから、それこそ胸突き八丁のちょっとの踏ん張りで山頂に到達することができそうです。
これまでにももっと長くて急な坂道を「うんとこしょっ!ドッコイショッ!」と登ったきた経験があるわけですから、ここはガマンガマンです。
※ 以下の動画には風切音や機械音等の雑音が入っていますので、視聴に際しては音量にご注意ください。
その途中、左側が開けて摩周岳の火口へ落ちていく絶壁が目の前に現れ、その迫力ある姿を見ながら登っていると、「もうすぐ山頂」という期待感に急登の辛さもどっかに飛んで行っちゃう感じです。
そこから一旦火口壁を離れて、右手に急斜面を巻くようにして登り詰めると、尖った岩の上の狭い頂上についに到着しました。
※ 以下の動画には風切音や機械音等の雑音が入っていますので、視聴に際しては音量にご注意ください。
その頂上から眼下には爆裂火口と摩周湖が広がりが見えるのですが、その高さにビビりながら思わず立っている足元が心配になって確かめてしまいました。
「大丈夫!地べたはちゃんとある」ことを確かめてから、ぐるり360度を見渡してみました。
登ったことのある「雄阿寒岳」や特徴的な形の「斜里岳」の姿はすぐに分かりましたが、隣の山の「西別山」や「藻琴山」についてはその形が分からないので地図を見ながら「多分あれかな…?」でした。
山頂部分のスペースは広くはないですし摩周湖が広がる北側は火口壁で切り立った崖になっているので、意識しているわけでないのですが一歩一歩が慎重になってしまいます。
※ 以下の動画には風切音や機械音等の雑音が入っていますので、視聴に際しては音量にご注意ください。
頂上に立つことができたこと、そこからのすばらしい眺望を目にすることができたことにすごく感激・感動したのですが、何か「滑落」と隣り合わせにいるような感じがして落ち着かない気持ちでした。
「せっかくここまで来たんだから悔いのないように画像や動画を撮らなくては…」と思い何とか頑張ってみました。
↑ 山頂に雲がかかっていましたが「斜里岳」が摩周湖を隔てて奥の方に見えていました
摩周湖の西側に爆裂火口(その底が標高375m)があり、そこを中心に楕円形の外輪山がグルリと囲んでいて、その一角にある一番高いピークが摩周岳山頂です。
摩周岳は標高が857mというそんなに高い山ではないのですが、頂上から見える眺望は素晴らしく大へん贅沢なものでした。
西別山をはじめとして、斜里岳、雄阿寒岳、雌阿寒岳、阿寒富士、硫黄山、さらに山ではないのですが屈斜路湖も見ることができ、こんなにいろいろ楽しめる山は他にないのではないでしょうか。
↑ こちらは「雄阿寒岳」(手前)、「雌阿寒岳」(雄阿寒岳の左側奥に)、「阿寒富士」(雌阿寒岳のさらに後ろに)が湖を隔てて奥の方に見えていました
↑ 火口壁を隔てて摩周湖の外輪の向こうには「硫黄山」(標高512m)も見えていました
火口の中心を時計の針の中心とすると、2時辺りに山頂(標高857m)、反時計回りに外輪の尾根上を伝っていって12時辺りが標高855mのピーク、少し下がっていって9時辺りが標高623m、少しずつ高くなって6時辺りが標高681m、外輪の最南部くらい所(5時辺り)に摩周岳・西別岳分岐点(665m)がある、という様子になっています。
いつも山頂に立つと「まだまだここに居てゆっくりとこの景色を眺めていたいな~」、「でもいつまでもここに居るわけにもいかないし下山しないと登山は終わらない」などと思い、後ろ髪惹かれるような気持ちを「よしっ!下山しよう」と断ち切って歩き始めます。
↑ 「硫黄山」のさらに後ろの方になりますが、日本最大のカルデラ湖の「屈斜路湖」とその中にある島「中島」まで見えていました
「多分もうここには二度とは来ないだろうな…」という思いがあるからなのかもしれません(これまで同じ山に複数回登ったのは「羊蹄山」の2度だけで、それも1度で山頂標識に辿り着けなかったからです)。
※ 以下の動画には風切音や機械音等の雑音が入っていますので、視聴に際しては音量にご注意ください。
それでも撮影などして山頂に30~40分位滞在した後、やはり惜しみつつ下山を開始しました。
摩周岳下山の様子
今回の登山は出発時刻が予定よりも遅れて出発した割にはアップダウンの少ない道でしたので順調に山頂まで行き着くことができました。
いつもならきつい上りの連続でへとへと状態なのが常なので、下山時はただひたすらに登山口に向かって歩き通すというのがいつものパターンです。
↑ 後ろを振り向くと樹々の間から火口壁が見えていました
いつもなら下山時にはまずやらない写真撮影ですが、今回は体力的に余裕があったので下山時にも少し撮影しましたのでその様子を紹介していきます(「2番煎じ」も否めませんので、どうぞ飛ばしてください)。
↑ 摩周岳まで0.4㎞の所
↑ あの山は、たぶん西別岳ではないかと思うのですが…
↑ 摩周岳・西別岳への分岐
↑ かなり歩きましたが笹原の向こうに湖面がかすかに見え、その奥に雄阿寒岳の姿もありました
↑ 湖面が大きく見える所まで戻ってきました
↑ さらに大きく湖面やカムイシュ島も見えてきました
↑ 展望台まで戻ってきました
↑ 火口壁、右端に見えるピークが先ほど登ってきた摩周岳山頂です
↑ 振り返ると、笹原に歩いて来た道の跡がくっきりと見えていました(画像左)、先の展望台のベンチで休んでいる親子の後ろ姿(赤と青の上着)にほほえましく思いました(画像右)
↑ 何となく気になって展望台のベンチの方に目をやると先ほどの親子の姿(小さくて見えにくいのですが)がありました
※ ウィキペディアフリー百科事典「 摩周湖」「摩周岳」、環境省 阿寒摩周国立公園管理事務所・発行「摩周岳・西別岳トレイルマップ」を参考にさせて頂きました。
尚、「登山日記・摩周岳」シリーズは今回で終了いたします、ありがとうございました。
ご訪問頂きありがとうございました。
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