『道北の旅Ⅱ』-南浜湿原-
こんにちは、ご訪問頂きありがとうございます。
今回は、道道106号線沿いに見られる「南浜湿原(みなみはましつげん)」を紹介します。
(訪問日:2019年(平成 令和元年)7月下旬)
今回の「道北の旅Ⅱ」は、利尻山登山を含めて利尻島・礼文島を巡る旅が中心です。
北の最果ての地「稚内」は遠く、どんなに頑張って走っても早くて午後からの第一便には間に合わず二便を利用するしかありませんでした。
↑ 南浜湿原へ向かう路上からも迫力ある利尻山の姿が見えていました。
車ごとフェリーに乗って離島に渡るという初体験をした記念すべきその日は、上空に雲一つないと言っても良いほどに島全体が晴れ渡っていて素晴らしい日和でした。
↑ 「夜空に浮かぶ月」同様に、車を走らせている私に利尻山はどこまでも付いてきます。
「この日、利尻山に登ることができていたなら最高の眺望が見られたに違いない」とその後の旅の中で何度思ったことでしょう…。
次の日、まずまずの天候の中で無事に待望の「利尻山登山」を果たすことができました。
そして利尻島滞在三日目、早朝から島内の名所旧跡巡りを始め、「姫沼」「姫沼展望台」「野塚展望台」「オタトマリ沼」「白い恋人の丘」等と観光地に立ち寄りながら国道108号線を南下して行きました。
今回紹介する「南浜湿原」は、最南端にある「仙法志崎公園」の手前、利尻島でもかなり南部に位置している利尻島最大の高層湿原です。
※ 高層湿原
湿原は「低層湿原」「中間湿原」「高層湿原」の3種類に区分される。湿原のサイクルは、低層湿原→中間湿原→高層湿原→乾燥化→森林化というプロセスを辿るとされています。高層湿原は低温・過湿の土壌(酸性で貧栄養状態)に発達した草原で、枯死したミズゴケが分解されず泥炭となり水を含み過湿となっている。代表的な高層湿原として、尾瀬ヶ原、霧ヶ峰の八島湿原などがある。
海抜約5mにある高層湿原は日本では珍しい場所で、周辺にはアカエゾマツの林が広がり、湿原の入り口付近にあるメヌウショロ沼周辺には木道が整備されています。
メヌウショロ沼は「逆さ利尻富士」の撮影ポイントでもあります。
『 利尻富士町指定天然記念物 南浜湿原 昭和54年10月26日指定 (説明板より)
南浜湿原は、メヌショロ沼を擁する面積6㌶の小さな湿原です。湿原は、おそらく沼浦湿原と同様の形成をたどってできた火口跡(マール)に、縄文海進による海面上昇で水がたまり、その後海退に伴い今からおよそ4500年前頃に誕生したと考えられています。また、湿原を構成する泥炭層(植物が分解されず堆積した層)は、厚さ4㍍にもおよびます。
ミズゴケが発達した高層湿原の周りには、アカエゾマツが広がり、春の訪れを告げるミズバショウの大群落やキバナノアバナが、初夏にはイソツツジやツルコケモモ、ワタスゲ、秋にはタチギボウシやサワギキョウなどをはじめとする100種類以上の植物が分布しています。また、湖畔に訪れるカモ類やサギ・シギ類まども多く観察されます。
平成21年8月
利尻富士町教育委員会 』
『 「十六景スタンプラリー」 (説明板より)
六景
「うたう山」
祝歌
はれやかに 立ち昇り
詩・原子 修
天を仰いでたからかに歌う口のひらきを見せます。目を見ひらき、鋭い頂上が研ぎすまされた鼻を思わせます。大きく口をひらいて、利尻の大気、水のおいしさ、昆布や海胆や魚の幸を寿ぎます。 』
※ ウィキペディアフリー百科事典「利尻島 」、「利尻島観光ポータルサイト りしぷら 」を参考にさせて頂きました。
ご訪問頂きありがとうございました。
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