『北海道のダム』-当麻ダム-
こんにちは、ご訪問頂きありがとうございます。
今回は、「当麻(とうま)ダム」(上川郡当麻町3287番1地先)を紹介します。
(訪問日:2019年(令和元年)9月下旬)
当麻ダムのある当麻町は旭川市の北東に位置していて、当別町の北側で比布町(ぴっぷちょう)や愛別町(あいべつちょう)と接しています。
旭川市から当麻町・愛別町方面へ国道39号線を北上し、その途中で道道140号線に入り南に向かいます。
道なりに進み、旭川紋別自動車道の高架下をくぐり約2㎞ほどの所の交差点付近に「当麻ダム⇨」の標識があり、そこで左折して進むと本ダムに着きました。
最寄りのダムとしては、南に旭川市の「ペーパンダム」、北に愛別町の「愛別ダム」があります。
石狩川水系当麻川にあり、灌漑用水洪水調節を目的に造られた「アースダム」です。
堤高21.3m、堤頂長218m、湛水面積47ha、総貯水量303.9万㎥となっています。
本ダムは、国営開墾建設事業「当麻地区」(昭和21年~42年度)で、昭和26年(1951年)~34年(1959年)にかけて築造されました。
近年北海道でも局所的な集中豪雨が増加していて、平成28年(2016年)には複数の台風が上陸するなど水害への懸念が高まっています。
築造以来流域の開発等によって洪水流出形態が変化し、洪水を安全に流下させる機能が低下することで、ダムが決壊し下流域の農地などへ甚大な被害を発生させる恐れがあります。
そのため、国営総合農地防災事業「とうま地区」で本ダムの洪水吐(こうずいばき)を改修する工事(正面越流Y型と呼ばれる形式を採用、洪水流下能力が141 ㎥/s から268㎥/sに増強)が平成19年度から行なわれ平成29年度に完成しました。
厳しい財政状況の中でやインフラの老朽化が問題となっている昨今、既存ストックの有効活用が課題となっていて、本事業は既設の農業用ダムを有効活用するモデルケースとして注目されているそうです。
※ 一般財団法人日本ダム協会Webサイト「ダム便覧・当麻ダム」、国土交通省 Press Release 「世界の北海道を」を目指して -北海道総合開発計画―、e-kensinプラス 北海道建設新聞「流下能力2倍に増強 当麻ダム新洪水吐完成」を参考にさせて頂きました。
ご訪問頂きありがとうございました。
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