『道南の旅』-茂津多岬灯台(せたな町)-
こんにちは、ご訪問頂きありがとうございます。
今回は、「茂津多岬灯台」(もったみさきとうだい:島牧郡島牧村字持田)です。
(訪問日:2019年(令和元年)8月中旬)
前回紹介した「茂津多岬パーキングエリア」を後にして、「茂津多トンネル」(島牧村とせたな町の境界にある)を抜けると、右手に「日本一高い 茂津多岬灯台入口 茂津多林道」と書かれた大きな標示板が見えてきました。
「『日本一高い』とくれば、これは万難排して見に行かねばならぬ!」と思い、即右折して林道に入って行きました(この標示板・入口は、せたな町側にあります)。
そのまま数十m進んで行くと、目の前に立ちはだかるように見えるすごく急な坂道がありました。
「これが冬道なら、四駆車でも難儀するぞっ!」と思いながら、夏道なので非力な(おまけに荷物もいっぱい積んでいる)我が愛車でも何とか上って行きました。
進むにつれて傾斜はだんだん緩くなり良かったのですが、樹々が繁る森の中を5分、10分と走って行くのですが、なかなか「灯台」の姿が見えてきません。
午前中は太陽も輝いて良い天気だったのですが、この頃には空に曇が広がり、うす暗く人気のない森の中、おまけに霧まで漂い始めているようで運転していてもだんだん心細くなってきました。
灯台はまだ姿を見せませんが、やがて立派で目新しいトイレが建っている広場「林間広場」に出ました。
周囲を見渡してみると幾つかの標示板が目につきましたが、頭に『熊出没注意!』の看板が浮かんでくるような雰囲気が満載状態で…。
そんな雰囲気なので車から外に出るのに一瞬躊躇してしまいました。
でも、「何の看板なのか」興味もあって、「勇敢な私」と「臆病な私」が心の中でしばしせめぎ合いを始めました。
そこへ「中立の私」が「すぐ戻れるように看板の傍に車を停めて出ればいいじゃん!」の声に、即両者は賛同!
大きな看板には『狩場山地須築川源流部森林生態系保護地域』、その他は道標で、『狩場山登山口(茂津多コース・10KM)』と『入山ポスト』等がありました。
『 狩場山地須築川源流部森林生態系保護地域
我が国のブナの北限近くに位置するブナを主体とする原生的な天然林を保存することにより、森林生態系からなる自然環境の維持、野生動物の保護、遺伝資源の保存、学術研究等に役立てることを目的に、平成5年、森林生態系保護地域を設定しています。(面積 2732ha)
北海道森林管理局
渡島森林管理署 (標示板より) 』
そそくさと車内に戻り、目指す灯台へ再出発しました。
やがてとんがり屋根が印象的な茂津多岬灯台が見えてきました。
赤・白の横縞模様の灯台は良く見るのですが、ここの灯台は黒・白の横縞模様でした。
やっとの思いで灯台に辿り着けたのですが、辺りは濃い霧が立ち込める白い世界で、遠くの景色を一切見ることができませんでした。
『 茂 津 多 岬 灯 台
★茂津多岬灯台の歴史
1937年(昭和12年)鉄筋コンクリート造で標高日本一の灯台が建てられました。宿舎もあり、灯台を管理する職員が家族と住んでいました。
1951年(昭和26年)兵庫県に日本一の余部埼灯台が建設され、この灯台は2番目になりました。
1963年(昭和38年)機会が自動化され、無人の灯台になりました。
2001年(平成13年)屋根部分が交換され、再び日本一に!
★なにが日本一なの?
茂津多岬灯台は、海面から灯台頂部までの高さが日本一です。
光は、なんと68.5㎞(37海里)先までとどきます。
(標示板より) 』
いつか行った「裏摩周展望台」からの白い世界を思い出してしまいました。
そして、ここも『いつ熊が出てきてもおかしくない雰囲気』が霧以上に立ち込めていたので、地に足が着いていない感じでした。
それでも頑張って動画も撮りました!!
※ 以下の動画について、風切り音などが入っていますので音量にご注意ください。
晴れていれば、日本海の「奥尻島」が眺められるそうで、この日は「海(うみ)」の「う」の字も見られなかったので非常に残念でした。
※ ウィキペディアフリー百科事典「 茂津多岬」、「茂津多岬灯台」を参考にさせて頂きました。
ご訪問頂きありがとうございました。
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