『登山日記・羊蹄山』-羊蹄山へ・中山峠-

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中山峠 こんにちは、ご訪問頂きありがとうございます。

(訪問日:2018年(平成30年)9月下旬)

 2018年(平成30年)は、いろんな山に登ることができました。

 札幌市南区にある「観音岩山」(八剣山)から始まり、恵庭岳、雌阿寒崖、雄阿寒岳と登ってきました。

 そのどれもが「一度は登ってみたい、あの山頂からの眺望をぜひ見てみたい!」とかねがね思っていた山ばかりでした。

札幌市街地・国道230号線 札幌市街地・国道230号線

 札幌市街地を東西に走っている国道12号線、その途中から230号線につながり札幌市南区へ向かう。

 私は、仕事の休みに合わせて山登りをしていますので、1年でこれだけの山に登れたということは、昨年はかなり天候に恵まれていた年という証です。

札幌市街地・国道230号線 札幌市南区・国道230号線

 札幌市南区を貫けて、さらに国道230号線は定山渓方面へ向かう、正面に山頂が平らな形の「神威岳(かむいだけ)」が見えてきました。

 さらに登ってみたいと思う山はたくさんありますが、距離的に1日や2日で登ってこられるような山は、だんだん少なくなってきました。

札幌市南区・国道230号線 札幌市南区・国道230号線

 山頂部分の平らな形が印象的な「神威岳」、その奥に「烏帽子岳(えぼしだけ)」、どちらもいつかは登ってみたいと思っている山々です。

 雄阿寒岳に登ったのが8月上旬、「天候次第では、もう一つくらい山登りができるかな?」と思い、次に登れそうな山をあれこれ物色していました。

定山渓温泉市街地 中山峠へ

 さらに温泉市街地を通過し、「豊平峡(ほうへいきょう)ダム」へ分岐する交差点も通過。

     そこで思いついたのが「羊蹄山」(標高1898m)でした。
     羊蹄山には幾つかの登山コースがありますが、そのコースや登山口の場所によっては我が家から4時間くらいで行けそうな距離です。

定山渓トンネル 中山峠へ

 定山渓トンネルを通過、車窓の右手に「右肩上がりのお山」、多分「無意根山(むいねやま)」なのかな?(違っていたら、すいません)が見えていました。

     でも、「羊蹄山は、登って下りてくるだけでもかなり時間のかかる山」と聞いていたので、私にとっては「かなりハードルの高い山」と思っていました。

定山渓国道の碑 定山渓国道の碑

↑ 中山峠へ向かう途中、左手に「定山渓国道」と刻まれた石碑を見かけました。

※ この定山渓国道の碑は、定山渓から中山峠間の改良工事によって無意根大橋や定山渓トンネル等が整備され、札幌と道南を結ぶ一大幹線が完成したことを記念して1969年(昭和44年)に建立されました。

定山渓国道の碑 定山渓国道の碑

 「あれは何だろう?」と見に行くと、「小鳥の水飲台」と書かれた表示板がありました。

     よく調べてみると、初・中級者向けのコースでも往復約9~10時間(中・上級者向けのコースは往復約8時間)ほどかかるようです。

定山渓国道の碑 定山渓国道の碑

 隣接した駐車スペースからの眺めです。

     羊蹄山は、標高差が約1900m、距離は最短コース(喜茂別コース)で9.07㎞、最長コース(京極コース)で11.61㎞あります。

水源の森・碑 水源の森・碑

 定山渓国道の碑がある小山の反対側に、もう一つ「水源の森」と刻まれた石碑と、その横に「豊かな水源・生態系を守る森づくり」と書かれた説明板がありました。

※ 札幌市民へ水道水の大部分を供給している豊平川、その豊平川の上流部にある定山渓の森、そこは札幌市民にとっての大切な「水源の森」ということから、この水源の森の碑は建立されたようです。

 北海道森林管理局は、この水源の森を初めとして北海道の国有林の管理・保全に取り組んでいます。

 その一つ「札幌水源の森づくり」では、「札幌市民が参加しての森に植えるポット苗木作り」活動を通じて「森と水の関わり」についての啓蒙活動を行っているそうです。

水源の森・碑 水源の森・碑

 石碑の横にはテーブルとベンチもありました。

 これまでの経験から、下りはどうにか人並みの時間で下りて来られていますが、登りは標準的な人の少なくても1.5倍はかかるとみておかないといけません。

 でも、今年もトレーニングを兼ねて幾つかの山を登って来ていたので、「ここで一つ挑戦してみてもいいかな?!」と思うところもありました。

水源の森・碑 水源の森・碑

 「豊かな水源・生態系を守る森づくり」説明板

『    豊かな水源・生態系を守る森づくり
 前方に見えるこの広大な森林は15.5百ヘクタールに及ぶ奥定山渓国有林です。森林の構成は、トドマツ、エゾマツなどの針葉樹とミズナラ、センノキ、カンバ等の広葉樹とが混交しているとともに、壮齢の木や若い木も交えており、変化に富んでいます。
この森林は札幌市民にとってかけがえのない水源で、1995年には全国の「水源の森百選」に選ばれています。
また、支笏洞爺国立公園の区域であることから、優れた景観、野生動植物
の保護などにとっても重要は森林です。この奥定山渓国有林においては、水源のかん養や景観の保全等の森林が有する公益的機能を重視した管理経営を行っています。
 このように、水源地を守り、景観を保全するなどのため、主な伐採の方法を択伐(抜き伐り)を基本とし、伐採を行った場合には、樹木を伐採後に地面に落ちた樹木の種子が芽を出し成長しやすいように、地面を掻き起こしたり、苗木を植込んだりしています。このような作業を適切に行うため、景観を損なわないように設計した総延長265キロメートルの林道が作られています。
 さらに、奥定山渓に南端にある漁岳周辺は、そこに生育する動植物の保護、遺伝資源の保存や利用、森林に関する学術研究に役立てるため、人手を加えないこととし、後世に引継ぐため、森林生態系を設定しています。
人は自然と共生し、森林から恩恵を受けるためには、自然の力を上手く利用することが大事です。札幌の水を支えるこの奥定山渓国有林の豊かな森林はこうして私たちの子孫に引継がれようとしています。    (説明板より)     』 

支笏・無意根緑の回廊 支笏・無意根緑の回廊

 私がよく聞いているラジオのパーソナリティの方が倶知安町出身で、「現地の人達は小中学生でも平気で登っているよ」というようなことを番組の中で話していました。

 自分に都合の良いことは素直に信じてしまう質の私は、その言葉を信じ勇気づけられて「羊蹄山登山」を決心した次第です。

支笏・無意根緑の回廊 支笏・無意根緑の回廊

 「支笏・無意根 緑の回廊」説明板

※ 支笏・無意根 緑の回廊

『 国有林では、北海道の自然を代表する森林を森林生態系保護地域等の保護林に設定して保全そています。
 これらの保護林と保護林を結び、貴重な野生生物等の広域化や相互交流を図り、より効果的な保全を図るため「支笏・無意根」、「大雪・日高」及び「知床半島」の緑の回廊を設定しています。
 この「支笏・無意根」緑の回廊は、エゾマツ・トドマツなどの針葉樹林からブナ林への移行地域にある魚岳周辺森林生態系保護地域と、アカエゾマツ針葉樹林からダケカンバ・ハイマツ林への推移が見られる無意根山周辺植物群落保護林を結ぶ回廊です。   (説明板より)    』

 そこで今回の羊蹄山登山は、倶知安(くっちゃん;比羅夫ともいいます)コース、難易度低めで距離11.57㎞、登り5時間、下り3時間45分、「2番目に利用者が多い」というコースを選択しました。

支笏・無意根緑の回廊 支笏・無意根緑の回廊

 では、新シリーズ1回目の今回は、「羊蹄山へ・中山峠」ということで、登山口へ向かう途中のようすから紹介していきたいと思います。
                             (訪問日:2018年(平成30年)9月下旬)

中山峠へ 中山峠へ

 さて、札幌市近郊にある我が家から羊蹄山へ向かうには幾つかの道があります。

今回は、勤務のシフトの関係でたまたま二日連休という日程で余裕はありましたが、1日目の早朝から登るには無理がありました。

 そのため、1日目は真狩村(まっかりむら;演歌歌手・細川たかしさん出身地)で観光してから倶知安町に入り、2日目の早朝から登山を開始することにしました。

中山峠へ 中山峠 道の駅望洋中山

 中山峠(標高835m)に着きました。

 そうすると、札幌市街地を貫け定山渓を通って中山峠を越え、喜茂別町・留寿都村を経由して真狩村に向かうコースがベストということになります。

中山峠 道の駅望洋中山 中山峠 道の駅望洋中山

 中山峠の頂上にある「道の駅 望羊中山」(虻田郡喜茂別町字川上345番地)です。

 私が選んだ倶知安コースの登山口は、その名が示しているように「倶知安町」(外国人に人気あるパウダースノーの「ニセコ・スキー場」がある町)にあります。

中山峠・道の駅望洋中山 中山峠・道の駅望洋中山

 中山峠の近くにある「道の駅」を紹介する標示板

 JR北海道函館本線・比羅夫(ひらふ)駅が最寄りの駅になりますが、そこから登山口(半月湖野営場の近く)までは車で約10分程かかり、支笏洞爺国立公園内の森の中にあります。

中山峠 道の駅望洋中山 中山峠 道の駅望洋中山

中山峠 道の駅望洋中山 中山峠 道の駅望洋中山

中山峠 道の駅望洋中山 中山峠 道の駅望洋中山

中山峠 中山峠

 顔出し看板の右奥に見えている細長くて高さが異なる3本の塔は「アスパラガスの塔」といいます。

中山峠 中山峠

 中山峠というと名物「あげいも」です、私も通るたびに毎回買って味わっています。その名前の中にもあるように、「蹄山」をバックにした「顔出し看板」もあります。

中山峠・峠の茶屋 中山峠・峠の茶屋

 国道を挟んで向こう側にも、「中山峠 峠の茶屋」があります。

中山峠から羊蹄山 中山峠から羊蹄山

 雲のかかった羊蹄山(ようていざん:1898m・左画像)と、その左隣に見えるのが「尻別岳(しりべつだけ:1107m・右画像)

中山峠から羊蹄山 中山峠から羊蹄山

中山峠から羊蹄山 中山峠から羊蹄山

 「中山峠」の石碑と、その奥に見えている羊蹄山

中山峠から羊蹄山 中山峠から羊蹄山

中山峠 中山峠・峠の茶屋

 道の駅の近くにある石碑「旧本願寺街道」

中山峠 旧本願寺街道跡・碑

 道の駅の近くにある石碑「旧本願寺街道」、本願寺街道は国道230号の基礎となった道路です。2001年(平成13年)に脆弱化したため新しく御影石で再建されました。

旧本願寺街道跡・碑 現如上人像

 「現如上人像(げんにょしょうにんぞう)」と「現如上人銅像の由来」石碑

※ 1869年(明治2年)の東本願寺が北海道の開拓を政府に願い出、翌明治3年に新門跡・大谷現如(光瑩;こうえい)上人(しんもんぜきおおたにげんにょしょうにん)が北海道に入り新道の開削に取りかかりました。

 明治4年にわずか1年3カ月で尾去別(おさるべつ:伊達市長和町)から中山峠を経て平岸(ひらぎし:札幌市)までの約105㎞、幅2.7mの道路を開削しました。

 1969年(昭和44年)に北海道開拓100年を記念して本願寺街道開削の祖、光瑩の英姿を刻んだ像が建立されました。  

アスパラガス栽培発祥之地・碑 アスパラガス栽培発祥之地・碑

 「アスパラガス栽培発祥之地」石碑

『   アスパラガスの塔
 喜茂別町は全国で初めてアスパラガスの本格的な栽培が始まった地です。
喜茂別町で採れるアスパラガスは自然条件が適しているため、繊維質がやわらかく、風味があって優れています。
 この新鮮なアスパラガスを原料として最高の技術を誇る地元クレードルの工場で加工された缶詰は広く全国に販売されています。
 また、採りたてのグリーンアスパラガスもふるさと小包などで国内各地に送られています。
                             平成元年
                     喜茂別町長 前田政男  (説明板より)  』

 1日目はまず「倶知安町の半月湖野営場」まで行ければよく、「『歌う細川たかし像』があるという『真狩川河川公園』がメイン」ということもあって時間に余裕がありました。

 それで「これまで先を急ぐあまり、気にも留めずにやり過ごしてきた物たちを、今回は少し時間をかけて見てやろう」ということから盛りだくさんの内容となってしまいました。

※ ウィキペディアフリー百科事典「羊蹄山 」・「中山峠」・「道の駅望羊中山」、「倶知安観光案内所 ウェブサイト;登山・トレッキング」、「林野庁ウェブサイト・緑の回廊」「北海道道の駅総合サイト北の道の駅・望羊中山」「札幌市役所みなみ区ウェブサイト・悲願の本願寺道路」を参考にさせて頂きました。

 ご訪問頂きありがとうございました。

 

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