『道北の旅Ⅱ』-利尻島へ・前半-
こんにちは、ご訪問頂きありがとうございます。
今回は、「利尻島へ・前半」と題してその様子を紹介します。
オロロンライン(国道232号線)を北上し、天塩町(てしおちょう)市街地で道道106号線に入ります。
さらに道道106号線を北上し稚内(わっかない)市街地に入り、稚内駅手前で右折してフェリーターミナルに向かいました。
↑ やっとフェリー乗り場に着きました。
フェリーのような大きな船に乗るのは30数年ぶりです。
高校の修学旅行で「青函連絡船(せいかんれんらくせん)」に乗ったのが最初、職場の旅行で焼尻島(やぎしりとう)へ渡る際に乗ったのが2回目、そして今回が久々の3回目。
↑ フェリーに自動車を入れる時はバックで入れることを初めて知りました。
しかも今回のように自動車ごと乗船したのは初めての経験です。
自動車航送の運賃にはドライバー1名の料金が含まれているのですが、でも往復で3万円を越えてしまいます。
我が身一つ(手荷物にも料金はかかるようですが)なら2等船室で往復6千円までかかりません。
島に渡った後の交通費や宿泊費・食費などを考えると、試算(車中泊を前提にしてですが)してみたら車を持って行った方が全然安く済むことが分かりました。
↑ 稚内港に停泊中の巡視船「りしり」、その向こうに見えているのが「北防波堤ドーム」
全6泊7日の今回の旅で利尻島では5泊(天候が悪ければもっと延びていたかもしれません)し、利尻島内はマイカーで周遊し、礼文島には2回渡り足としてレンタサイクル1日とレンタバイク1日借りました。
↑ 出港にむけて準備作業中、 遅れていた最後のお客さん? が乗船したのかな…。
↑ 車両積込みの時の板が引き上げられ折り畳まれていきました
※ 以下、各動画の視聴の際には風切り音や機械音・エンジン音などが入っていますので、音量にはご留意ください。
7月の利尻島・礼文島は観光シーズン真っ只中のかき入れ時ですから、ホテルや民宿などに泊まると(2回の食事は付くでしょうが)安くても1万円越えは必至でしょう。
↑ 車両積込みの時の板を収納完了し、いよいよ出航の時が来たのかな…?
私にとって今年は「還暦記念イヤー」(1年遅れではありますが)で、自分へのご褒美として道北の他にも道南や道東へも旅したいと計画していました。
なにせ昨年末から無職の身ですから無駄遣いは許されませんし、ケチケチ旅行に徹しざるを得ません。
さて、今回の旅の話に戻ります。
これまでの道中あちらこちらに寄り道をしながら、ついに北の最果て稚内のフェリー乗り場に到着しました。
↑ 出航しました! ぐんぐん港を離れ、外海を目指します グーンと急カーブ、航跡を見ているのも楽しいです
無事に着けたのはいいですが車同伴でフェリーに乗るのに、どこに車を停めたらいいのかが分かりません。
来る途中で電話予約していたので乗船の権利? は確保済みです。
電話で言われたように車検証とサイフをもって建物の中の案内カウンターへ向かいました。
チケットを買い、車を乗船させるために駐車場に戻り車中で待機していました。
すると、係の方から「船の中に車をバックで入れてください」(他のフェリーも同じかどうかは分かりませんが)と言われました。
「えっ、バックで…」唐突に言われて一瞬戸惑いましたが、「そうしないと乗れないなら…」と、自分の不安な気持ちに「褐!」を入れました。
↑ どんどん港が遠ざかり小さくなっていきます
言われるまで普通に前進して乗り込むものとばかり思っていましたから。
外からはフェリーの中の様子は全然見えません、普段はバックのまま長い距離を動かすなんてほとんどないので「大丈夫かな…」と少々不安に。
↑ 稚内市街地の街並みが見えてきました
↑ 船はさらに進み、野寒布(ノシャップ)岬(西側から望む)にさしかかりました。
緊張しながら自分の番を待っていましたが…、ついに「来た~っ!」…前の車の動きを手本に同じように運転して行きました。
床には車を固定するために使うのか?低いレールの様なものが何本も奥へと走っているようで、それを横切るたびにグラグラと車体が左右に揺れたので「オットット~」と焦りました。
↑ ノシャップ岬沖をぐるりと半時計回りに進み、ノシャップ岬灯台を北側から望む
倉庫のようなうす暗い中を20~30m程の距離をバックでず~っと進み、どうにか指示された場所に停めることができました。
軽乗用車から大型トラックまで大小さまざまな車両を載せるので、バランスよく配置するように考えての指示なのでしょう。
↑ 丘の上にある稚内公園内に立っている「開基百年記念塔」の姿も見えています。
※ 各動画の視聴の際には風切り音や機械音・エンジン音などがさらに大きくなっていますので、音量にはご留意ください。
適当に載せてしまって、「あれっ? 船が傾いちゃった!」何てことになったら大変ですから。
今思い返して、あれがこの旅で私にとっての「最初の試練!」だったことは間違いありません。
↑ さらに船は進み、ノシャップ岬を今度は西の方角から望むようになりました。
↑ さらに西の方角には海上にぽっかり浮かぶ「利尻山」も見えています。
結果的には「案ずるより産むがやすし」でしたが、ビビッてしまった出来事(今なら小声で言える「だてに40年車に乗ってないぜ!!」と…)でした。
↑ 船は宗谷海峡を背にして、海上に浮かぶ「利尻山」を目指して進んで行きます。
↑ 船は利尻水道を南西に向かって進み、抜海(ばっかい)岬沖にさしかかりました。
一旦客室へ上がってしまうと車両甲板へは「立入禁止」になっていて行けないようなので、差し当たって必要と思うものを鞄に詰めて客室(2等)へ向かいました。
↑ 船の左舷に見えている陸地は、北海道の大地。
北海道地図の稚内辺りを見て頂くと一目瞭然(いちもくりょうぜん)なのですが、「ノシャップ岬」と「宗谷岬」は双方とも半島のように突き出している二つの陸地の先端に位置しています。
そして、その二つの陸地の間の凹部分に宗谷湾があって、ノシャップ岬のある方の突き出た陸地(私には半島のように見えますが、地図には〇〇半島とはありません)の東側付け根辺りに稚内港があります。
↑ 丘の向こうに風力発電機の姿が見えました、「もしかしてオトンルイ風力発電所?」とも思いましたが、オトンルイ風力発電所は海岸沿いの道路際にあったはずで、多分「宗谷岬ウインドファーム」という風力発電所でしょう。
天気も良く「客室に閉じこもっているのはもったいない」と思い、鴛泊港(おしどまりこう)へ着くまでずっとデッキ(椅子もあります)で撮影をしたり景色を眺めたりして過ごしました。
出航して船の右舷に見えているのは宗谷岬がある方の陸地「宗谷丘陵」で、左舷に見えているのはノシャップ岬がある方の陸地です。
↑ ふと見ると遠くの水平線上にあった北海道の大地も見えなくなり宗谷海峡の大海原が広がっていました。
↑ 進行方向に見えている「利尻山」が、嬉しいことにどんどん間近に見えてきました。
私の乗ったフェリーは稚内港を出て、宗谷湾を北へ進み、ノシャップ岬沖を反時計回りに旋回して南西に向きを変え利尻水道を通って利尻島の鴛泊港へ向かいます。
稚内港から鴛泊港まで1時間40分の船旅は、まだ続きます。
ご訪問頂きありがとうございました。
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