『道東の旅Ⅲ』-札内川園地-
こんにちは、ご訪問頂きありがとうございます。
今回から「道東の旅Ⅲ」シリーズを始めますので、宜しくお願いいたします。
通算三回目となる今回の道東の旅は、「摩周岳登山」をメインに据えながら摩周湖や屈斜路湖周辺の景勝地、さらにこれまであまり行ったことのない帯広以南の町の観光地などを巡ってくることを計画にいれ、令和元年9月下旬に行ってきました。
その旅の様子をこの新シリーズで紹介していきます。
初回の今回は、「札内川園地(さつないがわえんち)」(中札内村南札内713)を紹介します。
「札内川園地」は、「中札内村(なかさつないむら)」にあります。
中札内村は、北が「帯広市」に、南が「大樹町」(民間単独でのロケット発射成功で有名な町)に、西が「新ひだか町」に、東が「更別村(さらべつむら)」に接していて、「北海道内の村の中で最も人口の多い村」となっています。
今回も道東方面へは、狩勝峠を経由して行きました。
狩勝峠はここ数年で両手の指の数ほど通っていますが、通るたびに観光客で賑わっていた頃の様子が懐かしく思い出されます。
父の生まれ故郷が十勝の小さな町でしたので、私が子供の頃には何かあるたびに十勝の親戚の家に行きました。
父の運転する車でこの狩勝峠を通って行くのですが、トイレに寄りながらの休憩にはちょうど良い距離にありました。
峠の茶屋ならぬお土産店はいつも大勢の客で賑わっていて、私も「揚げいも」などの名物を買ってもらい食べた記憶があります。
それがもうかなり前に閉店してしまい、今では入口にシャッターが降ろされ、店の前の数台の自動販売機だけが営業を続けています。
車で地方を走っていると、閉店し廃屋のようになって道路脇に残っている「ドライブイン」や「食堂」などを見かけます。
私は「コンビニの出現がドライブ事情を変えた」のではないかと密かに、そして勝手に思っています(「コンビニが良いとか悪いとか」そういう話ではなくて、やはり「時代の潮流」なのではないでしょうか…)。
通る街のほとんどには「コンビニ」があり、そこに寄ればいつでも標準化された商品が揃っていてトイレも気兼ねなく使わせてもらえます。
また、弁当やおにぎり、パンなどを買えば、わざわざ停車しなくても運転手以外は車を走らせながら食事を摂ることができます。
また、道路事情も変わってきました。
「バイパス道」というのでしょうか、特に用事のない町はその市街地を通らず迂回できるように道路の整備が進めれているように思います。
話が脱線してしまい申し訳ありません、本題に戻ります。
国道38号線の狩勝峠を下り、芽室町(めむろちょう)市街地で道道317号線に入ります。
道道317号線からさらに道道55号線へと進み、中札内村市街地に入りました。
中札内村の上札内地区で道道55号線から道道111号線に入り、「札内川ダム」(このダムは「北海道のダム」シリーズで後日紹介します)方面へ向かいます。
札内川ダムの下流に、今回紹介する「札内川園地」があります。
札内川園地内には、「札内川園地キャンプ場」や「日高山脈山岳センター」、「ピョウタンの滝」があります。
※ 日高山脈山岳センター・・・北海道を東西に分け、南北に150㎞に渡り2000m近くの山々が連なる日高山脈に関する資料の展示や情報の提供などをしています。また、バンガローやレンタサイクルの受付なども行っています。
また、1970年(昭和45年)に日高山脈カムイエクウチカウシ山で福岡大学の学生5名が登山中にヒグマに遭遇し、うち3名が襲われて亡くなった「福岡大学ワンダーフォーゲル部ヒグマ襲撃事件」の詳しい資料や襲ったヒグマの剥製なども展示されています。
札内川園地キャンプ場には、フリーサイトやバンガローの他にキャンプファイヤー場もありますので、キャンプファイヤーを囲んで仲間と楽しむこともできます。
また、キャンプ場の近くにはバーベキューハウスやテニスコート・アスレチック・遊歩道などもありますので、家族はもちろんこと、サークル仲間等で楽しく過ごすことができます。
何といっても見応えのあるのがピョウタンの滝、園地の入口にある橋に足を踏み入れるとすぐ横に10mの落差で豪快に流れ落ちる滝の姿が目に飛び込んできます。
このピョウタンの滝、実は以前に水力発電所の貯水池を目的に建設された「農協ダム」なのです。
1955年(昭和30年)7月の豪雨によって流れてきた土砂で埋没してしまい、残された堰堤(せきてい)がいつしか「ピョウタンの滝」と呼ばれるようになり、現在では札内川の観光名所となっています。
※ 「中札内村観光協会サイト・中札内村観光情報『札内川園地』」、「北海道文化資源DBサイト『日高山脈山岳センター』」、フリー百科事典ウィキペディア「福岡大学ワンダーフォーゲル部ヒグマ事件」を参考にさせて頂きました。
ご訪問頂きありがとうございました。
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