『登山日記・雌阿寒岳』-四合目、五合目-
こんにちは、ご訪問頂きありがとうございます。
今回は、「四合目、五合目」を紹介します。
前回では三合目に着き、小休憩した後で再び登り始めました。
相変わらず樹木が茂る森の中を黙々とひたすら歩き続けました。
そんな中、熊避けの鈴(怖がりなものですから大小合わせて4個ほどいつも腰にぶら下げてます)だけが周囲に鳴り響いていました。
四 合 目
私は多くの山に登っている訳ではありませんが、この雌阿寒岳の登山道には木の根がすごく多いような気がします。
この日は晴れで道も乾いた状態なので心配なかったんですが、「雨などで木の根が湿っていると滑って大変だろうな」と思いながら歩いていました。
私が山で履いている靴の種類は「トレッキングシューズ」、本格的な登山靴(「登山靴は革製で高い」というイメージが…)ではありません。
私の持っている靴の中では、一番靴底が厚くて硬いものです。
事前にネットを検索して調べると、「岩場などでは靴底が厚く、くるぶしが隠れて足首をサポートしてくれるような靴が良い」と書いてあったので購入しました。
岩場だけでなく、こうした木の根がゴツゴツ出ている所でも捻挫などから足首を守ってくれそうで安心感を感じています。
そんなことを考えながら歩いていたら、視線の先に「4合目」の標示板が見えてきました。
私は、道の途中でこの「〇合目」の標示板を見ると、「よしっ、〇合目まで来れた!」という嬉しさと安ど感で一杯になります。
五 合 目
「よしっ、〇合目まで来れた!」という小さな喜びを感じ、「よっしゃ、次は〇合目だ!」と気合をかけながら登っています。
何時間も歩き続け疲れがたまってくると「も~う嫌になってきた~、引き返して帰ろうか~」と、ついつい弱い自分が現れて立ち止まります。
だけど「ここまでは来れた、足を停めない限りは必ず山頂にたどり着ける」と思い直して、重い足?体?を引きずるように再び登り続けます。
3~4年ほど前に、「雨竜沼湿原」に初めて行った時のことです。
水は500mlのペットボトル2本ほどしか持たず、靴も普段のスニーカーを履いて出かけました。
でも、実際に行ってみると湿原までの道のりは私にとって真に「登山」そのものでした。
30年以上の登山ブランクがあって、思いがけない登山でしたので、自分のペースも考えずに登ってしまいました。
息を切らせ全身汗びっしょりになりながら力ずくで(今よりも若かったですから…)登って行ったという感じでした。
小高い丘にある湿原展望台までは行けましたが、下山のことを考えるとゲートパーク管理棟の方に勧められた「南暑寒岳行き」は断念しました。
何とか下山して帰って来られましたが、その後の喉の渇きが半端なく500mlのペットボトル飲料を4~5本くらい立て続けに飲んでやっと落ち着きました。
良い判断だったとは思っていますが、南暑寒岳に行けなかったことが残念で、今でも登山するたびに思い出します。
兄弟両親と一緒に小学校入学前の小さな子も登っていましたし、けっこう年配の方もいらっしゃいましたので、そんなハードなコースでもないはずです。
今思い返して、自分の体力とペースを考えて登ってさえいればあんなに疲れ果てることもなかっただろうと後悔しています。
またあれ以来、よほど低い山でもない限り何はなくても水(スポーツドリンクなど)だけはたっぷりリュックに詰め込んで山に行きます(最低でも3ℓ+α、これが重いんです)。
話は雌阿寒岳に戻りますが、木の根につまずき転びそうになりながらも五合目にも到着することができました。
その途中、登山道の脇に小さな小屋のような建物がありました。
何だろうと思い近寄ってみると、扉に「ポンマチ火口下観測局」と書かれた表示板がありました。
「ポンマチ火口って何だろう?」と思いましたが、その時は調べる術もなく忘れていました。
自宅に帰ってからネットで検索し調べてみましたら、「ポンマチネシリ火口」という言葉が出て来ました。
「雌阿寒岳とは、ポンマチネシリや阿寒富士、西山、北山など八つの小さな火山から構成される成層火山群のこと」をいうのだそうです。
そして、約1000年ほど前にポンマチネシリ山頂部で噴火や水蒸気爆発が起きて、ポンマチネシリ火口(旧火口や赤沼火口など)が形成されたそうです。
※ ウィキペディアフリー百科事典「 雌阿寒岳」を参考にさせて頂きました。
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