『北海道開拓の村』-旧田村家北誠館蚕種製造所-
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今回は,「旧田村家北誠館蚕種製造所 」(きゅうたむらけほくせいかんさんしゅせいぞうしょ)を紹介します。
絹(きぬ:糸)の原料になる蚕(かいこ)の卵をとる作業をする建物です。
浦臼村(現:浦臼町)養蚕伝習所教師でした田村忠誠が、当時模範とされた東京蚕業試験場の蚕室を参考に1901年(明治34年)から1905年(明治38年)にかけて建築したものです。
蚕種(さんしゅ:蚕の卵)の製造販売を行うかたわら、多くの養蚕技術者を養成しました。
桑(くわ)を蓄えておく部屋、蚕を育てる部屋、卵を産みつけた紙を整理する部屋などがありました。
※ 蚕(かいこ)・・・チョウ目・カイコガ科に属する昆虫の一種、毛虫のような虫。桑(くわ)の葉を食べて大きくなると糸をはき繭(まゆ)をつくり、その中でさなぎになります。繭を茹でてほぐして、よっていくと生糸(きいと)になります。生糸を織物にしたものを絹布(けんぷ)といいます。
※ 桑(くわ)・・・クワ科クワ属。カイコのエサとして古来重要な作物で、果樹としても利用されます。葉は薄く、つやのある黄緑色で、縁にはあらい鋸歯があります。春に開花し、果実は初夏に熟します。キイチゴのような柔らかい粒が集まった形で、熟すと赤黒くなり甘くておいしい。
※ 絹・・・蚕(かいこ)の繭からとった動物繊維です。独特の光沢をもち、古くより珍重されてきました。1個の繭から約800~1200mとれ、絹織物などに利用されます。養蚕業(ようさんぎょう)・製糸業は明治以降の日本が近代化を進めるうえで重要な産業でした。1909年(明治42年)には日本の生糸生産量が世界最高になり、明治・大正期の外貨獲得源になりました。
※「北海道開拓の村ホームページ:旧田村家北誠館蚕種製造所」、フリー百科事典ウィキペディア「蚕」、「桑」、「絹」を参考にさせて頂きました。
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