『道南の旅』-幌似鉄道記念公園-
こんにちは、ご訪問頂きありがとうございます。
今回は、「幌似鉄道記念公園(ほろにてつどうきねんこうえん)」を紹介します。
国道276号線を仁木町から岩内方面に向かって車を走らせている途中、道路沿いに駅舎風の建物と古い列車の姿が見えてきました。
「何だろう? この辺に鉄道はないはずなんだけど…」と思いながら、興味を隠せない(隠す必要もないのですが)私は即立ち寄ってみることにしました。
すると、「幌似鉄道記念公園」の標示板とその近くに「ほろに」の駅名標が立っていました。
かつて共和町にあった「旧幌似駅」(共和町幌似)は、日本国有鉄道(国鉄)が運営していた「岩内線」の駅です。
岩内線は、岩内郡共和町・小沢駅で函館本線から分岐し岩内町・岩内駅までを結んでいた鉄道路線です。
岩内軽便鉄道として1912年(大正元年)に全線が開通し、海産物や石炭(茅沼炭鉱)、鉱物(国富鉱山:銅)などの輸送を行っていました。
その後、ニシン漁の衰退、鉱山の閉山、自動車や道路の発達などにより貨物や旅客が減少し、1968年(昭和60年)に廃止されました。
この旧幌似駅は、1919年(大正8年)に岩内軽便線の一般駅として開業しました。そして、岩内線の廃止に伴い廃駅となりました。
駅跡は、共和町の「幌似鉄道記念公園」として整備され、駅舎・ホーム・駅名標・線路などの施設がそのままの形で保存され、駅舎内には岩内線関連の資料が保存・展示されていました。
その後、国道276号線の道路工事のため公園全体が移動され、駅舎も共に移設されました。
ホームと線路は新造され、車両2両(旧型客車スハフ42 257、有蓋緩急車ワフ29587)も移され静態保存・展示されています。
1967年(昭和42年)に公開された東映映画「旅路」(監督:村山新治、出演:仲代達矢・宮園純子・小山明子・他)、その主人公の勤務駅(作品の中での駅名は函館本線・塩谷駅)としてロケ地に利用されました。
私が訪問した日は、あいにくの休館日で中には入れず残念ながら興味深い資料を見ることはできませんでした。
※ ウィキペディアフリー百科事典「幌似駅 」、「岩内線」を参考にさせて頂きました。
ご訪問頂きありがとうございました。
岩内町・雷電パーキングエリア 👈 今 回 👉 有島武郎文学碑・弁慶の刀掛岩
※青字部分をクリックすると、そのページが表示されます。
※これまで掲載した記事をご覧いただくには、「ホーム」ページの「インデックス」をご利用ください。