『北海道のダム』-聖台ダム-
こんにちは、ご訪問頂きありがとうございます。
今回は、「聖台ダム(せいだいだむ)」(上川郡美瑛町字中宇莫別(かみかわぐんびえいちょうあざなかうばくべつ))を紹介します。
聖台ダムは、前回紹介しました「新区画ダム」の北に位置しています。
美瑛町市街地から道道213号線に入り北へ進み、途中の交差点で右折し道道543号線に入り「下宇莫別」方面へ向かいます。
後は道なりに進みますと、右手に本ダムが見えてきます(訪問日:2018年(平成30年)8月上旬)。
一級河川石狩川水系宇莫別川に建設されている灌漑用のアースダムです。
正式には「コンクリート中心コア型ゾーンタイプアースフィルダム」(コアが土ではなくコンクリート)といい、当時(着工年:1932年(昭和7年))は日本で最大級の工事(建設作業員数:延べ10万人)だったそうです。
当時日本にはなかった機械類をアメリカやドイツから輸入し、基礎岩盤工事に使われた「セメント注入工法」は後に国際大堰堤会議で報告されました。
北海道のダム建設の手本とされ、80年以上経った現在でもほとんど変わらずに引き継がれているそうです。
堤高29.7m、堤頂長485.4m、湛水面積51ha、総貯水量376.7万㎥となっています。
大きな洪水吐(こうずいばき)もこのダムの特徴なのだそうです。
1932年(昭和7年)に着工され、1937年(昭和12年)に竣工しました。
ダム湖は、「聖台貯水池」といいます。
※ 洪水吐(こうずいばき)・・・洪水時にダムと貯水池の安全を確保するために設けられた水の放流設備のことです。
「聖台」という名前は1889年(明治22年)に付近の大地が皇室御料地に編入されましたが、その後御料地一帯の高台が払い下げられました。大御心(おおみごころ)への感謝の気持ちから「聖台」の名が付けられたそうです。
聖台ダム公園は、春は桜やカタクリ、秋は紅葉などの名所として知られていて、2005年(平成1あ7年)には財団法人ダム水源地環境整備センターにより「ダム湖百選」に選定されています。
道路を挟んで聖台貯水池の反対側には「聖台公園」があり、広い駐車場や大きなトイレ棟等が整備されています。
遠くに連なる十勝岳の山々や湖のすばらしい景色に癒されていましたら、大きなジェット音と共に旅客機が現れました。飛行機大好きな私は即カメラを向けてしまいました。
※ ウィキペディアフリー百科事典「聖台ダム 」、「財団法人ダム水源地環境整備センターホームページ:ダム湖百選・聖台ダム公園」、「聖台ダム〔北海道〕ダム便覧」を参考にさせて頂きました。
ご訪問頂きありがとうございました。
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