『登山日記・再び黒岳へ』-桂月岳-
こんにちは、ご訪問頂きありがとうございます。
今回は、「桂月岳(けいげつだけ)」を紹介します。
前回紹介しました「黒岳石室(くろだけいしむろ)」から「桂月岳」山頂までのコースタイムは、「山と高原地図」等によると、標準で「登り約15分・下り約10分」といったところです。
それは普通の(体力のある)人を想定した数値だと思うので、私の場合は「登り1時間、下り30分」として予定を立てました。
桂月岳への登山道入口は、黒岳石室のバイオトイレ横にあります。黒岳石室の標高は1870.7mですので、桂月岳との標高差は67.3mとなります。
そこで時計と相談して、山頂での滞在時間を1時間程度としても、時間に余裕があるので大丈夫でした。それで、さっそく桂月岳へ向けて出発しました。
桂月岳は、標高1938mです。その名前は、大正時代の詩人・歌人・随筆家・評論家であった「大町桂月」氏に由来しているそうです。
また、桂月氏は「層雲峡」や「羽衣の滝」の名付け親でもあるそうです。
未開の大雪山を桂月氏と一緒に縦走した山案内人らは、その道中で桂月氏の人柄に強く感銘を受けたので、この山を「桂月岳」と名付けたのだそうです。
登り始めは緩い坂道でした。進む方角に「凌雲岳」や「北鎮岳」を眺めながら歩きて行きました。
しばらくすると、植物が両側から道を覆うように生い茂っているため足元がよく見えず、躓かないように気をつけました。
この日は天気が良く登山日和でしたが、「悪天候の中でも道に迷わないように」と所々の岩に黄色いペンキで印が付けられてありました。
時々立ち止まっては休憩し、「どこまで登れたのかな?」と周囲の様子も確かめてみました。
『正面の黒岳石室の向こうに見える尖がり山は、「烏帽子岳」かな?」(違っていたらすいません)
左の方を見て「あれは黒岳」、右の方を見て「あれは「白雲岳」と「北海岳」」、と地図と風景を見比べます。でも、地図にはその山の写真は載ってないので違っていないか不安になります。
「主な山の写真でいいから、写真つきの地図があるといいなぁ」と、こんな時はいつも思います。
また登り始めて上の方を見上げると、道はだんだん急坂になっていて、しかも石がゴロゴロしている様子です。
ゴロゴロした大小様々な石の道が続いています。背の高い樹木類はなく周囲の眺めを遮るものがないので、360度ぐるりと見渡すことができます。
山頂から見られる景色を楽しみにしながら、残りの道をさらに登って行きました。
山頂に近づくにしたがってさらに大きな岩が目立つようになりました。
見上げるように見ていた隣の「黒岳」がさっきより低く見えるようになりました。黒岳石室もかなり下の方に小さく見えるようになりました。
進行方向左手の方を見ると、隣りに「凌雲岳」が見えています。
その隣りにはノコギリの歯の様な形の「上川岳」も見えています。その形が魅力的で、登山道があるかどうか分かりませんが「登ってみたいと思う山」の一つです。
とうとう頂上に着きました。ゴツゴツした大きな岩の塊でできた山頂です。
岩と岩の隙間がかなり深い所もあって「足を踏み外しでもしたら・・・」、思わず「くわばらくわばらっ!」と唱えてしまいました。
「その岩の下は?」と下の方を見ると、・・・谷底まで急斜面で急降下!。足元はこんな感じ(↑左側、すいません、短い足が写ってしまいました!)
下を見ないようにすれば、青空のもと山々が連なっている姿は、「すばらしい!」の一言。 さすが「カムイミンタラ:神々の遊ぶ庭」と呼ばれるだけのことはあります!
手前の「凌雲岳」、その奥に見える「北鎮岳」、「凌雲岳」の右隣に「上川岳」、そしてさらに連なる山々。
その山裾に目をやれば「層雲峡温泉」のホテル街。さらに視線を上げると「黒岳」。
1回目の挑戦で「残雪」に阻まれ、くじけずに再チャレンジして、ここまで来れたことに「大感激、大満足!」の私でした。
ゴツゴツした岩だらけの頂上、その岩の上から見る景色はすばらしいのですが、立ったままでは不安定で不安です。
かといって座るにも場所を選ばないとお尻が痛そうです。
私が登った時は他の登山者はなく独り占め状態で、お尻にやさしい場所が選び放題でした。それで、ゆっくり眺望を堪能することができました。
※ ウィキペディアフリー百科事典「 黒岳」「桂月岳」を参考にさせて頂きました。
ご訪問頂きありがとうございました。
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