『道東の旅Ⅱ』-走古丹-
こんにちは、ご訪問頂きありがとうございます。
今回は、「走古丹(はしりこたん)」を紹介します(訪問日:平成28年5月中旬)。
前回紹介しました「旧奥行臼駅逓所(きゅうおくゆきうすえきていしょ)」を後にして、駅逓所近くにある交差点で、国道243号線から244号線(野付国道)に入り「別海・標津方面」の北へ向かいます。
約4㎞程進みますと、風連湖に流れ込んでいるヤウシュベツ川(アイヌ語で「綱曳きの大川」の意味)を渡りますが、その周辺には「ヤウシュベツ川湿原」が広がっています。
その川に架かる「万年橋」から見る「青空を映す川とその両岸に広がる湿原」。春分・秋分の日の頃に見られる「周囲を赤く染めながら川に沈む夕陽と夕焼け」。
それは、「別海十景」に選ばれるだけのとても美しい風景なのだそうです(残念ながら、私はその二つとも目にすることはできませんでした)。
さらに約10㎞ほど東へ進みますと、やがて海(根室海峡)が見えてきます。途中T字路交差点がありますので、そこを右折して道道475号線(ハマナスロード)に入り「走古丹方面」へ向かいます。
※ コンデジでの望遠撮影ですので画質等良くありませんので、予めご了承ください。
その道路の両側に広がっているのが「走古丹原生花園」です。私が訪れたのが5月中旬で道東はまだ早春の頃、大地は「緑」というよりは「山吹色」の方が多くて、原生花園として楽しむにはまだまだ時期尚早でした。
「走古丹」とは、「アイヌ語のアシリコタン(新しい村)」が由来です。「ハマナスロード」の名の通りハマナスが多く見られますが、他にヒオウギアヤメなども咲くそうです。
さらにまた10㎞ほど進みますと、「走古丹漁港」があります(その道の途中に走古丹の先端へ向かう脇道がありましたが、先に走古丹漁港へ行くことにしました)。
走古丹漁港は風連湖内にある別海町の漁港です。漁港の西側に公園があり、東屋・公衆トイレ等があります。サケとニシン釣りで有名な釣り場ですが、カレイも釣れるそうです。
風連湖を挟んで対岸には、民家が見えています。風連湖に突き出た地形の先にあり、三方を湖に囲まれている「槍昔(やりむかし)」という小さな集落です。
※ コンデジでの望遠撮影ですので画質等良くありませんので、予めご了承ください
※ コンデジでの望遠撮影ですので画質等良くありませんので、予めご了承ください
走古丹漁港から来た道を戻り、走古丹の先端の方へ向かう脇道へ入りました。
進行方向の左手・野原の向こうに根室湾が見えています。そして右手には、この辺は湿原らしく野鳥達が羽を休めている沼が、さらにその向こうには風連湖が見えています。
途中まではきれいに舗装された道を快適に走っていたのですが、やがて路面にうっすらと砂が・・・。
さらに進んで行くと、だんだん砂が深くなり、ついに「道路なのか?砂浜なのか?・・・これは砂浜じゃん!」というような所を走っている状況になってしまいました。
幸い我が愛車は4輪駆動にも切り替えられるので、「多少砂にぬかっても大丈夫!・・・だよな?」と思いながら走っていました。
でみ、いくら4輪駆動にできるとはいえ「万が一動けなくなったら、こんな最果ての地で誰も助けに来てくれない!」だんだん不安になってきました。
目の前には
それでほどほどの所で車を停め、後は先端の方まで歩いて行くことにしました。周囲を見ると、海岸線に沿ってテトラポッドがズラリと並べて置かれています。海水による砂浜の浸食を防ぐためなのでしょう。
テトラポッドで囲まれた走古丹の先端、その先には春国岱(しゅんくにたい)、根室半島、根室湾、風連湖。
汽水湖(きすいこ)の風連湖、外海(根室湾)との開口部を隔てて目の前には「春国岱(しゅんくにたい)」が手のとどくくらい直ぐそこに見えています。さらにその奥には、「根室半島」が東へ細長くず~っと伸びています。
やっとのことで走古丹の先端に着いてみると、先着者?先着鳥?がすでにテトラポッドの一番前・特等席を陣取っていて、まるでそこからの眺めを楽しんでいるかのようでした。
春国岱から視線を東の方へずらしていくと、奥の方に風力発電機の3枚羽がクルクル回っている姿が見えました。後で調べてみると、温根沼(おんねとう)の南側にある発電施設の物のようでした(違っていたら、すいません)。
さらに視線を東の方へず~~っと移していくと、海沿いに一段と高い煙突らしき物が立っている白くて四角い建物が目につきました。これも調べてみましたら、「根室市じん芥焼却場」のようでした(違っていたら、すいません)。
※ コンデジでの望遠撮影ですので画質等良くありませんので、予めご了承ください
※ ウィキペディアフリー百科事典「ヤウシュベツ川湿原」「走古丹原生花園」「走古丹 」「走古丹漁港 」等を参考にさせて頂きました。
ご訪問頂きありがとうございました。
※青字部分をクリックすると、そのページが表示されます。
※これまで掲載した記事をご覧いただくには、「ホーム」ページの「インデックス」をご利用ください。