『道東の旅Ⅰ』-トドワラ-
こんにちは、ご訪問頂きありがとうございます。
今年の北海道の冬、思いがけず「雪」が早くにやってきました。
例年ですと、平地では12月に入ってから本格的な「雪」という感じです。遅いときには、年が明けてから「根雪」(春まで雪が融けないでいること)になったことも過去にありました。
ところが今年は、11月中から本格的な雪が降りだし、12月に入るなりもう「根雪」状態です。特に私が住んでいる地域は、北海道の中でも例年雪の多い地域。12月に入る前から雪との戦いが始まってしまいました。
休日前にドッカと雪に降られると「雪かき」(生活するために家の周りの雪を除けたりすること)で休み一日が吹っ飛んでしまいます。
最近、更新のペースがグンと落ちて申し訳ありませんが、そんな事情もありますのでご了承ください。
さて本題に入りますが、今回は「トドワラ」を紹介します。
津波避難タワー展望台を後にして、早速トドワラへ向かいました。
野付半島ネイチャーセンター から片道1.3㎞、徒歩で30分程ということです。訪れたのが5月上旬で天気も良くて寒くはありませんが、周囲の緑はまだまだ少なくこれからという感じです。
【トドワラの古木群】
トドワラは、長い時間かかって作り上げられた砂嘴(さし)の上に成立したトドマツ林が、海水面の上昇あるいは砂嘴の沈降により海水におかされ古木群に変化したものと考えられています。
古木の大部分は樹齢90~120年のトドマツであり、その中に樹齢150~170年のエゾマツも混在していたことがその年輪から読み取れます。
また、年輪幅(5~10mm)からこの林は極めてよい成長をつづけていたことが分かります。
今後、古木群の腐朽が進み塩湿地植物群落に置き換えられつつあるのも自然の生み出す大きな流れなのでしょう。
<北海道> (表示板の記載より)
花を探しながら歩いていたのですが、この時期に咲いている花の種類は少ないようです。
だいぶん歩いてきました。遠くにネイチャセンターやタワー展望台が小さく見えています。北の方角には知床半島の山並みが見えています。
【野付半島の野鳥】
アカアシシギは、1972年に国内では初めて野付半島で繁殖が確認されて以来、国内の繁殖分布は野付半島や春国岱(しゅんくにたい)など道東のごく一部に限られております。
このほか野付半島では特別天然記念物のタンチョウを始め、草原性鳥類であるヒバリなどがたくさん繁殖しております。
また、秋にはコクガンやカモ類、オオハクチョウなど、冬にはオジロワシやオオワシが多数渡来します。
このように野付半島は、一年を通じて多くの鳥の貴重な生息地になっています。
(表示板の記載より)
【野鳥の楽園 野付半島】
野付半島周辺では、これまでに約240種の野鳥が観察されています。これは日本で見られる種類の40%にあたります。その中でもこの地域を象徴しているのが、タンチョウ、アカアシシギ、コクガン、オオワシです。
短い夏は子育てに励み、渡りの途中で羽を休め、厳しい冬を懸命に生きる鳥たち。
あなたはどんな野鳥に出会えましたか?いろいろな野鳥の情報をぜひネイチャーセンターでチェックしてみてください。
(表示板の記載より)
【野付半島の快晴と地形の変化】
野付半島は延長約26㎞の我が国最大の規模をもつ砂嘴(さし)である。
約3000年前にa岬が形成され、砂礫の堆積と浸食の繰り返しによって現在の形となった。
堆積はおもに半島の先端付近で進んでおり、現在でも半島の延長が見られる。
また浸食は内湾側で進み、かつてトドマツ林を形成していた地域も浸食により海水が侵入し、立ち枯れを起こし現在のトド原を形成した。
(表示板の記載より)
2014年12月の爆弾低気圧によりこの木道も被害を受けたそうですが、その修復も進んでいるようで、綺麗な木道が沖の方まで続いていました。
観光シーズン真っ盛りの頃になると、観光船も運行されるようです。その時期には木道の先端の方に、観光船用の桟橋もできるようです。
※尚、観光船については「別海町観光船」のホームページをご覧ください。
ご訪問頂きありがとうございました。
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