『北海道のダム』-金山ダム-

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金山ダム こんにちは、ご訪問頂きありがとうございます。

 今回紹介するのは、「太陽と森と湖のまち・南富良野町」にある「金山ダム・金山湖」です。そこで、その南富良野町についても簡単に紹介したいと思います。

 南富良野町は北海道のほぼ中央に位置し、北東に十勝岳連峰、南東に日高山脈、西に芦別岳・夕張岳を含む夕張山地と、周囲を山に囲まれています。私が道東方面に向かう時には、たいてい「狩勝峠」経由で行きますが、その狩勝峠は南富良野町と新得町にまたがる峠です。

キタキツネ キタキツネ

富良野へ向かう「夕張国道」(国道452号線)で出会った「キタキツネ」  思わず停めてカメラを向けました

金山ダム 金山ダム

 農業が中心産業ですが、金山湖(ダム湖百選)を活かした観光業や林業、鉱業も盛んです。名産・特産物としては、馬鈴薯・ニンジン・スイートコーン・かぼちゃ雪化粧・クマザサ茶・富良野高原そば等があります。

金山ダム 金山ダム

 「花の名山」として知られている夕張岳の「高山植物群落及び蛇紋岩(じゃもんがん)メランジュ帯」が国の天然記念物に指定(1996年(平成8年))されています。テレビドラマや映画の「鉄道員」(ぽっぽや)のロケが町内にある「幾寅駅」で行われました。他にも、「雨鱒の川」や「ウルルの森の物語」等のロケも同町で行われました。

金山ダム     金山ダム

 富良野市街地から国道237号線を南下し、JR金山駅手前にある交差点で道道465号線に入り「幾寅」方面へ進むと、間もなく「金山ダム」が現れます。

金山ダム 金山ダム

 金山ダム(1967年(昭和42年)完成)は、石狩川水系空知川最上流部に建設された北海道内で唯一の「中空重力式コンクリートダム」で、高さが57.3mあります。その下流には、富良野市と芦別市にまたがる「滝里ダム」(1999年(平成11年)完成)があります。

金山ダム 金山ダム

 本ダムでは、「河川維持放流」を冬季以外に行っているそうです。ダム完成後、発電のために発電所に水を導水したため、ダム直下1.0㎞が無水区間・その下流4.1㎞が減水区間となり「涸(か)れ川」となってしまいました。結果、漁業や河川環境に大きな影響を与えてしまいました。

金山ダム 金山ダム

 1998年(平成10年)に毎日一定時間の「河川維持放流」を始めました。30数年間、涸れ川になっていた区間に水流が復活したのです。その後、7月1日から9月30日まで一日中河川維持のための放流が行われるようになりました。

金山ダム 金山ダム

 今回、ダムを訪れた時に何気なく眺めていた「水が放流されているダムの姿」の過去に、こんな歴史が潜んでいたことは少しも知りませんでした。こうした利水と涸れ川の問題は、金山ダムだけのことではなく、大井川や信濃川でも起こっていたそうです。

金山ダム 金山ダム

 ※ 風切り音が入っています、音量に気をつけてご覧ください。

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 ご訪問頂きありがとうございました。

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