『砂川オアシスパーク』ー砂川市ー
砂川オアシスパーク
今回は砂川市(上砂川町の隣町)にあります『砂川オアシスパーク』を紹介します。『砂川市』は空知地方にあり、かっては石炭産業で栄えた町です。名前の由来はアイヌ語の『オタ・ウシ・ナイ』で『砂浜・についている・川』から来ています。1891年(明治24年)に歌志内の石炭を運び出すために「岩見沢-砂川間」、「砂川-歌志内間」に鉄道が開設し『砂川駅』が設置されました。西は石狩川(石狩川と空知川の合流地点)、東は夕張山系へつながる丘陵地帯となっています。人口は、平成27年1月末現在で約1万8100人です。
生振(おやふる)捷水路
1961・62年(昭和36・37年)に大水害が起き砂川市と新十津川町が多大な被害を受けました。そのため大規模河川改修工事が行われ、1970年(昭和45年)に総工費36億円をかけた最後の捷水路工事で29番目の砂川断水路(捷水路)が完成しました。1918年(大正7年)に初めて着手された『生振(おやふる)捷水路』(最長の捷水路;3655m)から砂川捷水路の完成で石狩川捷水路事業が全て成し遂げられたことになりました。
※ 捷水路工事とは・・・絶えず洪水に苦しめられた石狩川流域の開拓者にとって治水こそ切実な願いでした。住民達は1899年(明治32年)石狩川治水期成会を結成し国や道へ治水事業の推進を訴えました。その治水方針は曲がりくねった蛇行部分をカットして直線的な流れに修正する『捷水路(=近道)方式』が採用されました。石狩川下流から上流へ向けて5つの工事(1区)が進められました。
氷上ワカサギ釣り
『砂川オアシスパーク』には100㌶の広大な遊水池があり、池を含めて流域の住民を洪水から守るために旧石狩川跡地を利用して作られたのが砂川遊水地です。水鳥の飛来地になっています。また、夏場はウォータースポーツ(ヨット、カヌー)や釣り、バーベキュー、ジョギング、犬の散歩などが楽しめます。冬は凍結した湖面に穴を開けて行う『氷上ワカサギ釣り』の愛好家が多く訪れ色とりどりのテントを張り賑わっています。
※ 遊水地・・・河川堤防に隣接した堤内に取得した土地の外周に盛土を行う等して確保した空間に洪水時に水を一時的に貯留できるようにする施設で周囲堤、囲ぎょう堤、越流堤、排水門等で構成されています。通常は遊水地内は貯水されていない状態で、公園などの公共のスペースとして利用されているものが多く見られます。モエレ沼公園のモエレ沼も遊水地です。道外では、神奈川県の境川遊水地公園、茨城県他3県にまたがる渡良瀬遊水地等があります。
観光名所として他には、道立こどもの国、北光公園、砂川ハイウエイオアシス等があります。尚、詳しくは『砂川市ホームページ』をご覧ください。
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