『北海道のダム』ー滝里ダムー
芦別市
今回、富良野に行った際に隣町の『芦別市』にある『滝里湖』にも行ってきましたので紹介します。『滝里湖』は、1991年(平成11年)に完成した『滝里ダム』によってできた『ダム湖』です。
滝里湖
富良野市内を流れている石狩川の支流である『空知川』は滝里湖に流れ込み、上流には金山ダム・金山湖があります。私は富良野に向かう際には『夕張国道』(国道452号線)の途中から脇道に入り『富芦トンネル』を貫けて国道38号線に出るコースを通ります。その道と国道38号線にぶつかるT字路交差点を左折して行くと南北に長く伸びている『滝里湖』が見えてきます。
北の国から’89帰郷
前回紹介したテレビドラマ『北の国から』のスペシャルドラマ編『北の国から’89帰郷』の中で『滝里ダム』につながるシーンが出てきます。『蛍』と初恋の相手『和久井勇次』(緒方直人)が林の中でデート、そして富良野を離れ上京することになった勇次が「ダムの底に沈んでしまう故郷の滝里村から離れたくない」「ずっと富良野に居たい」と言って樹に二人のイニシャルを刻むシーンです。(『滝里駅』、『旧滝里小学校・中学校』等が滝里湖の湖底に沈んでいます。)
金山ダム
1967年(昭和42年)に金山ダムが完成した後も、この流域は1975年(昭和50年)に未曾有の洪水に、翌1976年には大渇水に見舞われました。さらに1981年(昭和56年)に前線と台風により石狩川が歴史的な大洪水(「56水害」と呼ばれる)を起こしたことからダム建設の必要性が高まり建設が決まりました。ダム湖計画予定地は古くから拓けた土地で、特に滝里地区は全域が水没してしまうことになるため合意を得るための時間を十分に費やしたといいます。そして、ダムの建設が1983年(昭和58年)に着工されました。
滝里オートキャンプ場・コテージ
滝里湖国道沿いの湖畔には『滝里オートキャンプ場・コテージ』『滝里ダム資料館』があります。『滝里オートキャンプ場・コテージ』のキャンプ場には上下水道・炊事場・電源があり、またコテージにはテレビ・水洗トイレ・浴室・ガスコンロ・冷蔵庫等の設備が整っています。湖ではマリンジェット、水上スキー、カヌー等のマリンスポーツが自由に楽しめます。また、限られた場所にはなりますが、ペット同伴でオートキャンプ場を利用することもできます(予約時の申し出が必要)。開設期間は4月下旬から10月中旬です。
滝里ダム資料館
『滝里ダム資料館』は『滝里オートキャンプ場・コテージ』に併設されており、ユニークな外観が印象的な建物です。水没した滝里町の街並みを映像で見ることができます。また、アーチストによる様々なオブジェクト、巨大な万華鏡のような映像シアターなどもあります。開館期間は5月から11月中旬です。『滝里オートキャンプ場・コテージ』・『滝里ダム資料館』の詳細につきましては『芦別市ホームページ』をご覧ください。
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