『北の国から』-丸太小屋-
北の国から
フジテレビ系のテレビドラマ『北の国から』、北海道を舞台にしたドラマの中では『最も有名なドラマ』といってもいいくらいその知名度は高いのではないでしょうか。始まったのが1981年(昭和56年)10月で翌年3月で連続テレビドラマとしては終了しています。その後は、1983年から2002年(平成14年)までは不定期のスペシャルドラマとして8本放送されています。ですから、最後の作品が放送されてからもう13年近く経ってしまいました(再放送もされていますが…)。
富良野市
ここで少し舞台となっている『富良野市』について触れたいと思います。『富良野市』は、北海道上川地方の南部に位置しています。ちょうど北海道の真ん中辺りにありますので『へその町』としても知られています。
北海へそ祭り
毎年7月28・29日に行われているのが『北海へそ祭り』です。そのお祭りのメインイベントは、お腹を顔に見立てて絵を描き大きな傘で顔を隠すようにして踊る『図腹踊り』です。そのユニークな出で立ちから道内・全国各地はもとより海外からの観光客も訪れ賑わっています。
凍裂・ダイヤモンドダスト
大雪山国立公園・十勝連峰と芦別岳・夕張山地に囲まれた富良野盆地の中にあります。夏はたいへん暑く、また冬も寒さがとても厳しく-30℃を下回ることもあり、ドラマの中でも出てきた『凍裂(とうれつ)』(寒さで樹木が縦に裂けてしまう現象)や『ダイヤモンドダスト』(寒さで空気中の水蒸気が凍って結晶化したまま浮遊し、日光が当たることでキラキラと輝く現象)が見られます。
ふらのメロン
市の7割は山林ですが、平地はもちろん山すそにも畑が広がっていて、基幹産業は農業です。ニンジン、玉ネギ、ブランドメロンの『ふらのメロン』、スイカ等が多く生産されています。私事ですが、私はメロンの漬物が大好きです。初夏になりますと国道沿いには特売所が設けられ『ふらのメロン』等が並びます。その中には知る人ぞ知る『摘果メロン』を売っている店もあります。この摘果メロンは隠れた優れ物で『麺つゆ』に一晩ほど漬け込むだけで、あの柔らかい果肉のメロンとは別物のような歯ごたえのある美味しい『メロンの漬物』ができます(お好みもありますが、是非お試しください)。
ラベンダー
『ラベンダー』や『スキー』等の観光産業も盛んです。これも私事ですが、私が初めて『ラベンダー』の名前を知ったのは、1972年(昭和47年)1月から放送されたNHK少年ドラマシリーズ『タイムトラベラー』(原作:筒井康隆『時をかける少女』)というドラマでした。その中で島田淳子さん演じる主人公芳山和子が理科準備室で試験管の匂いを嗅いで気を失うシーンがありましたが、その匂いが『ラベンダー』の香りだったのです(私にとってはもう一度見てみたい懐かしいドラマなのですが、ご存じの方はいらっしゃいますかどうか…)。
丸太小屋
前置きが長くなってしまいすいません。本題に戻ります、『丸太小屋』です。富良野市の市街地を金山方面に向って通り過ぎた辺りに、国道沿いに踏切が見える交差点があります。その交差点を左折すると大きな標識状の看板に『五郎の石の家』の写真と『北の国から』と書かれているのが見えてきます。その道路を山の方へ向かってしばらく真っ直ぐ行くと『麓郷』です。その市街地を少し行くと『麓郷の森』があります。
ドラマの中で田中邦衛演じる五郎が親友の中畑木材社長から丸太を買い、皮むきから始めたのが17回目のドラマ、完成したのが24回目の最終回です。そして、スペシャルドラマ『北の国から’84夏』の冬のシーンで、息子純の不注意から失火し全焼してしまいます。ドラマの中ではそうですが、実際に撮影で燃やしたのは偽物のセットで、本物は残してあってそれを『麓郷の森』に移設したそうです。私はこの話をずっと後になってから知りました。
麓郷の森
『丸太小屋』の中には、あの『ストーブ』を始め懐かしいシーンの写真や小道具類が展示されています。私にとっては何回訪れても懐かしく楽しい場所の一つです。
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