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幌満ダム こんにちは、ご訪問頂きありがとうございます。

 今回は、「幌満川(ほろまんがわ)第3発電所ダム」(様似郡様似町字大泉)を紹介します。

      (訪問日:2020年(令和2年)5月下旬)

      幌満川第3発電所ダム

 幌満川第3発電所ダム(様似郡様似町字大泉)は、えりも岬の東方の広尾郡広尾町にある日高山脈・広尾岳を源にし、幌満湖から幌満峡を経て日高耶馬渓付近で太平洋に注いでいる二級河川・幌満川の中流にあります。

幌満川第3発電所ダム 幌満川第3発電所ダム

幌満川第3発電所ダム 幌満川第3発電所ダム

 幌満川第3発電所ダムは重力式コンクリートダムで、その名の通り水力発電を目的とした発電用のダムであり、民間企業が所有し民間企業としては国内最大級の貯水量を誇っています。

幌満川第3発電所ダム 幌満川第3発電所ダム

幌満川第3発電所ダム 幌満川第3発電所ダム

 高さが42.5m、堤頂長は186.3m、総貯水容量は1537.9万㎥です。

 1952年(昭和27年)に着手され、1954年(昭和29年)に竣工しました。

幌満川第3発電所ダム 幌満川第3発電所ダム

幌満川第3発電所ダム 幌満川第3発電所ダム

 第3発電所では売電事業に備えて発電設備の更新工事を実施し、2019年(平成31年)2月に出力6,221kWの運用を開始しました。

幌満川第3発電所ダム 幌満川第3発電所ダム

幌満川第3発電所ダム 幌満川第3発電所ダム

 ダムによってできた人造湖は幌満湖で、ニジマスやイワナ、ヤマメの好漁場だそうですが、民間所有ということで漁業権が設定されていて釣りをするには遊漁許可証を購入する必要があるそうです。

幌満川第3発電所ダム 幌満川第3発電所ダム

幌満川第3発電所ダム 幌満川第3発電所ダム

 幌満ダムへのアクセスは、まず国道336号線を様似町市街地を通過しさらに襟裳岬方面へ向かいます。

 「日高耶馬渓」の海岸線から「幌満トンネル」を抜け「幌満川」河口に架かる橋を渡るとT字路交差点ありますので、そこで左折し脇道に入ります。

幌満川第3発電所ダム 幌満川第3発電所ダム

幌満川第3発電所ダム 幌満川第3発電所ダム

 あとは、幌満川に沿って伸びている道を進んで行くと幌満ダムに着きました。

※ 日高耶馬渓・・・アポイ岳の山裾が太平洋に落ち込み約7㎞の断崖絶壁をつくっていますが、そこが「日高耶馬渓」と呼ばれる海食崖です。そこははるか昔に、ユーラシアプレートと北米プレートがぶつかった所と言われていて一部その境界線(日高主衝上断層;東冬島トンネル(付近の道路路肩に見える)断層)が残されているそうです。

  アポイ岳ジオパーク

 様似町全域をテリトリーとする「アポイ岳ジオパーク」が2008年(平成20年)に日本ジオパーク(2015年に世界ジオパークに認定)に認定されました。

アポイ岳ジオパーク アポイ岳ジオパーク

アポイ岳ジオパーク アポイ岳ジオパーク

※ ジオパークとは・・・地球科学的な価値を持つ遺産を保全し教育やツーリズムに活用しながら持続可能な開発を進める地域認定プログラムです。

●ユネスコ世界ジオパーク・・・ユネスコの定める基準に基づいて認定されたジオパークで、1015年にユネスコ総会でユネスコの正式プログラムになりました。世界44カ国169地域にある世界ジオパークのうち日本には9地域があり、北海道には「洞爺湖有珠山ジオパーク」と「アポイ岳ジオパーク」の2地域があります(2021年4月現在)。

●日本ジオパーク・・・日本ジオパーク委員会により日本ジオパークネットワークへの加盟を認定されたジオパークで、日本の世界ジオパークは全て日本ジオパークに認定されています。認定されたジオパークは43地域(2020年4月現在)あり、北海道には「洞爺湖有珠山ジオパーク」、「アポイ岳ジオパーク」、「白滝ジオパーク」、「三笠ジオパーク」、「とかち鹿追ジオパーク」の5地域があります。

A1 第2発電所 A1 第2発電所

A1 第2発電所 A1 第2発電所

 アポイ岳ジオパークは5つのエリアで構成され、その中の一つに今回紹介しています幌満川第3発電所ダムのある「幌満峡エリア~多彩なかんらん岩がつくる峡谷~」があります。

アポイ岳ジオパーク        

アポイ岳ジオパーク アポイ岳ジオパーク

 幌満峡は、アポイ岳の東方約8㎞にわたって続く深いV字谷、「かんらん岩」の峡谷で、その山腹には原生的な針広混合林があり、その中にあって「キタゴヨウマツ」は分布の北限であり山腹一帯に分布していることから1943年(昭和18年)に国の天然記念物に指定されています。

アポイ岳ジオパーク アポイ岳ジオパーク

アポイ岳ジオパーク        アポイ岳ジオパーク

 アポイ岳を含め約10㎞四方には上部マントルカンラン岩である「幌満カンラン岩体」の中に幌満峡はあり、地下深くマントルで起きたできごとを知ることのできる稀な場所となっています。

A2 旧オリビン採石場下の河原        A2 旧オリビン採石場下の河原

A2 旧オリビン採石場下の河原 A2 旧オリビン採石場下の河原

※ カンラン岩・・・カンラン岩は地中深くマントルを構成する主要な岩石であり地表に露出することの稀な石です。しかも幌満カンラン岩体は鉱物の組織と化学組成が大変良好で変成作用を受けていない新鮮なカンラン岩として世界一の規模で露出しています。

●その岩石がなぜ大量に露出しているのか? それは日高山脈の成り立ちに関係しているようです。地球の表面は十数枚の岩石の板「プレート」で覆われていて、今の北海道を縦断する位置にユーラシアプレート(西側)と北米プレート(東側)の境界がありました。両プレートの衝突によって北米プレートがユーラシアプレートの上にめくれ上がるように乗り上げて日高山脈ができました。その際に、プレートの一番下にあったマントルの一部が地表に押し上げられてカンラン岩の山「アポイ岳」ができたというのです。

A2 旧オリビン採石場下の河原 A2 旧オリビン採石場下の河原

A2 旧オリビン採石場下の河原 A2 旧オリビン採石場下の河原

 プレートのめくれ上がりによってで幌幌満興エリアには、A1「第2発電所」、A2「旧オリビン採石場下の河原」、A3「ゴヨウマツ記念碑」、A満興エリアには、A1「第2発電所」、A2「旧オリビン採石場下の河原」、A3「ゴヨウマツ記念碑」、A 幌満峡エリア最初のジオサイトは、「第2発電所」です。

アポイ岳ジオパーク アポイ岳ジオパーク

アポイ岳ジオパーク アポイ岳ジオパーク

 すべてのジオサイトには、このように立派な石柱と説明板が設置されていますので、以下順に紹介していきます。

アポイ岳ジオパーク アポイ岳ジオパーク

アポイ岳ジオパーク アポイ岳ジオパーク

『  A1「第2発電所」(説明板より)

 かんらん岩(がん)の岩肌(いわはだ)は、風化(ふうか)によって赤茶けていますが、砕(くだ)けた面ではオリーブグリーンが見られます。これは、かんらん岩(がん)の主要な鉱物(こうぶつ)である「かんらん石(オリビン)」の色です。ルーペがあれば、転石(てんせき)をぜひ手にとってその美しい色合いを観察してみてください。   』

アポイ岳ジオパーク アポイ岳ジオパーク

アポイ岳ジオパーク アポイ岳ジオパーク

『  A2「旧オリビン採石場下の河原」(説明板より)

 この河原には、日高山脈脊梁部(せきりょうぶ)から幌満峡(ほろまんきょう)を通って流れ着いたはんれい岩(がん)やかんらん岩(がん)の転石(てんせき)が転がっています。多くの石は、風化(ふうか)や摩耗(まもう)によってくすんだ色合いとなっていますが、川の水にぬらしてみれば、美しい鉱物(こうぶつ)の色合いを見ることができます。   』

A3 ゴヨウマツ記念碑 A3 ゴヨウマツ記念碑

A3 ゴヨウマツ記念碑 A3 ゴヨウマツ記念碑

『  A3「ゴヨウマツ記念碑」(説明板より)

 ここでは「レルゾライト」と呼ばれる輝石(きせき)を多く含むかんらん岩(がん)が見られます。対岸の斜面一帯はゴヨウマツの自生地として国の天然記念物の指定されているほか、近くではナキウサギの生息も確認されています。   』

A3 ゴヨウマツ記念碑 A3 ゴヨウマツ記念碑

A3 ゴヨウマツ記念碑 A4 不動の沢へ

※ 以下の動画には、風切音や機械音等の雑音が入っていますので視聴の際には音量にご注意ください。

『  A4「不動の沢」(説明板より)

 沢の幌満川(ほろまんがわ)が合流することから上流には「ハルツバージャイト」と呼ばれる輝石(きせき)に乏しいかんらん岩(がん)、周辺には「斜長石(しゃちょうせき)レルゾライト」と呼ばれる斜長石を含むかんらん岩(がん)が見られます。   』

A4 不動の沢 A4 不動の沢

A4 不動の沢 A4 不動の沢

A4 不動の沢 A4 不動の沢

 不動明王の祠周辺の様子(繫る樹木の中に祠らしき建物を発見しました)

※ 以下の動画には、風切音や機械音等の雑音が入っていますので視聴の際には音量にご注意ください。

不動明王の祠周辺 不動明王の祠周辺

 不動明王の祠周辺の様子(周囲を探すと、祠へ上がる階段を発見しました)

※ 以下の動画には、風切音や機械音等の雑音が入っていますので視聴の際には音量にご注意ください。

不動明王の祠周辺の様子 不動明王の祠周辺の様子

不動明王の祠周辺の沢 不動明王の祠周辺の様子

 不動明王の祠周辺の様子(周囲を見回すと不動の沢の小さな滝も見えていました)

※ 以下の動画には、風切音や機械音等の雑音が入っていますので視聴の際には音量にご注意ください。

『  A5「第2発電所えん堤」(説明板より)

 ここには「ダナイト」と呼ばれるほとんどかんらん石(せき)からなるかんらん岩(がん)が分布します。脈幅(みゃくはば)およそ15mのダナイトとその周辺にあるハルツバージャイトとの接触部を見ることができます。   』

A5 第2発電所堰堤 A5 第2発電所堰堤

A5 第2発電所堰堤 A5 第2発電所堰堤

 さらに道を進んで行くと「A5第2発電所堰堤」が見えてきました

A5 第2発電所堰堤 A5 第2発電所堰堤

A5 第2発電所堰堤 A5 第2発電所堰堤

※ 以下の動画には、風切音や機械音等の雑音が入っていますので視聴の際には音量にご注意ください。

『  A6「幌満(ほろまん)川稲荷(いなり)神社」(説明板より)

 ここでは「斜長石(しゃちょうせき)レルゾライト」と呼ばれる斜長石(しゃちょうせき)を含むかんらん岩(がん)がみられます。露頭(ろとう)に急流で見られる円筒状(えんとうじょう)の穴(甌穴(おうけつ)ポットホール)が多くあり、特徴ある景観を見せています。   』

A6 幌満川稲荷神社へ A6 幌満川稲荷神社へ

 戦前から幌満川の発電利用は行なわれていて、この廃屋はその頃の「日高電燈株式会社」の建物のようです、近くにはその頃の幌満川発電所の取水堰跡もあります

A6 幌満川稲荷神社 A6 幌満川稲荷神社

A6 幌満川稲荷神社 A6 幌満川稲荷神社

↑ 「A6 幌満川稲荷神社」の赤い鳥居、その奥に社に通じる階段が見えています

A6 幌満川稲荷神社             A6 幌満川稲荷神社

A6 幌満川稲荷神社 A6 幌満川稲荷神社

↑ 赤い鳥居をくぐり、社に通じる階段が私には「そびえ立つ山のように」見えました

A6 幌満川稲荷神社 A6 幌満川稲荷神社

A6 幌満川稲荷神社 A6 幌満川稲荷神社

 そびえ立つ長い階段を上りきると社、その前のさい銭箱を見てびっくり!心臓が飛び出るかと! 落ち着いてから見ると、まるでさい銭箱を盗賊の手から守っているかのようでした

A6 幌満川稲荷神社 A6 幌満川稲荷神社

幌満川稲荷神社横の建物 幌満川稲荷神社横のトイレ

 幌満川稲荷神社横に設置されている公衆トイレ「ジオトイレ」

幌満川稲荷神社横のトイレ 幌満川稲荷神社横のジオトイレ

ジオトイレ ジオトイレ

ジオトイレ ジオトイレ

 設置されて間もないような感じがする公衆トイレ「ジオトイレ」、中を見ると出来立てのホヤホヤのように木材の香りが漂うきれいなトイレでした

※ 以下の動画には、風切音や機械音等の雑音が入っていますので視聴の際には音量にご注意ください。

幌満川発電所の取水堰跡へ 幌満川発電所の取水堰跡へ

幌満川発電所の取水堰跡へ 

 幌満川に沿った道をさらに上流へ進んで行くと、戦前の日高電燈株式会社による幌満川発電所の取水堰跡が見えてきました

幌満川発電所の取水堰跡 幌満川発電所の取水堰跡

幌満川発電所の取水堰跡 幌満川発電所の取水堰跡

※ 以下の動画には、風切音や機械音等の雑音が入っていますので視聴の際には音量にご注意ください。

幌満川発電所の取水堰跡 幌満川発電所の取水堰跡

幌満川発電所の取水堰跡 幌満川発電所の取水堰跡

 日高電灯株式会社による幌満川発電所の取水堰跡の様子

※ 以下の動画には、風切音や機械音等の雑音が入っていますので視聴の際には音量にご注意ください。

『  A7「幌満ダム」(説明板より) ダム周辺は、幌満(ほろまん)かんらん岩体(がんたい)の北縁部(ほくえんぶ)にあたります。峡谷(きょうこく)をつくっていた地形がここから急になだらかになるのは、地質の構成が堅(かた)いかんらん岩(がん)から変成岩(へんせいがん)や深成岩(しんせいがん)になっているためです。   』

幌満川第3発電所ダム 幌満川第3発電所ダム

幌満川第3発電所ダム 幌満川第3発電所ダム

 今回の最終目的地の幌満川第3発電所ダムが見えてきました

幌満川第3発電所ダム 幌満川第3発電所ダム

幌満川第3発電所ダム 幌満川第3発電所ダム

 A7 幌満川第3発電所ダム

※ 以下の動画には、風切音や機械音等の雑音が入っていますので視聴の際には音量にご注意ください。

A7 満川第3発電所ダム A7 満川第3発電所ダム

A7 満川第3発電所ダム A7 満川第3発電所ダム

 幌満湖の上流の方から見た満川第3発電所ダムの堤体

※ 北海道胆振(いぶり)総合振興局サイト『日高山脈襟裳国定公園の概要-日高山脈襟裳国定公園』、一般財団法人日本ダム協会サイト「ダム便覧『様似ダム』」、フリー百科事典ウィキペディア「ジオパーク」「日本ジオパーク」、様似町アポイ岳ジオパーク推進協議会サイト「サブテーマA:かんらん岩から大地の変動を学び楽しむ『2. 衝突によって生まれた日高山脈とアポイ岳』、『 3、アポイのかんらん岩はとても新鮮』を参考にさせて頂きました。

 ご訪問頂きありがとうございました。

 

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