『石北本線・金華駅を目指して』-旭川駅-

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 旭川駅こんにちは、ご訪問ありがとうございます。

 昨日、テレビを見ているとJR北海道関連の新しいニュースが流れてきました。昨年8月に発表された「留萌本線の一部(留萌~増毛間)廃止」の続報で、今年の「その廃止する日が12月4日になった」という内容でした。「とうとう廃止の日まで具体的に出てきてしまったか」と、大変寂しい思いで聞いていました。

 先月3月25日には、昨年9月に発表された石北本線の『上白滝(かみしらたき)駅』『旧白滝(きゅうしらたき)駅』『下白滝(しもしらたき)駅』『金華(かねはな)駅』の四つの駅と根室本線の『花咲駅』が廃止となってしまいました。

美瑛町付近  美瑛町付近

霧が晴れてきました

 そうした中でも、廃止が取り沙汰されていた駅の中の『小幌駅』はとりあえずは1年間の存続が決定されたようです。ただその後はどうなるのか、わからない部分はありますが・・・。北海道のローカル線を取り巻く状況には厳しいものがあります。私は、一昨年からローカル線の駅を中心に「駅巡りの旅」を始めましたが、廃止のニュースを聞くたびに「駅無くなってしまう前に現地に行って、その駅を見ておきたい」という思いを強く持つようになりました。

旭川近郊の田園風景  旭川近郊の田園風景

空が明るくなり、日の出の兆しが見えて来ました

 昨年9月初旬に『石北本線・金華駅を目指して』を計画し、『旭川駅』(正確には『石北本線』の起点は『新旭川駅』ですが)から今回廃止される駅で一番遠くにある『金華駅』(時間の許す限り途中の駅にも立ち寄りながら)まで行ってきました。それで今回からまた数回に分けてそれらの駅を紹介していきますので、お付き合いの程よろしくお願いします。

旭川近郊の田園風景    旭川駅の高架

もうすぐ日の出です                         遠くに旭川駅が見えて来ました

  旭 川 へ

 旭川へ行く道には幾つかあります。一番速く行けるのは、道央自動車道を使う方法ですが高速料金がかかります。他には、国道12号線を滝川・深川経由で行く道があります。また、滝川を通らず手前の赤平に入り、芦別、新城峠を通って神居古潭(かむいこたん)の手前に出る裏道(道道4号線)を行くという道もあります。こちらは距離的にはさほど変わらないかもしれませんが、田舎道なので交通量が少ない分時間短縮になるのかな?と思います。

忠別側を渡る橋  忠別川の向こうに旭川駅

駅の手前に架かり橋                        駅の手前を流れる忠別川

旭川駅の高架  旭川駅

駅に近づいてきました                      旭川駅が直ぐそこに

 今回私が選んだ道は、三笠の桂沢湖を経由して国道452号線に入り富芦トンネルを通り、富良野を経由して国道237号線を北上して旭川に行く道です。難点として、特に夏場に観光バスやトラック等の大型自動車の交通量が大変多くなり、後ろに付かれると日頃から安全運転?非力な車やバイクに乗っている私には強いプレッシャーを感じてしまいます。大型のドライバーさん、そうした車両には優しく対応してあげてください、お願いします。

旭川駅北口  旭川駅北口

旭川駅北口に到着です

旭川駅北口の案内板    旭川駅北口の案内板

旭川駅北口にある案内板

旭川駅北口の案内板  バス乗り場の案内板

 今回は特に長距離ツーリングになるので、頑張ってうんと早起きをして午前3時前に出発しました。秋のお彼岸も近い9月初旬のことですので辺りはまだ真っ暗で、空気もひんやりとしていました。「厚着をして来て正解!」と思いつつ中型バイク(110ccの原付2種では長距離は厳しいですから)を走らせました。

旭川駅北口  旭川駅北口

北口から駅の中に入った様子

旭川駅北口から  旭川駅北口から

向こうに見えるのが南側の入口

 これまでのツーリング経験から「早目のガス補給が良い」ことを思い知らされました。富良野で営業中のセルフスタンドを見つけた時には即1回目の給油をしました。これで一安心と上富良野に向けて走っていると、何と霧が立ち込めてきたのです。昨夜の天気予報で、富良野・旭川周辺の天気は「晴れ」と再確認していたのに、「また霧か・・・」とガックリ。景色もよく見えない白い世界に突入です。

旭川駅北口から  旭川駅北口から

改札口から入り、2階に駅のホームがあります

 しばらく霧の中を走っていると、メットのシールドに水滴が流れ始め、それをグローブで拭き拭き走ります。ハンドルを握っているグローブの中まで水が滲み込んできて、その冷たさで指先がかじかんできます。少しは明るく白み始めてきていましたが、まだ日の出前なので気温は上がらず寒さで体の芯まで冷えきり、体が震え出します。それで体全体に力みを入れて筋肉を収縮させると震えが一時的に止まり、寒さも紛らわせることができました。

DSCN7666  顔はめ看板

改札口のそばには、顔はめ看板もありました

 上富良野を過ぎ、深山峠辺りは一層霧が深くなり視界は30mを切る位、思わずアクセルを緩めました。後方を常に確認しながら2~30キロ位のスピードでゆっくり走り、濃霧の峠を何とか切り抜けられました。美瑛の町に入りやっと霧が薄れてきたので道路脇にバイクを停め、峠越えで緊張した体を休めることにしました。近くに大きな公園の芝生が見え、歩道を犬とゆっくり散歩している人の姿も見られました。不思議に霧が出ていても歩いたりしている分には濡れたりしないのです。

きっぷ運賃表  駅構内

きっぷ運賃表                       朝早かったので人影もまばらでした

 歩道の段差に腰掛けながら、改めて周囲の景色を眺めてみると、さらに周りは明るくなっていました。遠くに見える山並みの上の空が黄金色に染まり始めていました。日の出が近い兆しです。ホッとする一方、ツーリングは始まったばかりで先はまだまだ長いのに、もう体力の大半を消耗してしまったような感じ! 気を取り直して地図を取り出し、この道を進んでゆけば目指す「旭川駅」に辿り着くことを確認しました。

旭川駅南口  旭川駅南口

旭川駅南口  旭川駅南口

旭川駅南口駅前

 旭 川 駅

 「旭山動物園」で国際的にも知られるようになった、北海道で札幌に次ぐ人口の多さを誇る『旭川市』。まずその『旭川駅』から始めていきます。旭川駅は「函館本線」の終点で、「宗谷本線」や「富良野線」の起点ともなっています。

旭川駅南口  旭川駅南口

旭川駅南口の案内板と駅前の様子

 その主要列車として、札幌・旭川間のL特急「スーパーカムイ」、網走への特急「オホーツク」、稚内への特急「スーパー宗谷」・「サロベツ」、そして「旭山動物園号」等が運行されています。また、夏季には臨時列車「富良野・美瑛ノロッコ号」も運行されています。

旭川駅南口  旭川駅南口

旭川駅南口側の通路の様子

 1898年(明治31年)北海道官設鉄道上川線の駅として開業(木造駅舎)しました。同年には同鉄道の「天塩線」(現在の宗谷本線)、「十勝線」(現在の富良野線)も開業されています。

 1973年(昭和48年)全国新幹線鉄道整備法に基づく基本計画の変更(「昭和48年告示第465号」の公示により変更)に伴い、北海道新幹線の終点が札幌から旭川に変更されました。その後、この計画は変更されず今も有効になってはいるとのことですが、整備計画は旭川へ延長されていません。

 2010年(平成22年)に駅を中心に約3.5㎞高架化され、現在の4代目駅舎の仮使用が始まりました。翌2011年(平成23)に通路等が完成し全面開業されました。

旭川駅南口  旭川駅の高架

 ご訪問ありがとうございました。

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