『登山日記』-樽前山・その1-

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 樽前山こんにちは、ご訪問ありがとうございます。

 私は昨年の6月頃に苫小牧市と千歳市にまたがる『樽前山』に久しぶりに登ってきました。今回から数回に分けてその時の様子を紹介させて頂こうと思います。

 まずは『樽前山』について軽く触れておきたいと思います。

 位置と標高

 北海道の南西部にある『支笏湖』の南側にある活火山です。標高は最高点が『樽前ドーム』で1041m、一等三角点の『東山』で1022m、三等三角点の『西山』で994mです。『風不死山』『恵庭岳』と共に『支笏三山』と言われています。

樽前山 樽前山

 名前の由来

 アイヌ語で『タオロマイ』(川岸の高いところ・ある・もの)で、樽前山の南側にある『樽前川』の源という意味から来ているそうです。

 樽前ドーム(溶岩円頂丘)

 1909年(明治42年)の噴火で山頂に溶岩ドームができました。『樽前山溶岩円頂丘』で北海道指定文化財の天然記念物に指定されています。この溶岩ドームは黒っぽい色をしていて、長沼町等の遠くの町から見てもその姿が特徴的で樽前山であることが直ぐわかります。

樽前山   樽前山

 高山植物

 7合目から高木が生育できない『森林限界』を超える樽前山は高山植物が自生しています。ミヤマハンノキ、ウコンウツギ、イワギキョウ、タルマイソウ、ヤマハハコ等が時期折々に見られます。

 登山ルート

 幾つかあるようですが、私は国道276号線から道道141号線樽前錦岡線、そして林道を通って7合目登山口(駐車場とトイレがあります)から登っています。だいたい1時間程度で外輪山に行くことができます。天気が良ければ支笏湖や太平洋、恵庭岳等を眺めながら登山が楽しめます。

樽前山 樽前山

 登山開始です!

 登り始めますと山にはもうトイレはありませんので、しっかりと用を済ませてから出発しました。10分程行きますと斜面の途中に広場が現われます。腰をかける簡単なベンチ等もありますので、ここで一休みするのもいいです。

 さらに頑張って登って行きますと、大きめの石ころが転がっている所や、木で作られた階段のある所、ロープが張ってある所等けっこう急な斜面が続きます。50歳をとっくに超えた運動不足の私は息が上がりっぱなしで呼吸困難寸前(ちょっと大袈裟かな!)でした。時々息を整えようと深呼吸のために立ち止り、「どこまで来たかな」と振り返ってみますと、ずっと下の方の林の中にぽっかりと穴が開いてて7合目駐車場の車が見えました。

樽前山   樽前山

 さらに登って行きますと、砂粒よりは少し大きめの粒でさっきまでとはずっと歩きやすい緩やかな上り坂の道になりました。「やっと胸突き八丁を越えたんだな」と思いました。この辺まで辿り着ければ後は周囲の景色を見ながら余裕で進むことができました。

 天気にもよりますが、その日は左手の向うに雲海が広がり、背の低い植物がちらほら見えるだけの急な地肌の斜面がずーっと下の方まで続いています。それがある所で緑の境界線を作り、そこからは鬱蒼とした樹海が広がっているという光景が見られました。

樽前山 樽前山

 ずっと昔に子どもと一緒に見た『ドラえもん』のアニメ映画の中に、雲の上に作った王国で冒険を繰り広げるという作品を思い出しました。白くふわふわとした雲海がずっと向こうまで延々と広がっている光景を見ていると、あの映画の世界の様に雲の上に上がって歩いてみたい、ひょっとしたら歩けるんじゃないかな?何て気がしてきたんです(バカですねーー!!自分ながら・・・)。

P6110043 (2) 樽前山

 そんなことを考えながら歩いていると、『西山』と『東山』の分岐点で『外輪山取付』と言われる所に着きました。そして、その向うの正面には黒い岩肌に白い噴煙をたなびかせている『樽前ドーム』の大きな姿が見えました。何年かぶりに「『樽前山』に来た!」という実感に浸りました。

樽前山 樽前山

 次回に続きますので宜しくお願いします。

  ご訪問ありがとうございました。

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