『道南の旅』-船見公園、山上大神宮、旧ロシア領事館-

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船見公園 こんにちは、ご訪問頂きありがとうございます。

 今回は、「船見公園」(函館市船見町14)、山上大神宮(函館市船見町15-1)、旧ロシア領事館(函館市船見町17-3)を紹介します。

            (訪問日:2019年(令和元年)7月下旬)

   船見公園

 船見公園(ふなみこうえん)は、皆さんご存じでしょうか?2002年7月から9月にフジテレビ系「月9」枠で放送されたテレビドラマ『ランチの女王』。

 竹内結子さん主演で、洋食店「キッチンマカロニ」を舞台に、麦田なつみ(竹内)と鍋島四兄弟(健一郎(長男:堤真一、勇次郎(次男:江口洋介)、純三郎(三男:妻夫木聡)、光四郎(四男:山下智久)))との恋模様等を描いたホーム・ラブコメディでした。

船見公園 船見公園

船見公園 船見公園

※ 以下の動画には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。

 他のキャストに、若林豪(父)、山田孝之(住み込みの見習い)、伊東美咲(八百屋の看板娘)等が出演していました。

 そのドラマの最終話の中のシーンに使われたロケ地が「船見公園」でした。

 私は、リアルタイムでは見ていませんでしたが、再放送を見てドラマのファンになったものですから、箱館に行った機会にそのロケ地を訪れてみたいと思っていました。

船見公園 船見公園

船見公園 船見公園

※ 以下の動画には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。

 函館市には個性豊かな坂道が19本あり、「八幡坂(はちまんざか)」から函館港を見下ろす景色は様々なCMや映画等の舞台になっています。

 この「船見公園」は、19ある坂の中で1,2を争う長さを持つ「幸坂(さいわいさか)」(真っ直ぐ函館港まで伸びていて見通しも最高に良い坂)の頂上付近にあります。

船見公園 船見公園

船見公園 船見公園

※ 以下の動画には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。

 その坂の頂上に「山上大神宮(やまがみだいじんぐう)」があり、その少し下に船見公園があり、港や街が一望できます。

 晴には桜が咲き、鳥の囀りが聞こえ、公園内にはブランコ、ベンチ、公衆トイレ、水飲み場も設置されていました。

 さらに公園から50mほど下には「旧ロシア領事館」もあります。

船見公園 船見公園

船見公園 船見公園

※ 以下の動画には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。

 その後、令和5~6年にかけて「船見公園施設改築工事」が行なわれたようで、私は残念に思いますが現在の公園の姿はドラマの中で登場した時の姿とは変わってしまっているのではないかと思われます。

 なお、この公園は以前「常盤小学校」の跡地を使って造られた公園のようで、柵の近くに港に背を向けるように「ここぞ常盤小学校」の石碑がありました。

船見公園 船見公園

   山上大神宮

 山上大神宮(やまがみだいじんぐう)は、函館山の麓、幸坂を上り詰めた所にあり函館の街を見下ろす、山の木々に囲まれた歴史ある神社です。

 山上大神宮は、以前現在地よりも下方にあり、明治7(1874)年まで「箱館神明宮」と称していたので、坂の名前も「神明坂」と呼ばれていました。

山上大神宮 山上大神宮

 明治8(1875)年に坂の下の湾を埋め立てた場所が「幸町」の名前だったので、坂の名も「幸坂」になったそうです。

『     山  上  大  神  宮       (説明板より)
 山上大神宮は、社伝によると今から600年ほど前の応安年間(室町初期)、藤坊という修験者がこの地に渡来し、亀田赤井川村神明山に草庵を結び、伊勢神宮の御霊をいただいたのが始まりと伝えられる。
 その後、明暦元(1655)年5月、尻澤辺村(現在の住吉町)に移し、箱館神明宮と称したとも伝えられる。
天和2(1682)年現在の西消防署弥生出張所付近に移転し、明治7(1874)年社名をこの地の山之上町をとり山上大神宮と改称し、明治9(1876)年郷社となった。
 幕末の頃、当宮8代神職であった澤辺琢磨(旧名山本琢磨)は土佐藩士で坂本龍馬、武市半平太とは親類関係であった。
 また、箱館戦争の時、榎本武揚率いる旧幕府軍に加わった桑名藩主松平定敬さだあきの御座所に使用されるなど、歴史的にも由緒ある神社である。    

                                  函館市     』

山上大神宮 山上大神宮

 明治11年及び12年の大火で類焼し、一時住吉神社に仮遷座し、明治15年に船見町に社殿を新築し移転、明治35年にさらに現在地に移転改築されました。

 明治40年に神饌幣帛料供進神社(しんせんへいはくりょうきょうしんじんじゃ)に指定され、昭和5年改築を行い昭和7年に竣功しました。

山上大神宮 山上大神宮

※ 神饌幣帛料供進神社(しんせんへいはくりょうきょうしんじんじゃ)・・・郷社、村社を対象に明治 から終戦に至るまで勅令に基づき県令をもって県知事から、祈年祭、新嘗祭、例祭に神饌幣帛料 を供進された神社

 銅版葺きの神社建築で、神社建築では函館市唯一の「景観形成指定建築物」に指定されています。

※ 景観形成指定建築物・・・函館市では都市景観形成地域内(伝統的建造物群保存地区を除く。)において,都市景観の形成上重要な価値があると認められる建築物等その他の物件を「景観形成指定建築物等」として指定しています。山内家住宅、山上大神宮 本殿、旧ロシア領事館(告示名:函館市立道南青年の家)、他

山上大神宮 山上大神宮

 祭神は、天照皇大神と豊受大神を主祭神に、稲荷神社(倉稲魂神)、川濯神社(木花開耶姫命)、匠廼祖神社(手置帆負命・彦狭智命)、出雲神社(大国主命)、住吉神社(中筒男命)、秋葉神社(迦具土神・火産霊神)、薬師神社(大己貴命・少彦名命)、天満宮(菅原道真公)を合祀しています。

   旧ロシア領事館

  幸坂、船見公園や山上大神宮へ行く途中にレンガ造りの和洋折衷建物「旧ロシア領事館(きゅうろしありょうじかん)」が建っています。

 日本最初のロシア領事館として1906(明治39)年に現在地に竣功し、現在の建物は大火後1908(明治41)年に再建された物で函館市の景観形成指定建築物に指定されています。

 ペリー来航後、国内初の開港場となった箱館、日本とロシア間で1854(安政元)年に和親条約が交わされ4年後に初代領事が着任しました。

旧ロシア領事館 旧ロシア領事館

 当初は現在の弥生小学校(市内弥生町4)付近に仮領事館が解説され、1860(万延元)年に火災で焼失、1903(明治36)年現在地で新築工事が始まりましたが日露戦争で中断し、完工は1906(明治39)年でした。

 1907(明治40)年に再度大火んび遭い、再建工事が進められ1908(明治41)年に完成したのが現在の建物でした。

 ロシア革命後ソ連領事館となりますが、1944(昭和19)年に領事が本国へ引き上げ閉館されました。

旧ロシア領事館 旧ロシア領事館

 1964(昭和39)年に外務省から建物を購入した函館市は1996(平成8)年まで青少年宿泊研修施設として一般開放していました。

 外壁を覆うレンガ、2階部分の縁取り・窓枠・玄関部に施された隅石風の漆喰が赤と白のコントラストを生み出し、また玄関に寺院風の党破風など取り入れている和洋折衷の印象的な建物です。

※ 隅関(ぐうせき)・・・建物の壁と壁が出会う角据えられた石。

※ 唐破風(からはふう)・・・日本の城郭建築などに見られる頭部に丸みをつけて造形した破風の一種。

※ 破風(はふ)・・・屋根の妻側の橋の部分。

 その後は外観のみ見学が可能でしたが、人気漫画「ゴールデンカムイ」に登場した建物が2023年3月から改修工事が始まりホテルやレストランに生まれ変わり2025年3月のオープンを目指しているそうです。

※ 函館市公式観光サイトはこぶら「船見公園」・「山上大神宮」「旧ロシア領事館」、フリー百科事典ウィキペディ「五稜郭タワー」・「五稜郭」・「船見公園」・「山上大神宮」・「旧ロシア領事館」・「唐破風」、北海道の神社庁ホームページ北海道の神社「山上大神宮」、函館・南北海道観光ガイド「山上大神宮」、函館市市政ポータルサイト「景観形成指定建築物等一覧」を参考にさせて頂きました。

 ご訪問頂きありがとうございました。

 

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