『登山日記・横津岳~袴腰岳縦走』-袴腰岳山頂-
こんにちは、ご訪問頂きありがとうございます。
今回は、「袴腰岳山頂(はかまごしだけさんちょう)」までの様子を紹介します。
(訪問日:2022(令和4)年5月中旬)
ブログの更新が滞っていますが誠に申し訳ありませんでした。
今年も早いものでもう10月に入ってしまいました。
昨年同様に今年も何故か勤務日は天気が良いのですが、私の休日と天気が合わず荒天の日が多かったため取材に出かけられない日々が続いていました。
梅雨のない北海道と言われますが、ここ数年は「蝦夷梅雨」と言われ6~7月のぐずぐず天気。
取材計画を立てて準備はしているのですが、目的地や全道的に天気が悪かったりして出かけられないでいました。
↑ 烏帽子山から次に向かう袴腰岳が見えていました。あの山頂を目指します!
ところが、9月に入ってからは私の願いが天に通じたのか珍しく北海道上空の高気圧が頑張り好天が毎週続いてくれました。
不思議に雨が降っても夜間の間だけで陽が昇る頃にはもう止んでいたりとラッキーな日々が多かったのです。
喜んだ私はこの時とばかりに毎週の休みには取材に出かけて行きました。
↑ 目指す袴腰岳がだんだん近づいてきました
ただ登山でいうと日が短くなっていますので長時間かかる高山への登山は諦め、明るいうちに帰って来られる札幌周辺にある低山への登山に限りしました。
その時の取材した様子は、後日順次紹介していきたいと思っています。
前置きが長くなり申し訳ありませんが、今後ともよろしくお願いいたします。
↑ 突然目の前に思ってもいなかった残雪の出現に、「道がない、どうしよう?!」呆然としてしまいました
標高1167mの横津岳山頂から始まった今回の山巡り、前回は真ん中に位置する標高702mの烏帽子山に辿り着くことができました。
「辿り着く」とは少々大げさな感じで、急な上り坂も下り坂も一切なくハイキングでもしているかのような楽な山行が続いていました。
そして、次に目指すは今回の登山最後の山・標高1108.4mの「袴腰岳」です。
↑ 北斜面なんでしょうか? 結構広範囲に雪が残っていました(画像左)
↑ 残雪の斜面を何とか乗り越えて登山道を見つけられ進んで行くと、ここは「憩野森」
函館市内では最高峰の山になります。
函館市内を流れる亀田川・松倉川の水源となっていて函館市民の水道水源の一つです。
亀田川上流域は「亀田川ン水源の森」として林野庁の水源の森百選に選定されています。
横津岳から袴腰岳を経て続く山地は亀田半島の背骨となり、恵山(えさん)道立自然公園地域の一つです。
山頂には一等三角点が置かれています。
↑ 袴腰岳の足元までやって来れました、山頂方向を見上げると急な直登ではないですが坂道が続いていました
日本には袴腰山・袴腰岳と名が付いている山いくつかあり、「はかまごし」や「はかまこし」と呼んだりしているようです。
北海道内でも福島町と知内町(しりうちちょう)に袴腰岳、北斗市(ほくとし)に袴腰山があります。
日本全国で見ると、津軽半島青森県に袴腰山が2座、静岡県にも富士山の南に袴腰岳、新潟県に袴腰山、富山県に袴腰山、徳島県に袴腰山といった具合です。
↑ 巻き道の登山道を歩きながら少しずつ山頂へ近づいているようでした
今回私が登った袴腰山と烏帽子山との標高差は406mほどですが、烏帽子山から見る限りはそれほどの急な上りも無いような感じでした。
当初の予定よりも遅れお昼に近い登山開始でしたので、烏帽子山々頂ではささっと画像と動画を撮り終え、早々に袴腰岳へ向かいました。
いろいろな方の登山ブログを見ると、標準的な人の烏帽子山から袴腰岳への所要時間は30分位のようで、距離的にはおよそ1㎞位というところでしょうか。
↑ 歩きながら周囲の景色を窺っていると、遠くに小さく駒ヶ岳の姿が見えていました
私はちょこちょこ立ち止まっては写真を撮ったりしていましたので、40~50分位はかかったのではないかと思います。
袴腰岳に向かって歩いていると、突然下り斜面一面に残雪が現れてしまいました。
暖かい日だったので雪は柔らかく歩きやすかったのですが、踏み跡が雪に埋もれているためにどっちに進んでいいのか登山道が分からなくなってしまいました。
スマホに入れたGPS地図アプリは持っていたのですが、地図の縮尺の関係で大まかな方向は示されているのですが、目の前の雪の上をどっちに進んでいいのか戸惑いました。
以前に富良野西岳登った時に、やはりこの様に途中で残雪のために登山道が分からなくなり、道を見つけるのに苦労したことを覚えています。
残雪の周囲にはススキのような背の高い草がぐるりと茂ってる状態で本来の登山道への入口のような開口部も見当たらなかったのです。
「さて、どうしたものか…?」と思案しましたが、ここで頼れるのはスマホのGPS地図アプリしかありませんので、アプリ地図に表されている破線が示している登山道の方向に進んで行くしかありません。
遠くに見えている袴腰岳の方向とアプリの示している道の方向で大体の検討を付けて進んで行きました。
少し雪上をうろうろしましたが、何とか登山道らしい踏み跡を茂っている草の向こうに見つけることができたので「ホッ!?」としましたが、帰り道の時のために入口と出口辺りを数枚写真に撮っておきました。
下りてきた自分の足跡の確認も念のためにしておきましたが、覚えているかっ不安は残りました。
何とか袴腰岳へ進むことができました。
道の途中で道標を見つけた時は、「この道で間違いないな…!」と再確認できたので安堵しました。
林の中の道の途中で道端に「憩野森」と書かれた標示板を見つけました。
※ 以下の動画の中には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
急登というほどの坂道でもないですが、坂道を上って行った所に目指していた袴腰岳の山頂標識がありました。
遂に辿り着いた山頂は樹木と腰のあたりくらいまでの背丈の笹が茂っていて眺望が良いとは言えませんでしたが、訪れたのが春先ということでまだ新緑が茂り出する前でしたので、枝と枝の間からそれなりの景色が見えたので良かったかな?と思いました。
とっくに昼は過ぎていたので、のんびりしてもいられないと思い一通り画像と動画を撮り終えると下山を始めました。
↑ 遠くに見えていた茶色い山肌のこの山は、だいぶん前に登った「恵山(えさん)」だと思います。
↑ 霞んでいるのが残念ですが、函館山も見えていました。
横津岳手前の分岐まで戻らないといけませんし、途中にあった残雪のために登山道が見えなくなった斜面を無事にクリアして戻れるか一抹の不安も感じていました。
問題の斜面に差しかかった時、今度は上り斜面、相変わらず登山道に繋がる入口や出口の目印はなく背丈の高い草が残雪の周りをぐるりと茂っているだけです。
足跡は?と雪上面を見渡してみると結構一面に足跡が点在していて、どれが自分の付けた足跡なのか見わけがつかず焦りました。
↑ 時間が押していたので、早々に袴腰岳山頂を後にしました。
「ここは落ち着いて、来た時のこと、道を見つけた時のこと、そしてGPS地図アプリの画像とうろ覚えの記憶を頼りに試行錯誤を何度か繰り返してどうにか帰り道を見つけることができました。
「ここをクリアできればもう怖いものなしです」後は一本道をひたすら歩くだけでした。
当初は帰りに「ばんだい号遭難碑」に寄って行きたいと思っていたのですが、陽もかなり傾いていて日没も近かったので残念でしたが、またの機会に回すことにして函館市街地へ向けて出発しました。
↑ 下山途中、所々にまだ残っている雪の塊を見かけました。
↑ 往路でてこずった残雪の斜面もどうにかクリアして帰り道を急ぎました。車で下山中には日が暮れてしまい夜景を見ることができました。
車で戻っている途中で日没を迎え、周囲は夕暮れに包まれていきました。
スキー場跡地辺りまで下りてくると、函館山からの夜景と反対側からの函館の夜景がきれいに見えていました。
夜景など撮ったことがなかったので上手く撮れるか自信は皆無でしたが、間違って撮れていれば儲けものだと思い撮ってみました。
尚、今回でこの『登山日記・横津岳~袴腰岳縦走』シリーズは終了いたします、ありがとうございました。
↑ 私の安物コンデジではこの画像を撮るのが限界、ご了承ください。
※ 以下の動画の中には風切音や機械音などの雑音が入っていますので、視聴に際しては音量に十分ご注意ください。
※ ウィキペディアフリー百科事典「横津岳」・「袴腰岳」・「駒ヶ岳」を参考にさせて頂きました。
ご訪問頂きありがとうございました。
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